「ウ・ヨンウ」日本版リメイク「南田南弁護士は天才肌」に韓国も注目 芦田愛菜への期待と“パク・ウンビン超え”の難しさ

08月26日11時47分ドラマ
画像:左:「南田南弁護士は天才肌」(NetflixJAPAN公式X)、右:「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」(NetflixJAPAN公式Instagram)

この秋、一番の話題作!韓国で大ヒットしたドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」の日本版リメイク「南田南弁護士は天才肌」が、韓国でも大きな注目を集めている。



「南田南弁護士は天才肌」は、芦田愛菜が主演を務め、2026年10月19日からカンテレ・フジテレビ系で放送されるほか、Netflixでも同日から配信予定。世界的な人気作のリメイクだけに、韓国のドラマファンからは期待の声が上がる一方、「あのウ・ヨンウをどう日本版として作り直すのか」と慎重に見守る声も聞かれている。

特に注目されているのが、主人公・南田南を演じる芦田愛菜だ。

韓国でも知られる“天才子役”芦田愛菜に期待

韓国では、幼少期から第一線で活躍してきた芦田愛菜への信頼が非常に高い。

韓国で放送されたドラマ「Mother」などを通じて、芦田は「日本の天才子役」として知られる存在となっており、現在は俳優としてだけでなく、知的なイメージを持つ人物としても注目されている。

3分に1回泣かせた名作を「マザー 無償の愛(原題:MOTHER)として韓国でリメイク

そのため今回のキャスティングについては、「芦田愛菜なら繊細な演技ができそう」「ウ・ヨンウのような複雑なキャラクターをどう表現するのか楽しみ」といった期待が寄せられている。

自閉スペクトラム症(ASD)の特性を持ち、コミュニケーションに難しさを抱えながらも、驚異的な記憶力と法律への深い知識を武器に活躍する南田南。

単純に“天才”を演じるだけでは成立しない役だけに、細かな表情や仕草、話し方などを含めた繊細な人物表現が求められる。そこに、幼少期から高い演技力を評価されてきた芦田愛菜が挑むことに、韓国でも関心が集まっている。

最大の壁はパク・ウンビンが作り上げた“ウ・ヨンウ”

一方で、韓国のファンからは慎重な声も少なくない。

その最大の理由が、オリジナル版でパク・ウンビンが演じたウ・ヨンウの存在だ。

「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」は2022年に放送され、天才的な記憶力と論理力を持ちながら、自閉スペクトラム症を抱える新人弁護士ウ・ヨンウ(パク・ウンビン)が、大手法律事務所で奮闘する姿を描いた作品。最終回では視聴率17.5%を記録し、ENAドラマ史上最高視聴率という金字塔を打ち立てた。韓国国内だけでなく世界的なヒットを記録。パク・ウンビンは、ウ・ヨンウの独特な話し方や視線、指先の動き、歩き方など、細部まで作り込んだ演技で視聴者を魅了した。

Netflix で配信されるやいなや、世界ランキングで数々の快挙を成し遂げる爆発的なメガヒットを記録した。

その演技があまりにも強烈な印象を残しているため、韓国の視聴者の間では「パク・ウンビン以外のウ・ヨンウが想像できない」というほどの愛着も生まれている。

だからこそ、「どうしてもオリジナルと比較してしまうのでは」「パク・ウンビンの演技を超える必要はないが、比較されるのは避けられない」など、リメイクの難しさを指摘する声もある。

芦田愛菜の演技力を疑問視するというより、それほどまでにパク・ウンビンが作り上げたウ・ヨンウが韓国で愛されているということだ。

「日本ならではのウ・ヨンウ」に期待する声も

そんな中、韓国で期待されているのが、日本版ならではの物語だ。

オリジナル版では、ウ・ヨンウというキャラクターを通して、韓国社会の学歴社会や就職難、障害に対する偏見など、さまざまな社会問題が描かれた。日本版では舞台が韓国から日本へと移され、法律事務所や社会環境も日本の設定になる。

そのため韓国のドラマファンからは、「日本社会ではどのように描くのか」「日本の法律事務所を舞台にしたことで何が変わるのか」「単なるコピーではなく、日本版ならではの話になってほしい」といった期待も高まっている。

すでにNetflixなどでオリジナル版を簡単に視聴できる現在、リメイク作品に求められるのは、単なる設定の置き換えではない。

「原作を知っていても見てみたい」と思わせる、日本版独自の人物描写や社会背景がどこまで盛り込まれるのかが、大きなポイントになりそうだ。

「回文ネーム」と「クジラ」は日本版でも健在!

そして原作ファンが特に注目しているのが、オリジナル版を象徴する2つの要素だ。

ひとつは、主人公の「回文ネーム」。韓国版の主人公「ウ・ヨン・ウ(우영우)」は、前から読んでも後ろから読んでも同じになる名前。劇中でもウ・ヨンウ自身が「上から読んでもウ・ヨンウ、下から読んでもウ・ヨンウ」と自己紹介するのがおなじみの場面となっていた。

日本版では、この設定を「南田 南(みなみだ・みなみ)」として再現。「み・な・み・だ・み・な・み」と前後どちらから読んでも同じになる名前で、南もこれを使ったチャーミングな自己紹介を披露するという。

タイトルだけでなく、主人公の名前にまで原作へのリスペクトが込められている。

もうひとつが、南が大好きな「クジラ」だ。オリジナル版のウ・ヨンウはクジラやイルカをこよなく愛し、事件のことを考えているときにクジラの話になると夢中になって語り続けてしまう。

日本版の南もクジラが大好き。クジラについて語り始めると、周囲が圧倒されるほど熱中してしまうキャラクターとして描かれる。

原作では、ウ・ヨンウが事件解決につながるひらめきを得た瞬間に、クジラがダイナミックに画面を泳ぐ演出も大きな話題となっただけに、日本版でこの“クジラ演出”がどのように表現されるのかも気になるところだ。

韓国では「期待」と「比較」が入り混じる

韓国での反応を総合すると、「南田南弁護士は天才肌」への視線は、批判よりもむしろ強い関心と期待が先行している。

「ウ・ヨンウ」という世界的な人気キャラクターを、今度は芦田愛菜がどう演じるのか。

ウ・ヨンウにあわせて髪もバッサリカットした芦田愛菜。パク・ウンビンが完成させた“ウ・ヨンウ”とは違う、日本の“南田南”をどのように作り上げるのか。

原作が大ヒットしたからこそ比較は避けられない。しかし、それは同時に、日本版への期待の大きさを示しているともいえる。

特に、芦田愛菜への演技力に対する信頼、回文になった「南田南」という名前、そして「クジラ」という原作を象徴するモチーフがそろったことで、韓国では「果たして日本版はどんな作品になるのか」という好奇心が高まっている。

この秋、日本で放送・配信が始まる「南田南弁護士は天才肌」。

韓国で愛された“ウ・ヨンウ”を知る視聴者が、日本版をどのように受け止めるのか――。芦田愛菜が新たに生み出す“南田南”の姿に、日韓双方から注目が集まりそうだ。

オリジナル版の全話あらすじと見どころ、キャストの魅力などは【「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」を2倍楽しむ】で詳しく紹介している。

Youtube|『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』オフィシャル予告編 - Netflix

「南田南弁護士は天才肌」公式サイト

kandoratop【作品詳細】【「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」を2倍楽しむ】