「善徳女王」見どころ②トンマン少女期[3話~7話あたり]

特集 韓ドラここが知りたい 2倍シリーズ
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2話で真智を王の座から引きずりおろした辺りからミシルの悪女ぶりが際立ってきたが、3話冒頭で、ミシルが侍女ソファと赤ん坊を逃がした門番をバッサリ斬る場面は圧巻だ。返り血を浴びたミシルが振り向きざまに氷の微笑を見せる。(シャロン・ストーンも真っ青だ!)コ・コ・コワイ…でも、う・う・美しい!
そんなミシルが何年かかっても赤ん坊を捕まえるようにと密命を下したのは、花郎のチルスク。演じたのは、アン・ギルガン。「一枝梅(イルジメ)」でも見事な武芸を見せた大柄の俳優だ。ところで、日本語吹き替え版で視聴している方には、このチルスクの声に聞き覚えがないだろうか。…そう、あの物まね芸人のモト冬樹だ。彼は、「朱蒙」モパルモや「風の国」マファンの声も担当している。

ムンノの助けでチルスクから逃れたソファと赤ん坊トンマンは、中国のタクラマカン砂漠で生き延びる。さあ、ここからはトンマンの少女期を存分にお楽しみいただきたい。(タクラマカン砂漠といえば、春に運んでくるあの黄砂の発生地としても有名な場所)
少女期を演じたのはナム・ジヒョンという子役。トンマンのオーディションでは、周りを泣かせてしまうほどの名演技で役を勝ち取った。「エデンの東」で、ハン・ジヘの子供時代を演じている。

トンマンとチルスクトンマンとチルスクソファに愛され育ったトンマンは、ソファを母と信じ砂漠の交易場の宿屋でたくましい少女に成長した。いや彼女はたくましいだけでなく、目で見るもの、耳で聞くもの全てをスポンジのように自分の中に吸い込み、機知に富む心優しい少女だった。ところが、偶然チルスクに出会ったことで、宮廷に敷かれたレールから外れた運命を元に戻してしまうことになったのだ。

4話では、新しい諸侯が就任し、お茶の交易を禁止され困っていたローマの商人たちのために、壁石のように茶葉を固めて密輸させようなんて、凄いアイデアをひねり出した。ところが、見破られ捕われてしまう。ここも見どころ満載で特に次の2つはお勧めポイントだ。

諸侯に物申す!諸侯に物申す!ひとつは、密輸をしようとしたトンマンと商人が処刑される場面で発するトンマンのセリフ!情け容赦ない諸侯に向かって、「民の声を無視すれば皇帝にはなれない」直訳すると、「民の声を聞く時間のない者は、王になる時間もない」と言い放った。4話冒頭で聞くことができる。この言葉はこの後もいろいろな場面で使われるのでメモしておこう。(子供の言葉を無視すれば立派な親になれない。社員の声を無視すれば社長になれない…言い換えれば、現代にも通じる帝王学だ)結局、トンマンの機転で皆は無罪放免となる。

もうひとつの見どころは、チルスクにトンマンが双子の王女だということがバレてしまい、チルスクとトンマン&母ソファが戦う場面。零下20度の寒空や砂嵐と戦う死闘の中、不死身のチルスクに一歩も譲らない堂々の存在感は、ミシルをも超えたかもしれない。事実、大人のトンマンを担当するイ・ヨウォンは、子役のあまりのすばらしさに大きなプレッシャーを感じたという。(詳しくはこちらのイベントレポートの【好きなシーン】②で)
この場面の映像が凄い!この場面の映像が凄い!ここでの見せ場は死闘戦だけではない。流砂にはまってしまった母ソファを助けようとするシーンで、筆者は奇妙な行動に出てしまった。あまりの迫力に画面の中の命綱を一緒に握ろうとし、襲ってくる砂嵐を傍のタオルでよけたのだ。(ひとりで見ていて良かった。恥ずかしい!)あえて言い訳させてもらうなら、トンマンの迫真の演技に、砂漠の映像がもはやテレビのレベルを超えていた、いや、映画も超えていたのだ!!
筆者の応援もむなしく(当たり前だが)母を助けられなかったトンマンは、6話で、「自分の父が誰なのか?なぜ命を狙われるのかという“自分の出生”を探るため、父だと信じているムンノを探そうと新羅へと向かう。
一方、チョンミョン王女もムンノ探しの旅に出る。宮廷を思いのままに操るミシルに応戦するには、ムンノを頼みにするしかなかったのだ。王女を演じたのはシン・セギョン。彼女もこの役で人気者となり、当初7話までの出演予定だったのが8話まで出演が延長された。撮影では馬と接触する事故にも遭ったりと、まさに体当たり演技だ。幼児期を演じたキム・ユジョンちゃんもうれっこ子役で、「一枝梅」「風の絵師」をはじめ「カインとアベル」「いい加減な興信所」など出演作多数。

トンマン、チュクパン、ユシントンマン、チュクパン、ユシン6話からは当分楽しいコミカルな展開で笑っていられる。ドラマの中盤以降は辛く悲しい展開が続くので、ここでしっかり楽しんでおくことをお忘れなく!コミカルな場面でもっとも貢献したのは、チュクパンとコドのドタバタコンビ。チュクパンを演じたイ・ムンシクは「一枝梅」で主人公の養父を演じた俳優。コミカルでドジでいて頼りになる優しい役柄を演じさせたら天下一品!トンマンを加えたトリオで笑わせてくれる。

トンマンはこの回もうふたりと運命的な出会いを果たす。
ひとりは、善徳F4としても紹介したキム・ユシンだ。子役時代を演じたのはイ・ヒョヌ。日本の漫画が原作のドラマ「勉強の神」にも出演した注目の子役だ。トンマンとの出会いは最悪!
チョンミョンと同じアザチョンミョンと同じアザもうひとりは、チョンミョン王女。目的は違えど、共にムンノを探す二人が途中出会い珍道中を繰り広げる。トンマンに何度も命を救われるチョンミョン王女は、同じアザを持つトンマンに縁を感じる、7話だ。ところで、二人はあるアジトであわや処刑されそうになる。このアジトも後で大切な役を担う。しっかり覚えておこう。アジトのボス・ソルチを演じたのはチョン・ホグン。「海神」「ホ・ジュン」などでいぶし銀の演技を見せる名脇役だ。

運命の出会いを果たしたトンマンとユシンとチョンミョン。数年後、この3人で強敵ミシルに立ち向かうことになろうとは、このときはもちろん誰も想像していなかった。

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登場人物も難しい用語も増えてくるので、人物については BSフジ[人物相関図]のページを参考に、用語については「新羅王国」豆知識を、文中紹介しているドラマについては韓ドラ早見表(歴史ドラマ編)と、韓ドラ早見表(現代ドラマ編)をそれぞれ参考にされたい。どれも随時更新するので、マメにチェックするのをお忘れなく!

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(c) MBC 2009 All Rights Reserved.
2009年MBC作品全62話
キャスト:イ・ヨウォン(トンマン)、コ・ヒョンジョン(ミシル)、パク・イェジョン(チョンミョン)、オム・テウン(ユシン)
演出:パク・ホンギュン、キム・グンホン/脚本:キム・ヨンヒョン、パク・サンヨン