あすなろ白書全22話
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高校生のなるみは、体操選手として練習に追われる日々を過ごしていた。ある日、練習中の事故で意識を失うが、病院へ運んでくれた少年の面影が忘れられなくなる。怪我を機に体操から離れたなるみは、新たな人生を模索する。予備校で出会った“あすなろ会”の面々と仲良くなり、寡黙な掛居に仄かな憧れを抱く。ひょっとしたら、彼があの時の・・・。一方で、取手もなるみにゾッコンに。クリスマスの晩、なるみは、掛居と一時、心を通わせるが、彼にはどこか孤独の影があった。しかし、母が病に倒れ、なるみの進学も延期を余儀なくされる。
(C)Power Generation
一年後、晴れて大学生になったなるみを“あすなろ会”の面々が迎える。しかし、よそよそしい態度をとる掛居に、なるみはとまどいを覚える。だが、ある夏の晩、掛居はなるみに突然キスをする。掛居の真意を確かめるべくバイト先に電話をすると、何とそこはホストクラブだった。星香と松岡に連れられて、掛居と取手がバイトする“愛の泉”を訪れるが、なるみには刺激が強過ぎた。店を飛び出したなるみを掛居が追い、いつかのクリスマスのように、束の間、二人は心を通わせる。だが、掛居には昔から付き合っているトキエという彼女がいた。
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掛居の真意を測りかねるなるみは、逆襲とばかりに掛居にキスをする。それを見た取手は嫉妬にかられ、松岡の家での“あすなろ会”のパーティで、なるみにキスを迫ろうとする。ところが、そこに取手の父が来ていて、親子喧嘩の挙句、取手は飛び出してしまう。親の期待の大きい松岡と取手、学費を自分で稼いで母親も養う掛居、なるみにはそれぞれ大変そうに思えた。掛居のなるみへの気持ちに偽りはなかったが、二人の住む世界には大きな隔たりがあった。デートの最中、掛居はトキエや母のトラブルに巻き込まれ、なるみは一人取り残されてしまう。
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掛居を待ち続けるなるみの前に取手が。取手はおちゃらけてはいるが、なるみへの気持ちは真剣だった。ようやく現れた掛居は、なるみに取手と付き合えと告げる。そんなある日、なるみの家にトキエがやって来て、掛居に近寄らないよう告げ下着を残して去って行く。なるみは掛居に下着を返し、これからは少し距離を置こうと宣言する。なるみの出現に動揺するトキエは、学校にまで押しかけてくる。彼女は掛居のために更正しつつあるところで、そんなトキエになるみは引け目を覚える。なるみの恋の苦しみを理解してくれるのは星香だけだった。
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取手が“愛の泉”でホストとして働かないかと誘われる。掛居は反対するが、取手は父への反抗の気持ちからその気になる。しかし、それがバレて親子喧嘩に発展。取手は家を出て“あすなろ会”の部室に泊り込むようになる。掛居たちは取手の父の説得を試みるのだが。そんなある日、星香宛に差出人不明のラブレターが届く。星香とて嬉しくないわけがなく、女性らしい装いに変身して“あすなろ会”の面々を驚かせる。一方、なるみは自堕落になっていく取手の事が気がかりだった。それが同情の気持ちなのか恋なのかは、なるみ自身もわからないまま。
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星香へのラブレターは質の悪いいたずらだった。さしもの星香も乙女心を深く傷つけられる。一方、なるみの取手への気持ちはまだ揺らいでいたが、なるみに入れあげる取手は、高価な時計や携帯電話を買い与え借金が嵩んでいく。宝くじが当たったものの、賞金を友人に取り逃げされる始末。消費者金融に追われるような状況になり、見かねた掛居が賞金の出る論文大会への出場を勧める。父に自分を認めさせるチャンスでもあり、取手も乗り気になる。あすなろ会の面々も何かと取手の世話を焼く。そして、いよいよ迎えた論文大会の本番の日・・・
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取手は論文大会で入賞は出来なかったが、父に見直される契機にはなり、無事、家に戻ることができた。なるみは、帰途、待ち伏せしていたトキエから、掛居の子供を堕ろしたことがあると告げられる。ショックを受けたなるみは、迷いながらも取手と二人だけで旅行に行く約束をしてしまう。しかし、掛居がなるみを呼び出し、トキエとの間の真実を告白する。掛居は、自分が父親でない事は知りつつもトキエの堕胎手術に付き添ったのだった。一方、あすなろ会の部室では、星香のバッグから掛居の写真が。松岡はその事を誰にも告げないと約束する。
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なるみとの旅行に取手は大張り切り。しかし、出発間際の“公園で待ってる”という掛居の言葉に、なるみの心は大いに揺れる。結局、取手について行ったなるみだが、掛居への想いが募るばかり。とうとう、取手を海辺に一人残し、なるみは掛居の待つ公園へと向う。掛居はトキエともきっぱり別れ、なるみへの想いを告げる。掛居がなるみを連れて行ったのは二人の思い出の場所、なるみがかつて通い、掛居がバイトしていた高校だった。そこで掛居は、意識を失ったなるみを病院に運んだのが自分だったことを打ち明ける。二人は初めて一夜を共にする。
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なるみと掛居はすっかりお熱い仲に。二人の様子に、取手のみならず掛居の母親までがヤキモチを焼く。だが、恋に溺れるなるみに対し、自分だけの世界を持つ掛居は少々冷めていた。ある晩、客として訪れた妻を追って、大学の教授が“愛の泉”へ。そこで掛居と鉢合わせし、そのことが大学で問題化してしまう。かねてより教授と折り合いの良くなかった掛居は、退学処分を言い渡される。それにショックを受け、引き篭っていた松岡を星香が訪ねる。松岡は星香の前で、掛居を想って涙を流す。松岡は掛居に対し、友情以上の感情を抱いていたのだった。
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なるみとデート中に、掛居はトキエが援助交際しているのを目撃。思わず駆け寄るが、取り残されたなるみは落胆する。二人の蜜月は早くも終わりつつあった。掛居を救うべく、あすなろ会が学校に嘆願書を提出するが、掛居は退学処分を受け入れてしまう。尽力した星香たちも裏切られたような思いを抱く。しかし、掛居は編入試験を受けるつもりだった。試験までの4ヶ月間、掛居となるみは距離を置くことにする。一方、松岡は星香の勧めでピアノ・コンクールに参加することに。掛居への想いを秘めつつも、二人の友情は愛情へと変わりつつあった。
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