NHK「燕は戻ってこない」第7話 悪阻に苦しむリキは義母の訪問を喜ぶのだが…ネタバレと第8話予告

06月15日23時40分ドラマ
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6月11日放送のNHKドラマ10「燕は戻ってこない」第7話のネタバレあらすじとみどころを紹介しよう。6月18日(火)22時よりNHK総合で第8話が放送される。NHK番組公式サイトでは、予告動画と過去回のプレイバック動画などが公開、NHK+で見逃し配信されている。



桐野夏生の同名小説が原作の「燕は戻ってこない」は、“命は誰のものか”という重要なテーマを扱った、鮮烈なエンターテイメント作品。⇒【各話のあらすじ】

6月11日放送の第7話で、双子を妊娠し悪阻に苦しむリキは、悠子と連絡がつかず基に助けを頼む。すると法律上の義母である千味子がマンションにやってきて生まれてくる大切な孫のため、“食事は生活の基本”とあれこれ世話を焼いてくれることに。弱っているリキは千味子の存在をありがたく思うのだが…。

千味子は帰宅後、怠惰なリキを「あれは違う人種よ。甘ったれでなんの努力もしない。努力してこなかったことを生まれのせいにしている。挙句の果てに、自分の身体を売って大金をせしめようとしている。そんなどうしようもない人間」だと悠子に告げる。努力に努力を重ねて、完璧なメソッドで息子を育ててきた千味子だからリキへの嫌悪感はとても高い。それでも、その言葉に続くのは、“後味の悪さ”“罪悪感”という後ろめたさ。草桶家の3人は、これからずっとリキに対して加害者意識を持って過ごすことになるのだろう。

一方、“自分の遺伝子”を持つ子を望んでいた基にもある変化が訪れた。バレエ教室の生徒の親に対して才能ではなく努力を認めるべき「子供は遺伝子の奴隷ではない」と訴え、自分の子供の才能に固執する間違いに気づいたのだ。今の基なら、里子や養子を受け入れることができたのかもしれない。

次回6月18日に放送される第8話では、三人の父親候補がリキの秘密を知ることになる。北海道と与那国島にいる相手、そして基、彼らはこれから生まれてくる子供にどう向き合うのか?そしてリキにはりりこから新たな選択肢が与えられることになり…。



■主要キャスト
大石理紀(リキ)役: 石橋静河
草桶基役:稲垣吾郎
基の妻・悠子役:内田有紀
基の母・千味子役:黒木瞳
リキの隣人・平岡役:酒向芳
リキの同僚・河辺照代(テル)役:伊藤万理華
生殖医療エージェント・青沼薫役: 朴璐美

悠子の親友・寺尾りり子役:中村優子
リキの叔母・佳子役:富田靖子
リキの元上司・日高役:戸次重幸
セラピスト・ダイキ役:森崎ウィン
ほか

■第7話 ネタバレあらすじ
リキ(石橋静河)は双子を妊娠したが、代理出産の「プロジェクト」は破綻しつつあった。リキの妊娠が判明したとたん、悠子(内田有紀)が家を出て行ってしまい、基(稲垣吾郎)は不安と孤独に苛まれる。悠子を愛していたからこそ代理出産を望んだはずが、今やその悠子を失おうとしている。

リキはりりこ(中村優子)の仕事を手伝うため、アートビジネスの勉強を始めていた。そこへ、重いつわりが始まった。何も食べれず、吐き気に苦しむ。何度も悠子に連絡を入れるが、リキの秘密を抱え仕事の締め切りに追われる悠子はそれに気づかない。

リキはやむを得ず基に連絡を取る。「助けてください…」リキと距離を縮めすぎたために悠子が出て行ったと思っている基は、悩んだ末に千味子(黒木瞳)にリキの見舞いを託す。

美しい義母の訪問に驚くリキだったが、千味子がリキを優しく介抱し、散らかった部屋を片付け、手作りの料理を作り置きしてくれたことで心を開く。一方、千味子は大金をもらう“ビジネス”に加担したリキが、なんの責任感もみせず怠惰に過ごしていることに嫌悪を感じながらも、生活費を節約しながら生きるリキの現状に胸を痛める。

リキは千味子に、妊婦としての基本的な学習もしていないことを叱られるが、千味子に気遣われることを嬉しく感じていた。そして、千味子が基のために、完璧なメソッドを用意したはずなのに計画が狂ってしまったという愚痴を聞かされる。

リキは自分に自信がないこと、人並みに暮らせるようになった今は幸せだと思うこと、そして、「女にしかできない究極の人助け」をしている自分を今は褒められる気がしていることを千味子に明かす。

夜遅く、やっとリキからのメッセージに気づいた悠子は、お礼を言いに義母の元を訪ねる。すると、千味子は「まるで工場のようだったわ。原料だけ仕込んで、殺風景な部屋に寝かせて、子供だけ産んでもらう工場。最低な気分よ。この後味の悪さは何なの…」と自分たちが望んだ代理母の現状を話す。

悠子は「それが現実です。お金に物を言わせて、貧しい女性を蹂躙しているだけ」と大金を出した義母を非難、千味子は「あなたも同罪よ。この先もこの罪悪感をあなたと一緒に背負っていく。加害者の絆とでも言うのかしら」と憤る。悠子は基と千味子の共犯者になった罪悪感と、リキの秘密を抱えきれなくなり…基の元へ帰ってくる。



■第8話 あらすじ
つわりに苦しむリキは、腹立ちまぎれに日高(戸次重幸)とダイキ(森崎ウィン)に妊娠を伝え、それぞれに父親の可能性があると告げる。悠子はリキから打ち明けられた秘密を抱えることが耐えられず、基にすべてを話してしまう。激しく混乱する基。リキに会いに行くが、逆にある決断を迫られてしまう。途方に暮れるリキには、りりこ(中村優子)が救いの手を差し伸べていた。

ドラマ10「燕は戻ってこない」(全10話)は2024年4月30日放送開始。NHK総合 毎週火曜 22:00~22:45、BSP4K毎週火曜 18:15~19:00。再放送はNHK総合 毎週金曜 0:35~1:20 ※木曜深夜に放送される。原作:桐野夏生『燕は戻ってこない』(集英社)/音楽:Evan Call/出演:石橋静河、稲垣吾郎、 森崎ウィン、 伊藤万理華、 朴璐美、富田靖子、戸次重幸、内田有紀、黒木瞳、 酒向芳、中村優子、あめくみちこ、吹越満、いとうせいこう ほか


NHKドラマ10「燕は戻ってこない」nhk公式サイト

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