アンソニー・ホプキンス主演の最新作『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』英国のシンドラーってどんな人?

06月14日15時00分映画

ナチスの脅威から669人の子供たちを救った“イギリス版シンドラー”ニコラス・ウィントンの半生を描いた『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』は6月21日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下にて全国ロードショー!キャストとスタッフが“英国のシンドラー”を解説する特別映像が解禁となった。



スティーヴン・スピルバーグ監督の『シンドラーのリスト』で描かれたオスカー・シンドラーのように、ナチスの手から669人の子供たちを救った人物が英国にもいた。彼の名はニコラス・ウィントン。結果的に6000の命に繋がった活動と子供たちとの50年後の再会を『英国王のスピーチ』のプロデューサーが『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』として映画化した。

年始から公開がスタートしたヨーロッパでは小さい規模での公開ながらも「最高に美しい物語」「ずっと涙が止まらない感動作」「現代を生きる全員が観るべき作品」と絶賛の口コミが話題となり、アンソニー・ホプキンスがアカデミー賞®主演男優賞を獲得した『ファーザー』を超える興収をたたき出した。さらに3月中旬からは北米でも公開され、辛口で知られる米映画批評サイト「Rotten Tomatoes」で批評家スコア91%、観客スコア95%(2024年6月時点)と驚異の高評価を得ている。

アンソニー映画公開前に知っておきたい前知識をキャストとスタッフが解説する特別映像が公開された。メガホンをとったジェームズ・ホーズ監督は「1939年、彼はプラハの難民問題を知る。その瞬間彼は声を上げる“なんとかしなければ”と」と実際に難民の姿を目にしたニコラスが使命感にかられ、行動を起こしたことについて言及。ニコラス役を演じたアンソニー・ホプキンスは、「これは戦前と戦後の出来事だ。彼はもっとなにかできたはずだと苦悩し、皆に知られまいとした」と戦後50年もの間、キンダートランスポートのことを周囲に隠していたニコラスの心情を語る。ニコラスの母親・バベット役を演じたヘレナ・ボナム=カーターは「誰もがこの物語に感動するはず」と強い確信を持ち、さらにアンソニーも「本作で人々の心に訴えかけたい」と熱意を見せ、俳優陣が本作に懸ける熱い想いがうかがえる。

■あらすじ
時は1938年、第2次世界大戦直前。ナチスから逃れてきた大勢のユダヤ人難民が、プラハで住居も十分な食料もない悲惨な生活を送っているのを見たニコラス・ウィントンは、子供たちをイギリスに避難させようと、同志たちと里親探しと資金集めに奔走する。ナチスの侵攻が迫るなか、ニコラスたちは次々と子供たちを列車に乗せるが、遂に開戦の日が訪れてしまう。それから50年、ニコラスは救出できなかった子供たちのことが忘れられず、自分を責め続けていた。そんな彼にBBCからTV番組「ザッツ・ライフ!」の収録に参加してほしいと連絡が入る。そこでニコラスを待っていたのは、胸を締め付ける再会と、思いもよらない未来だった。

■作品概要
[監督]ジェームズ・ホーズ 
[脚本]ルシンダ・コクソン ニック・ドレイク 
[出演]アンソニー・ホプキンス ジョニー・フリン レナ・オリン ロモーラ・ガライ アレックス・シャープ、マルト・ケラー with ジョナサン・プライス and ヘレナ・ボナム=カーター
2023年/イギリス/英語/109分/カラー/ビスタ/原題:ONE LIFE/字幕翻訳:岩辺いずみ/G
© WILLOW ROAD FILMS LIMITED, BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2023
提供:木下グループ 配給:キノフィルムズ

映画『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』特別映像 YouTube
映画『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』公式サイト