愛と葛藤の航空母艦全10話
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ニミッツがハワイからカリフォルニアへと最後の航海に入るころ、船員と海兵隊員は家族の待つ自宅へと戻る準備を始める。サンディエゴまで艦に残ってタイガークルーズで家族との再会を果たす者もいれば、ハワイで艦を降りて飛行機で家族のもとに帰る者もいる。ニミッツが母港サンディエゴに戻ると、船員も海兵隊員も航海を思い返し”自分たちは使命を果たしたのだろうか?”と考える。そして埠頭では涙と喜びの再会が待っている。
(C)NGCI
6ヵ月の不在は帰宅後の乗員の人間関係に大きな重荷となる。そこで海軍ではセミナーを開き、帰宅するとどんな変化が待っているか、その変化にスムースに対応するにはどうすればいいかをアドバイスしている。航海の最後には”タイガークルーズ”という催しがあり、乗員は家族を船に招待することができる。
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今回はニミッツの乗員たちのさまざまな信仰に焦点が当たる。艦内で必要なのは自分を信じる心、仲間を信じる心、任務に対する信念、そして大統領命令への忠誠だ。乗員の大部分はカトリックとプロテスタントの教徒だが、ウィッカ魔術やペンテコステ派の信者もいる。ペンテコステ派の新しい信者は考えの二面性や自由の誘惑に打ち勝たねばならない。そんな彼らを乗せたニミッツはオーストラリアのパースに寄港した。
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ペルシャ湾での最後の日が、帰還前にニミッツの戦闘機が空爆できる最後のチャンスとなった。爆撃機は爆弾を搭載して飛び立って行ったが、数時間後、爆弾を積んだまま戻ってきた。ニミッツが赤道を通過する日、船団のすべての船が参加して、古代からの海のしきたりである赤道祭が行われた。南インド洋では飛行作戦のさなかに嵐が発生する。デッキが激しく揺れ、通常でも難しい戦闘機の着陸が、手に汗握る緊張のドラマとなる。
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2ヵ月間、ペルシャ湾での任務には毎日ほとんど変化がなかった。戦闘機はいまだ1発の爆弾も投下しておらず、艦内の誰もが欲求不満を抱いていた。唯一の気分転換はバーレーンへの寄港で、兵士たちはプールでくつろいだり、モスクを訪れてイスラム文化に触れたりした。そんな中、ニミッツの打撃群に属する護衛艦プリンストンから1人の兵士が海に落ち、必死の捜索が行われる。
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ニミッツがペルシャ湾に到着すると実戦が始まった。50度近い高温のフライトデッキで離陸作業をして、パイロットたちを6時間の任務のためにイラクに送り出す。F-18の任務は赤外線カメラで地上を撮影し地上部隊に送ること。空爆できず苛立ちを覚えるパイロットもいるが、今回の戦争では空爆命令は出ていない。洋上では打撃群が、ダウ船にテロリストがいないか、貨物船に武器や爆弾の製造機材が積まれていないかを調べていた。
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上官はよき教育者であり仲間でなくてはならない。しかし軍艦での任務はストレスが大きく、下士官と上官の間に摩擦が起きることもある。寄港は船員たちのストレス解消になるが、任務から来る重圧を完全に消し去ることはできない。グアムではストレスの溜まった若い船員が、規則を破り除隊させられた。グアムを出港したニミッツはマラッカ海峡を抜けて、クアラルンプールで最後の寄港をしたのち、ペルシャ湾への長い旅に出る。
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航空母艦ニミッツの旅程や原子炉の詳細は最高機密だ。また艦内の生活に関することも機密とされる。艦内でのデートやセックスは表向き厳しく禁じられているが、恋愛感情は抑えることができないので”聞かざる、言わざる”が常識らしい。しかしスキャンダルによって突然の転属を命じられた船員もいる。寄港地である香港から北朝鮮に転属されたのだ。しかも転属情報も軍事機密扱いなので、居所が家族に知らされることもないと言う。
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航空母艦ニミッツでの任務は戦闘機発着場の滑走路の下で生活し、原子力発電所の上で眠るという危険な環境のもとで行われる。危険と混乱を回避するためには乗員どうしの協力体制が不可欠だ。戦闘機の発射と修理を担当する”シューター”や兵器を補充する兵には仲間どうしの強い信頼感と連帯意識があり、F-18飛行中隊の兵士たちは、”ブラックエース”、”ホーボース”など隊ごとにニックネームで呼ばれ、非常に固い結束がある。
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巨大な航空母艦ニミッツがカリフォルニア州コロナドを出港した。ハワイに寄港し、さらに長い航海に出る。ニミッツを小さな町のようだと言う兵士、空母を外交上の強力な武器と考えるパイロット、なぜ戦う必要があるのかと疑問を抱く船員、1日に何千人分もの食事を作るコック、そして恋人が妊娠したことを知ったばかりの兵士。愛する人々にしばしの別れを告げた5千人が、それぞれの任務に就いた。
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