未来を創る科学者達全72話

地球温暖化の影響が、東京の湧水にも現れているという。首都大学東京で地理情報学を研究している松山洋さんは、この東京の湧水の調査をしています。松山さんの研究テーマは「水」。水の循環、水の収支を研究する「水文学」を専門に研究しています。今回の調査では、ほぼ半数の湧水で水温の上昇が確認できました。現地調査をモットーとする松山さんのもう一つのフィールドが、世界でも有数の豪雪地帯、越後山脈にある巻機山です。松山さんはここで「雪を水に換算した時の値」である積雪水量の測定を続けています。調査の結果巻機山の積雪水量は、日本の平均年間降水量を大きく上回りました。過去の調査や衛星の情報に頼るだけではなく、自らデータを収集することで新しい発見がある。それを積み重ねることが、地理「情報学」である。世界に一つだけのデータを求めて、松山さんのフィールドワークと研究を追った番組です。
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東京工業大学大学院教授、地球惑星科学専攻の高橋栄一さんは「生きている地球」の内部構造を研究しています。マグマの生成過程やマグマの化学組成などを調べるために超高圧・高温状態が再現できる高橋研究室の「マグマファクトリー」の実験機器を使って研究しています。その実験で得られたデータを分析して地球の内部構造を調べているのです。また「地球のへそ」といわれるハワイの火山周辺を、日本が世界に誇る有人海底探査船「しんかい6500」で調査。ハワイの海底構造を世界ではじめて明らかにしました。「生きている地球」の内部構造の研究を紹介します。
  • 高橋栄一 東京工業大学大学院・理工学研究科教授 東京工業大学 高橋研究室の皆さん 東京工業大学大学院・理工学研究科 大学院生ほか、東京工業大学理学部「2005年度ハワイ巡検」参加者の皆さん 東京工業大学理学部 学生ほか、JAMSTEC しんかい6500案内人(パイロット川間格)独立行政法人 海洋研究開発機構、春原 美和(ナレーター) 大沢事務所、
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宇宙船ミールのくるくると宙返りをし、からだをそり返し、後ずさりをする日本アマガエル。なんともユニークな宇宙実験の生みの親が宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究本部 助教授 黒谷明美さん。現在は生物発生のなぞに迫るべくバフンウニを使い、将来の宇宙実験を想定した過重力、微少重力での実験を繰り返しています。宇宙生物学という新しい分野のパイオニアとして常に先頭を歩み続けてきた黒谷明美さん、その足跡を追う番組です。
  • 黒谷明美 宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究本部、中村修三 大沢事務所、
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地球上に3万9千種類以上のカメムシが生息しています。30年以上、このカメムシの生態を研究し続けてきた京都大学大学院の藤崎憲治さん。最初のカメムシは、3億年前に地球上に登場したと言われていますが、カメムシには、人間が持っていない様々な能力が備わっていることがわかってきました。藤崎さんは今、その力を人間社会に応用できないかと研究を始めています。
  • 藤崎憲治 京都大学大学院 昆虫生態学研究室、
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大阪大学極限量子科学研究センターの清水さんは、「物理の超高圧の分野」を研究しています。「全ての物質は圧力をかけていくと金属になり、やがて全て超伝導体になるのではないか?」これを研究テーマに、世界に先駆けてこれまでに7つの元素が超伝導体になることを証明してきました。清水さんの究極の目標は、「原子番号1番・水素室温での超伝導の実現」です。番組では、研究室を訪ねて、超高圧の実験で「常温なのに水が氷になる」不思議な瞬間等を紹介し、今後の展望についても紹介します。
  • 清水克也 大阪大学極限量子科学研究センター
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水を入れた風船をナイフで突き刺すと一瞬、水の風船が見える。私たちが普段見ることが出来ない1000分の1秒の世界、この世界をより身近にわかりやすい形で広めようとしている研究者、広島大学大学院 助教授 工学研究科 ロボティクス研究室、石井 抱(いだく)さん、石井さんが開発した決して負けることがない「じゃんけんロボット」、投げられたボールを必ず打ち返す「バッティングロボット」、150キロを超えるボールも確実に打ち返します。その能力はどこから来るのか。そのなぞに迫ります。
  • 石井 抱 広島大学大学院 助教授、伊藤真理 大沢事務所、
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薬などを始め、人間に役立つ有機物。その有機物を人工的に作ることを、有機合成と言います。しかし思ったとおりの有機物を合成することは難しく、北海道大学の及川英秋さんは、酵素を使って、簡単に有機物を合成する方法を研究しています。酵素とは、生物が体内に持っている、特定の化学反応の手助けをする化合物であり、特に、人体の中で役立つ、複雑な有機化合物・ペプチドを、酵素を使って合成する方法も研究しています。有機化学とバイオ科学という二つの分野を融合した新技術「有機化合物の酵素合成」の研究をする及川さんを追いました。
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目に見えない分子が、光に託して発信してくる「スペクトル」というメッセージ。この「メッセージ」を解読して、物質の構造や仕組みを分子レベルで調べているのが、東京大学の濵口宏夫さん。『自然科学でもやはりスペクトルを観測してみないと分からないことがたくさんあります』という濵口さんの成果の一つが磁性イオン液体(磁石に引き寄せられる不思議な液体)です。スペクトルから、細胞の生死や肺ガン診断など、生命を解明する研究も進めています。番組では、濵口さんが、分子から受け取った「メッセージ」の数々を紹介します。
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カーナビゲーションなどに使われていることで知られるGPS。このGPSが、位置を測るという役割以外で、私たちの生活に大きな影響を与えようとしている。自分が今いる場所を知ることが出来る画期的なシステムが、大気中に含まれる水蒸気の量を測定し、天気予報の精度を上げることが期待されています。GPSどうのように利用され、我々の身の回りにどのような変化が起きてくるのか紹介していきます。
  • 津田敏隆 教授 (京都大学)
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私たち人間の体のなかにある「キネシン」。その姿はあまりに小さくて、動いている様子を観察することは出来なかった。「キネシン」を光らせることで、それを可能にしたのが「一分子蛍光イメージング」。「キネシン」は人間のように二本足を交互に動かし歩いていたのだ。『物理の言葉で生命がどうやって働くのか理解したい』という富重道雄助教授が、「生体ナノマシン」と呼ばれるキネシンの歩くメカニズムを「生体物理学」の分野から解き明かす番組です。
  • 富重道雄 東京大学大学院 工学系研究科 物理工学専攻 助教授
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