「メイド・イン・コリア2」最終回のあの戦いは何?ヒョンビン、チョン・ウソンらが演じた「実在モデル・歴史背景」を一挙解説

02時00分ドラマ
「メイド・イン・コリア2」全話Disney+(ディズニープラス)で独占配信中

ヒョンビンとチョン・ウソンが再び激突するDisney+オリジナルシリーズ「メイド・イン・コリア2」が、9月23日に第5話・第6話の配信を迎え、壮絶な結末とともに幕を閉じました。

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シーズン1から9年後を舞台にした「メイド・イン・コリア2」は、1979年の韓国現代史を大きく揺るがした「10・26事件」から「12・12軍事反乱」へと直結する激動の時代が描かれている。今回は、【制作発表会】でウ・ミンホ監督が「その後の物語は映画『ソウルの春』を見ればいい」と語った本作の歴史的背景と、作中に登場する実在のモデル・モチーフとなった人物たちを詳しく解説する。

また、映画『ソウルの春』にも出演したチョン・ウソンは、『ソウルの春』が実在の人物を中心に描くのに対し、「メイド・イン・コリア」は架空の人物たちの視点から同じ時代を描く点が異なると説明した。

【歴史解説】最終回で描かれた「12・12軍事反乱」とは?


本作の最終回で描かれた壮絶な戦いの背景には、韓国現代史を大きく揺るがした実在の事件「12・12軍事反乱(粛軍クーデター)」がある。

これは1979年10月26日に朴正煕大統領が暗殺された(10・26事件)直後、権力の空白期に乗じて軍の秘密組織を率いる全斗煥(チョン・ドゥファン)少将ら新軍部勢力が、軍の主導権と国家権力を完全に掌握するために引き起こした軍事クーデターだ。ドラマ最終回(第6話)の緊迫した戦いは、まさにこのクーデターのうねりそのもの。

作中ではファン・デシク(ホ・ジョンド)率いる新軍部が中央情報部(KCIA)を制圧しようと動き、そこにギテ(ヒョンビン)やゴニョン(チョン・ウソン)たちの宿命の決着が重なる形で、歴史の闇へと飲み込まれていくリアルな恐怖が描かれた。

しかし、本作は完全にゼロから作られたフィクションではない。登場人物の多くには、当時の時代を色濃く反映した「実在のモデルやモチーフ」が存在する。ここからは、物語の鍵を握る主要キャラクターたちの実在モチーフと、その再現度に対する視聴者の評価を詳しく紐解いていこう。

主要キャラクターたちの実在モチーフ


■ ファン・デシク(演:ホ・ジョンド)
ファン将軍保安司令官(将軍)。中央情報部を潰そうと画策する軍部勢力のリーダー。
モチーフ:全斗煥(チョン・ドゥファン):のちの大韓民国第11・12代大統領。
視聴者の評価: 従来の一般的なイメージ(強烈な独裁者・軍人)とは一味違う、ホ・ジョンド特有の「滑稽さや狡猾さ、計算高さ」を滲ませた演技アプローチだったため、「イメージと違う」という新鮮な驚きの声が上がった。

■ 大統領(閣下)(演:チョ・ジェリョン)
大統領物語の背景となる国家の最高権力者。シーズン2の第1話で殺害された。
モチーフ:朴正煕(パク・チョンヒ):大韓民国第5〜9代大統領。

■ チョ・ナムシク(演:チョン・ヘギュン)
チャ中央情報部(KCIA)の幹部。
モチーフ:金載圭(キム・ジェギュ):10・26事件で朴正煕大統領を暗殺した第8代中央情報部部長。
視聴者の評価: 劇中での苦悩や張り詰めた空気感が、歴史上の金載圭が置かれていた中央情報部長としての重圧やイメージに非常に合致しており、「イメージ通り」と高い評価を得た。

実話をベースにした映画『ソウルの春』(全斗煥をモデルにした役をチョン・ウソンが追う側として出演)などとは異なり、本作は「麻薬ビジネスと国家権力の癒着」というダークな視点からアプローチしているのが特徴。史実の太い骨組み(10・26から12・12へ)を借りながらも、ペク・ギテという「悪人でありながら愛国を口にする怪物」の暴走と、それに対峙する検事の緊迫したフィクションのドラマが巧みに融合されている。


主役2人のモデルは?


そして主人公2人は?ここが最も気になるところだろう。

■ ペク・ギテ(演:ヒョンビン)
ヒョンビン中央情報部(KCIA)情報課長から、シーズン2では部長代理へと権力の頂点へ昇り詰める主人公。韓国では、1970年代に中央情報部で勤務した釜山支部情報課長(のちの儀典課長)や、第2代中央情報部第1次長といった実在の人物たちの経歴を掛け合わせ、さらに日本との癒着から麻薬(ヒロポン)を大規模密造した実在の密売王など、複数の人物を複合させたフィクションキャラクターと見るのがいいだろう。
・イ・ファンスン: 日本との癒着から麻薬(ヒロポン)を大規模密造した実在の密売王。
・パク・ソンホ: 海兵隊出身、KCIA釜山支部課長(のちに儀典課長として10・26事件に関与)。
・ユン・イルギュン: 第2代中央情報部第1次長。

■ チャン・ゴニョン(演:チョン・ウソン)
ゴニョンギテを執拗に追い詰める正義感の強い検事。シーズン2では捜査本部顧問。チョン・ウソン自身が語っているように、本作は実際の事件を背景に「架空の人物」を配置した物語。そのためゴニョンを、特定の実在検事に重ねるよりも、当時の権力構造の中で正義を追求しようとした「当時の実在した硬骨な平検事たち」の精神を投影して創作されたキャラクターと見るのが分かりやすい。


ドラマの終わりは、映画『ソウルの春』の始まり


史実の太い骨組み(10・26から12・12へ)を借りながらも、ペク・ギテという「悪人でありながら愛国を口にする怪物」の暴走と、それに対峙する検事の緊迫したフィクションのドラマが巧みに融合された本作。最終回で描かれた壮絶な権力闘争は、まさにファン・デシク(全斗煥)が実権を握る「12・12軍事反乱」の歴史的瞬間へと直結する形で幕を閉じた。

ウ・ミンホ監督が制作発表会で「その後の物語が気になるなら、映画『ソウルの春』を観てみてください」と語った通り、本作のラストシーンは映画のオープニングへと地続きで繋がっている。映画『ソウルの春』では、全斗煥のクーデターを阻止しようとする正義の軍人を熱演したチョン・ウソンが、本作では「法服を着て闇に立ち向かった検事」として同じ激動の時代を戦い抜いている点も、映画ファンにはたまらないリンクと言えるだろう。ドラマを全話観終えた今こそ、裏社会の麻薬マネーと国家権力が激突したあの時代の結末を確かめに、映画『ソウルの春』を合わせてチェックしてみてはいかがだろう。

Disney+オリジナルシリーズ「メイド・イン・コリア2」は全6話で独占配信中だ。

なお、第5話と第6話(最終回)のネタバレあらすじは、【「メイド・イン・コリア2」を2倍楽しむ】で紹介する。

韓国ドラマ『メイド・イン・コリア』シーズン2|本予告

kandoratop【作品詳細】【「メイド・イン・コリア2」を2倍楽しむ】