★「歴史ドラマ」を楽しむ-韓国三大悪女-『王の男』④(おまけ)最終回

特集 韓ドラここが知りたい 三大悪女
『王の男』チャン・ノクス編③からの続き。(映画「王の男」のネタばれどっさりです。ただし、読んでから観ても十分楽しめます)

三大悪女の第2弾、チャン・ノクスの最後に、燕山君を狂気に走らせた「母の死」について簡単に紹介しておこう。燕山君の母は、9代国王・成宗の2人目の王妃。貧しい両班家出身だった尹(ユン)氏だが、抜群の美貌が成宗の目に留まり寵愛を受け、周りの多くの反対の中で王妃になった。

まあ、これがそもそもの失敗!成宗は、尹氏の外見の美しさに目がくらみ、彼女の異常なまでの嫉妬深い性格に気が付かなかったのだ。王妃になるや、王や宮廷の女官に尊大な態度を見せたり、成宗の寵愛を受けた女官を殺害するなどといった恐ろしい行動に走った。成宗、最初こそ寛容に接したものの、次第に尹氏を疎んじるようになり、遂には尹氏を王妃から嬪の位に降格してしまう。

しかし、これで反省すればいいものを・・・。3年後、久々に成宗が尹氏のもとを訪れた時に、あろうことか、嫉妬のあまり国王である成宗の顔を爪で引っ掻くというとんでもないことをしでかす。これにキレた王の母である太后や他の妃が詰め寄り、成宗は尹氏を廃妃として宮廷から追放するのだ。

しかし、さすがにこの処分が厳しすぎると嘆願の声が上がったが、尹氏の素行が悪いと言うことで、遂に成宗は廃妃尹氏に賜薬(賜死の際に下される致死性の毒薬)を飲ませるように命令するのだ。あの、ドラマ「チャングムの誓い」をご覧になった方は、第1話で、呪いの言葉を残して妃が死ぬシーンを覚えておいでだろうか。あれが、尹氏つまり燕山君の母なのだ。

なにやら、ノクスよりこちらの方が悪女のような気がするが、これも、実際には、両班家とはいえ貧家の出身である尹氏を快く思わなかった太后や他の妃たちの陰謀だったいう説もある。

さあ、陰謀渦巻く朝鮮王朝の三大悪女のトリを務めるのはチャン・ヒビン!なんと100話の大作、心してかかろう。

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映画「王の男」公式サイト
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  • 韓国
    2005年
  • 原作:キム・テウンの戯曲(爾=イ)、脚本:チェ・ソクファン、監督:イ・ジュニク
  • カム・ウソン(チャンセン)、チョン・ジニョン(燕山君)、カン・ソンヨン(チャン・ノクス)、イ・ジュンギ(コンギル)
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