「パリの恋人」で、女性ファンの心をわしづかみにしたパク・シニャンが、3年ぶりのドラマ復帰作として選んだのが「銭の戦争」。これまで上品でメローなイメージが強かった彼だが、5億もの借金を抱え、ホームレスになってしまうというショッキングな展開から、このドラマは始まる。

原作は、韓国のスポーツ新聞で連載された同名漫画で、社会を取り巻く金銭問題を鋭く突いた社会派エンタテインメントの傑作として、ドラマ開始前から大ヒットの呼び声が高かった。原作の素晴らしさに加え、パク・シニャンと共演者の演技力とでドラマは下馬評どおりの大ヒットとなった。

「借金地獄」「転落人生」「人心売買」「人間担保」「因果応報」・・・なにやら背筋がゾクッとする四字熟語が並んだが、これは「銭の戦争」の各話の副題だ。副題を見ただけでも、大変なマネーゲームが予感できる。このドラマの主題は『銭』だけに、大金を扱う場面があるが、韓国映画「イカサマ師」で使われた偽札を使ったことでも話題になった。

もちろん、韓国ドラマお得意のラブ（恋）の部分も健在だ。相手役はドラマ「１％の奇跡」のキム・ジョンファと、「カムバック！スネさん」のパク・ジニ。どちらと結ばれるのかは、作品を観てのお楽しみ。
「原作良し、出演者良し」の本作品は、昨年、米テキサス州で開催された『第41回ヒューストン国際フィルム・フェスティバル』で大賞を受賞した。この賞は、北米最大のTV専門のフェスティバルでスピルバーグ監督を輩出したことでも有名である。

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