カリスマ脚本家ノ・ヒギョン「グッバイソロ」-ドラマの見どころとキャストの魅力

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韓国のカリスマ脚本家ノ・ヒギョンが手掛けた「グッバイソロ」は、傷つき傷つけ合う人との関係の中で成長していく、人生の美しさをテーマとした名作。

ノ・ヒギョンと聞いてもピンと来ない方は、あのペ・ヨンジュン主演「愛の群像」の脚本家と聞けは合点がいくだろう。絡み合う複雑な人間関係の描き方や温かなセリフで高い評価を得ている脚本家だ。
ノ・ヒギョンの作品では「愛の群像」があまりにも有名だが、「バカな愛」「花よりも美しく」など、危うい恋とゆがんだ青春群像を描いた作品は韓国では大人気。本作「グッバイ・ソロ」は、そんな作家が、1年前から演出家と打合せをして仕上げた肝いりの作品なのだ。

母の不倫によって生まれたミンホは家を出てバーテンをしていた。彼は高校の同級生ミリを好きだと公言しているものの、本当は親友ジアンの彼女であるスヒを想っているという、お得意の屈折した恋をする人物が主人公だ。
ミリはそれを見抜いて二人をくっつけようとするが、ミンホはスヒへの想いを認めようとしない。そんなミリはチンピラのホチョルが好きなのだが、子供扱いされて本気になってもらえない。
そんなある日、ミンホはジアンに頼まれてスヒの済州島出張に同行することになる。偶然、スヒが泣いているのを見たミンホは、気持ちを抑えきれずにキスをしてしまう。
それぞれが過去の秘密を抱えながら過ごしている時、ミリが妊娠したことがわかる。

ノ・ヒギョンの作品にはいくつもの人間模様が絡み合い、その絡まった糸を一つ一つ丁寧に紐解いていきながら人間の温かさと刹那を味わえるのが醍醐味。台詞のひとつひとつがときには激しく、そして、優しくヒギョン・ワールドを紡いでいく。出演者ではなく、脚本家名から作品が選ばれる稀有な存在といえよう。

こんな名作で主役の座を射止めたのはチョン・ジョンミョン。ナビコンで紹介している「シンデレラのお姉さん」でムン・グニョンの相手役をしているイケメン俳優だ。チョン・ジョンミョンはすでに「正しく生きろ!」「ファッション70's」などの作品で注目を浴びていたが、本作で演じたミンホの優しく切ない演技に人気がブレイクした。

ヒロインのスヒを演じたのはユン・ソイ。身長172センチのスレンダー美人で、映画「ARAHAN/アラハン」「無影剣 SHADOWLESS SWORD」などの作品でアクション女優の異名をとった運動神経抜群の女優。彼女がつつましく平凡の女性を夢見ながらも、恋人の親友であるミンホとの恋に落ちていく女性を演じる。

ミンホがスヒへの恋慕の隠れ蓑に使っていたミリを演じたのはキム・ミニ。人が恐れるやくざな男ホチョルを愛している。キム・ミニは、「ジュリエットの男」でSBS演技大賞の新人女優賞を獲得した女優ながら、当初、ノ・ヒギョンは彼女はイメージが違うと起用には反対したという。しかし、どうしてもヒギョンの作品に出たいと5度にわたってアタックして役を勝ち取ったと言うエピソードがある。そんな彼女の熱演にも高い評価が下った。

そして、ミンホの親友でスヒの恋人役を演じたのがイ・ハン。イ・ハンを知らない方も、「善徳女王」のピダムを演じたキム・ナムギルと聞けばすぐに顔が浮かぶだろう。

視聴者だけでなく、俳優陣からも人気のヒギョン・ワールドがいったいどんなものなのか、韓ドラファンなら一度は観ておいてソンの損のないドラマだ。

「グッバイソロ(グッバイ・ソロ)」をネットで視聴する

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・韓国初放送:2006年
・放送局:KBS
・放送話数:全16話
・監督・演出:キ・ミンス、ファン・イニョク
脚本:ノ・ヒギョン
・出演者:チョン・ジョンミョン、ユン・ソイ、キム・ミニ、ナ・ムニ、ペ・ジョンオク、イ・ハン(キム・ナムギル)、イ・ジェリョン