道中合羽に三度笠。口の楊枝がヒュンと飛ぶ。ご存じ木枯し紋次郎シリーズ映画化第1弾。紺の合羽に三度笠、長い楊枝に左頬の古傷。〝あっしにはかかわりのねえことでござんす〟の独白。作家・笹沢左保が生んだヒーロー・木枯し紋次郎。そして、菅原文太の木枯し紋次郎が誕生する。物語は、木枯し紋次郎シリーズ第1作目となった「赦免花は散った」が骨子となる。兄貴分の身代わりになって三宅島に流された紋次郎が、兄貴分の本当の心を知るに至り、島抜けし復讐を遂げるというストーリー。
監督 中島貞夫(1972年 91分)
木枯し紋次郎

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