イモギリ村に住むカミド一家は、地震で娘を亡くした。家屋倒壊、そして財産のすべてを無くした中でいかなる生活を送っているのか？救援物資がまったく届かない被災家族の生活に入り込み、彼らの現状を体験リポートする。渡部陽一、1972年9月1日静岡県生まれ。学生時代から世界の紛争地域を専門に取材を続ける。長期取材を得意とし、イラク戦争では日本人初の米軍従軍取材を経験する。取材歴：アフリカ・ザイール内戦／アフリカ・ルワンダ内戦／イラク紛争／パレスチナ紛争／コロンビア内戦　など多数…。著書：「報道されなかったイラクと人々」

インドネシア・スマトラ島の西端アチェ州。アチェ族の本拠地だ。石油・天然ガスなど、資源に恵まれた土地だが、利潤は中央政府に行き、地元には還元されない。１９７９年に「自由アチェ運動＝ＧＡＭ」が起こりアチェ独立を掲げた武装闘争が始まる。いまもインドネシア国軍との市民を巻き込む泥沼の戦いが続く。谷澤壮一郎、1983年6月3日滋賀県生まれ、DNA所属。大学在学中にイラクを数度訪れ、ドキュメンタリー映画「イラクニ接近ス」を自主制作。東京新聞にイラクコラム連載。インドネシア留学中にアチェ津波・紛争取材を開始。取材歴：イラク戦争／スマトラ沖地震／アチェ紛争／東ティモール紛争