チュ・ヨンウ、イム・ジヨンへの純愛を貫いた「オク氏夫人伝」で“人生キャラクター”誕生
1月26日に放送終了したJTBC土日ドラマ「オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生-」で、一人二役の見事な演技を披露したチュ・ヨンウが高い評価を受けている。
「オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生-」は、名前も身分も夫も全てが偽物の外知部(朝鮮時代の弁護士)夫人オク・テヨンとして生きる奴婢のクドクと、彼女を守るために命までかけた芸人チョン・スンフィとの熾烈な生存詐欺劇を描いたロマンス時代劇。
チュ・ヨンウは、最高の旅芸人・伝奇叟チョン・スンフィと両班家の長男ソン・ユンギョムという対照的なキャラクターを通じて、愛と犠牲の物語を描き出した。
画像:「オク氏夫人伝」 ソン・ユンギョム、チョン・スンフィ
最後の2話(第15話、第16話あらすじ)では、主人公たちの正体が暴かれる中、スンフィが命を懸けて愛する者たちを守ろうとする姿が描かれた。彼は殺人の罪を被ることで、テヨン(イム・ジヨン)とその家族を守る選択をする。特に最終回冒頭の壮絶な決意を秘めたスンフィが獄中のテヨンに送った溢れるほどの愛の手紙は視聴者を泣かせ、強い印象を残した。
また、もう一役の両班ソン・ユンギョムも命の危険を顧みず、疫病の真実を明らかにするために奔走した。それまで「家族を捨てた夫」とみられていた彼の自己犠牲的な行動は物語のクライマックスで重要な役割を果たし、スンフィとの運命的な結末へと繋がった。さらに、彼は家族の元に戻ってきたが、スンフィが自分の代わりに偽夫となって家族を守っているのを見て、帰る場所も亡くなっていた。これを知った視聴者はもう一人の“チュ・ヨンウ”の演技にまた泣かされた。
JTBC「옥씨부인전」
物語のラストでは、スンフィとテヨンが海辺で幸せに暮らす未来が描かれた。彼らの愛だけは真実だったというテーマが、感動的な余韻を残した。
2021年ウェブドラマ「You Make Me Dance」でデビューしたチュ・ヨンウ。その後、「トキメク☆君との未来図」、「警察授業」、「田舎街ダイアリーズ」、「オアシス~君がいたから~」などで演技力は高く評価されていた者の、「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」や「庭のある家」など怪演を見せたイム・ジヨンに比べると、認知度や存在感など弱いとみられていた。
JTBC「옥씨부인전」
ところがチュ・ヨンウは、本作で一人二役を演じ分ける挑戦を見事に成功させた。初の時代劇ながら、彼はキャラクターの個性を細部まで表現し、視聴者の心を掴んだ。特に、眼差しや声のトーン、立ち振る舞いでキャラクターに違いを持たせた演技は高く評価され、“人生キャラクター”を誕生させた。
(人生キャラクターとは、ぴったりな役柄を演じ、その俳優の代表作となるような時に使われる)。
チュ・ヨンウは、Netflixシリーズ「トラウマコード(原題:重症外傷センター)」で、チュ・ジフン扮する天才外傷外科専門医ペク・カンヒョクの1番弟子ヤン・ジェウォン役を好演している。
「オク玉氏夫人伝」は、愛と犠牲が織りなす物語と共に、チュ・ヨンウの俳優としての成長を印象付ける作品となった。彼の熱演により、このドラマは多くの視聴者の心に深く刻まれたと言える。
2月1日には韓国JTBCにて「オク氏夫人伝 スペシャル」が特別放送される予定だ1/23navicon既報)。こちらも詳しく紹介するのでお楽しみに。
本作は「オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生-」の邦題でU-NEXTにて全話見放題、独占配信中で、【「オク氏夫人伝」を2倍楽しむ】では、時代背景や全話あらすじと見どころ、キャストの魅力などドラマを深掘りしている。
◇JTBC「옥씨부인전」HP
【作品詳細】【「オク氏夫人伝」を2倍楽しむ】