光州事件が題材の韓国映画、『1980 僕たちの光州事件』の邦題で4月公開、日本版ポスターも公開

02月14日22時20分映画
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『KCIA 南山の部長たち』『ソウルの春』『タクシー運転手〜約束は海を越えて〜』に続き、韓国現代史の闇を市井の人々の視点で光州事件を描く『1980』が邦題『1980 僕たちの光州事件』として、4月4日(金)より、シネマート新宿ほか全国公開が決定し、ポスタービジュアルが公開された。予告動画はYouTubeにて視聴できる。但し日本語字幕なし。



『KCIA 南山の部長たち』では長年独裁者の座に君臨したパク・チョンヒ大統領の暗殺事件を、『ソウルの春』ではその直後に起きたチョン・ドゥファンによる軍事クーデターを、それぞれ史実を基にしたフィクションとして傑作映画に仕立て上げ大ヒットに導いた韓国映画界。そんな中、忘れてはならないのが『ソウルの春』で権力の座を簒奪した軍事政権が引き起こした歴史的悲劇「光州事件」だ。先の2作品と同じく大ヒットを記録した『タクシー運転手〜約束は海を越えて〜』で描かれたのは、民主化を叫ぶ善良な市民たちを虐殺する軍人たちの姿を、世界に伝えなければという使命感に目覚めてゆくタクシードライバーとドイツ人記者のエモーショナルな姿だった。

『1980 僕たちの光州事件』は、その事件のど真ん中に生活をしていた“ごく普通の家族”に焦点を当て、権力が市民の小さな幸福をいかにして踏みにじったのか、大切な人を守りたいと願う思いがいかに尊いものであるかが描かれていく。

1980この度解禁されたポスタービジュアルには、市民と警察が混乱の中入り乱れている街中で、道の中央に家族で並び何かを訴えかけるかのように立ち尽くす姿が印象的に映し出される。「ねえ、なんで――?」というシンプルだが、怒りや悲しみがダイレクトに伝わってくる言葉と、ささやかな幸せを望んでいただけなのに、権力に振り回され希望を失いかけるが、それでも生きていくという力強さが家族の目の奥で光るビジュアルとなっている。

監督・脚本は「王の男」「江南ブルース」にプロダクションデザイナーとして参加したカン・スンヨンが担当。キャストには「殺人の疑惑」のカン・シニル、「グリーン・マザーズ・クラブ」のキム・ギュリのほか、ペク・ソンヒョン、ハン・スヨン、ソン・ミンジェが名を連ねた。

韓国では未だに収まることを知らない、ユン大統領の「非常戒厳」宣言騒動。なぜ本土を揺るがすほどの騒ぎとなったのか?これまで当事者目線で描かれることの多かった光州事件を市井の人々の視点で描いた、涙なくしては語れない『1980 僕たちの光州事件』は、4月4日(金)よりシネマート新宿ほか全国公開。

■あらすじ
1980 年5 月17 日。チョルスの祖父は念願だった中国料理の店をオープンさせる。父親はどういうわけか家にいないけれど、チョルスの大好きな幼馴染のヨンヒや優しい町の人たちに祝福されて、チョルスと家族は幸せに包まれていた。しかし輝かしい未来だけを夢見る彼らを、後に「光州事件」と呼ばれる歴史的悲劇が待ち受けていた。

■作品概要
監督・脚本:カン・スンヨン 出演:カン・シニル、キム・ギュリ、ペク・ソンヒョン、ハン・スヨン、ソン・ミンジェ
2024 年/韓国/韓国語/99分/シネマスコープ/5.1ch/字幕翻訳:本田恵子/字幕監修:秋月望/原題:1980/映倫G
配給:クロックワークス

[1980] 메인 예고편(メイン予告、日本語字幕なし)

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