キム・ヒョンジュ、娘を失った狙撃手と息子の帰還に揺れる母に!「100日の嘘」×『失楽園』で見せる二つの顔

10月13日14時00分ドラマ
SBS「100일의 거짓말」、映画『실낙원』

キム・ヒョンジュが、10月のドラマと映画で異なる「母」の姿を演じる。10日にスタートしたtvN「100日の嘘」では、娘を失い復讐のために銃を握る狙撃手に。そして韓国で21日公開の映画『失楽園』では、死んだと思っていた息子の帰還に心をかき乱される母親に扮する。共通するのは子を失った痛み。しかし、その痛みの行き先は大きく異なる。

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■「100日の嘘」では、優雅な外見の奥に復讐心を秘める狙撃手
Netflixで配信中のtvN開局20周年特別企画ドラマ「100日の嘘」(100일의 거짓말)の舞台は、1932年、日本統治下の京城。キム・ヒョンジュが演じるユ・ソランは、娘を失い、復讐のために銃を手にした救国団の狙撃手だ。

端正なたたずまいの奥に潜む冷ややかな気配と、目的のために踏み出す大胆さ。初回から見せたその二面性が、人物の背景への関心を誘う。悲しみを抱えるだけでなく、それを行動へと変えていくソランには、感情を隠しながら生き抜く強さがある。ここで注目したいのは、復讐心の激しさと、それを表に出さない抑制の関係だ。胸の内を容易に明かさない人物だからこそ、わずかな表情の変化や視線が意味を持つ。キム・ヒョンジュの演技は、ソランが何を隠し、何を耐えているのかを見届けたくなる緊張感を生んでいる。

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■『失楽園』では、奇跡の再会によって揺らぐ母の内面を描く
一方、ヨン・サンホ監督の心理スリラー『失楽園』(실낙원)で演じるリュ・ソヨンは、9年前のキャンプスクールのバス失踪事件で息子を失った母親。死んだと思っていた息子リュ・ソヌが奇跡のように生きて帰ってきたことで、深い混乱に陥っていく。

失った子との再会は、母親にとって願い続けた瞬間のはずだ。だが、本作はその帰還を物語の出発点に据え、ソヨンの複雑な内面へと踏み込む。キム・ヒョンジュは感情を激しく爆発させるよりも、奥深くに押し込める演技によって、喜びだけでは語れない心の揺れを表現する。

作品は第51回トロント国際映画祭と第31回釜山国際映画祭で先行上映され、キム・ヒョンジュの密度の高い演技にも反響が寄せられた。ヨン・サンホ監督も釜山国際映画祭の観客との対話で、彼女が繊細な感情の境界を表現し、見る人によってさまざまに受け取れる演技を見せたことに信頼を示している。

■子を失った痛みから、まったく異なる人物像へ
「100日の嘘」のソランは、復讐という目的を胸に、自分を隠しながら耐え抜く人物。『失楽園』のソヨンは、息子の帰還によって内面の渦に巻き込まれる人物だ。同じ喪失を背負いながら、一人は銃を握り、一人は目の前の再会に揺さぶられる。

二つの役を見比べることで浮かび上がるのは、悲しみを一つの表情に収めないキム・ヒョンジュの表現力だ。静かな場面にも、その人物が生きてきた時間と、言葉にできない感情をにじませる。10月は、ドラマと映画の両方でその演技を味わえる。

「100日の嘘」は韓国tvNで毎週土・日曜21時10分放送、Netflixで配信中だ。映画『失楽園』は10月21日(水)、韓国で公開される。