三国争乱 春秋炎城全30話
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淹城の城門で対峙する楚軍と淹城軍。楚軍に捕らわれた廬常が「伯淹と碧蓉は殺された」と叫ぶ。激怒し自分を見失う子丹。だが羅敷は敵の術中にはまらぬよう断腸の思いで伯淹と碧蓉の棺を燃やす。そんな中、呉・越の軍も到着し、楚軍は撤退。淹城を狙う三国は均衡状態に陥り、手を出せずにいた。その状況を見た羅敷は、三国の王を招き和議を提案する。淹城の新しい君主となった羅敷は、毅然とした態度で三国の王と協議し、ようやく争いが終わりを迎えた。
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伯淹と碧蓉は、米を貸してほしいと楚王に懇願する。碧蓉は自らの命と引き換えに米を貸す約束を取り付け自害するが、楚王は約束を守ろうとはしなかった。激高した伯淹は刀を上げるが、逆に殺されてしまう。楚王は米を持って淹城へ出兵する。呉と越も、淹城へ向かおうとしていた。芙蓉解放の一件で羅敷と争っていた子丹は、米が届くことを知り、監国辞任の日は近いと語る。そんな中、伯淹と碧蓉の死を知った廬常は、伯淹の言葉を思い出し後悔する。
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飢饉が深刻化する中、兵を集めようとする子丹に羅敷は不信感を募らせる。羅敷は百レイ(ひゃくれい)の助言を受け、公孫宇がいる採石場に向かうが、そこでは強制連行が行われようとしていた。次第に険悪になっていく羅敷と子丹。誤解を抱く羅敷だが、公孫宇の説明により子丹の胸中を理解し始める。一方、都に戻った子丹は、越の間者である安娘の罠にはめられそうになるが、芙蓉に助けられる。追い詰められ騒ぎ出した安娘に子丹は剣を突き刺してしまう。
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信児と約は、公孫宇が苦役に服する採石場へ訪れるも追い返されてしまう。羅敷は、祖母の墓の副葬品まで掘り出そうとする父を問いただす。伯淹は、太后の遺書を見せ、なぜこのような手段を選ばねばならなかったのかをゆっくりと話し始める。果たして伯淹は太后の副葬品を掘り出し、監国職に子丹を任命。楚へ向かう準備をする。出発に先立ち採石場を訪れた伯淹は、公孫宇に苦役の免除を言い渡し、いざという時は子丹の力になってほしいと告げる。
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イナゴの大群に襲われ、淹城は食糧不足に陥る。子丹は公孫宇に米の供出を依頼するが、蔵は空だった。理由を問いただす子丹と伯淹を前に、公孫宇は范蠡に米を貸したことを説明する。そして越へ赴いた公孫宇は范蠡に米を返すよう懇願するが、范蠡は拒絶。越王にも返還を拒否される。淹城に帰った公孫宇は死罪を免れるも、牢に入れられてしまう。楚王に米との交換を持ちかけるため、伯淹は亡き母の墓を掘り、至宝「三輪青銅盤」を取り出すことを決意する。
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芙蓉は、子丹を付き添わせ、山で神に祈祷する。子丹は山に自生するいばらを見て、城壁の建設に利用することを思いつく。楚王は淹城を混乱に陥れるため、廬常の謀反を暴露する書状を送る。そんな中、病により申包胥が亡くなる。楚の書状を見た伯淹は廬常を問責。廬常は謀反心を認め、2人は決別する。村ではイナゴが大発生し、深刻な事態に陥る。また、経営が行き詰まった公孫宇の米店は閉店を余儀なくされ、援助をしていた約も借金に追われてしまう。
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イナゴが大発生した越は深刻な飢餓に陥っていた。食糧調達のため淹城へ向かった范蠡は、偶然、公孫宇の米店を訪れる。「必ず淹城を守るから米を貸してほしい。倍にして返す」という范蠡の言葉を受け、公孫宇は米を貸してしまう。一方、皆に邪魔者扱いされる芙蓉は、自暴自棄になり湖に身を投げる。しかし子丹に助けられ、特別な感情を抱き始める。軍の任務で多忙な生活を送る子丹は、羅敷と会う時間を作れず、2人の間に隙間風が吹き始めていた。
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淹城に越からの国書が届く。それは越王の義妹と伯淹の縁組を申し入れる内容だった。廬常が反対する一方、碧蓉は、断れば越に淹城攻撃の口実を与えることになると、婚姻の受け入れを強く求める。頭を悩ませる伯淹は、碧蓉と2人きりになり、「いっそ君主の地位を捨てる」と思いの内を告げる。越では、宮女を王の義妹に仕立て上げ、淹城に送り込む準備を着々と進めていた。淹城と姻戚関係を結ぶことで、淹城を呉との戦いの盾に利用しようとしていたのだ。
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廬常から伯淹暗殺の書状を受け取り喜ぶ楚王だが、申相国は「廬常を信用してはいけない」と警告する。木トン(もくとん)は廬家の婿養子になることを条件に百レイ(ひゃくれい)との結婚を許されるが、廬常から暗殺計画について告白され思い悩んでいた。一方、子丹は伯淹から羅敷との結婚の許しを得る。伯淹は碧蓉との結婚を考えていたが、淹城との和親を図ろうとする越の范蠡と勾践が、思わぬ画策を巡らせていた。そんな中、淹城で米店を開いた公孫宇は偶然、子丹と再会する。
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官位を退いた公孫宇は約の励ましを受け、今後は商人になり、同じ目線で民衆を支えようと決める。呉の公子夫差は病床の波太子を見舞うが、すでに波太子の死期は近かった。無言の帰国をした闔閭と対面した夫差は、越王勾践への復讐を誓う。廬常は、楚王への密書の件を知った百レイ(ひゃくれい)を激しく叱責するが、百レイと木トン(もくとん)の仲を自らの計画に利用しようとする。淹城では、碧蓉の後宮入りが発表され、軍務を引き継ぐ者として子丹と木トンが選ばれる。
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