人を斬ったという噂、賭場を割ったという噂、流れる先きは、なぜ、なぜ、いつもドス修羅場…。親分なし子分なしの一匹狼の女渡世人上州小政が、義理と掟の中で、華麗な殺陣と色香を漂わせ、人情に華を咲かせる女渡世人シリーズ第2弾。大阪のとある博徒一家に草鞋を脱いだ小政は、賭場で借金を背負って殺された船宿・浜幸の一人息子良吉に憐れみを感じ、良吉の故郷・宇野へと旅立つ。その途中、元筋者の博徒で今は渡り床職人として旅を続ける音羽清次郎と知り合う。小政は、次第に清次郎の人柄に惹かれていった。宇野では、新興ヤクザが、浜幸の土地を狙って人夫たちに嫌がらせをつづけていた。そんな中で、浜幸とその盲の妻に暖かく迎えられた小政は、同じ渡世に生きる者として、この新興ヤクザを許せなかった。そして、浜幸には恩義のある清次郎とともに、怒りのドスで立ち向かっていく…。
監督 山下耕作(1971年 103分)
女渡世人 おたの申します
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