「トンイ」第10話あらすじと見どころ:義には義を…、オクチョンの無実を晴らせ!

2011年06月11日18時01分ドラマ

トンイが宮中に薬剤を持ち込んだことがわかり、監察府に連行され、届けた相手の名前を明かすように強要されるが、決して白状しないトンイについに拷問が課せらることになった…ここでチャン・オクチョン(後の張禧嬪=チャン・ヒビン)が名乗り出た。オクチョンは、自分を守るために拷問を受け入れる覚悟をしたトンイに感動し、義には義を持って真実を明かしたのだ。今回も、トンイの“チャングム”並みの博識ぶりが披露されるのでお楽しみに。NHK番組サイトでは予告動画が公開されている。
(以下、NHKBSプレミアムにて2011年04月~2012年06月放送時に紹介したものです)

【「トンイ」を2倍楽しむ】で、時代背景や実在の人物、各話のあらすじ(ネタバレあり、なし)、見どころ、豆知識などまとめて紹介している。



tonni(c) 2010 MBCオクチョンが自ら名乗り出たことで、トンイは釈放された。まるで父と兄のようにトンイを親身になって心配するファン・ジュシクとヨンダルに迎えられて、これからはおとなしくしているようにと釘を刺される。

今回の薬剤持込の捜査は、中殿(王妃)に盛られた毒薬の調査だった。中殿の毒は、内医院で処方した薬に“半夏(パンハ)”と鼈甲(ビョルカプ)“が入っており、これが混じったことで毒が生じたものだった。しかし、内医院では半夏を使わないため、外部から持ち込んだものとして捜査が入ったのだ。そしてオクチョン住いの就善堂(チンソンダン)で半夏が見つかったという。粛宗王は、ソ・ヨンギ従時官を呼び極秘に調査を命じた。
一方で、オクチョンの面会に出向くが、愛しい女性といえども、無実の証拠がないかぎり王といえども手出しは出来ない。しかも容疑は妻である王妃殺し未遂。粛宗の辛い気持ち、そんな気持ちを慮るオクチョン。互いを思いやる切ないシーンをお見逃しなく。

さて、ソ従事官以外にもう一人この調査に乗り出した者がいた。トンイだ!トンイは、薬剤に半夏が入っていなかったとを監察府に出向いて証言するが、その決め手が“臭い”だけだったため信じてもらえなかった。そこで、トンイは“音変事件”で知り会った漢城府の判官に訴えに行く。しかし名乗っても取り次いでもらえない。あの時はご褒美の手配までしてくれたのに…と残念がるトンイだが、視聴者はお分かりだろう。この判官を名乗った偽者が誰だったか…。しかしここであきらめるトンイではなかった。今度は薬を調合した本人に直接聞きにいくという。そう言ったときのジュシクとヨンダルのおびえた顔に注目しよう。何しろ、薬を調合した本人はすでに死んでいるのだから…。いったいトンイは何を思いついたのだろう?

ここで視聴者は、トンイの父親を思い出そう。トンイの父は、死体を調べる検屍官。2009年内野聖陽がドラマ「臨場」で演じたあの検視官。蛙の子は蛙。門前の小僧…。トンイは、名取裕子かはたまた天海祐希のように活躍する。ハラハラドキドキの場面をお見逃しなく。(ちなみに、名取は「法医学教室の事件ファイル」、天海は「女検死官」)
また、この場面では、トンイが会いたがっていた人物とのニアミスもある。果たしてその人物とは?

半夏半夏(Wikipediaより)鼈甲スッポン(土鼈甲、Wikipediaより)ところで今回話題の中心となった、“半夏”と“鼈甲”だが、共に現在も漢方薬として使われるもの。半夏は別名“カラスビシャク”といい、鼈甲は“スッポンの甲羅(土鼈甲)”。画像をWikipediaから借りてきたので紹介しよう。詳しく知りたい方は、青太文字をクリックしよう。

さて、今回もうひとつご紹介したいのは、オクチョンの住いの“就善堂”について。ドラマ「張禧嬪(チャン・ヒビン)」によると、粛宗とオクチョンはここで出会い、再入宮した今回、粛宗にねだって、ここを住いと定めた。これには、西人派が大いに憤慨し、ひと悶着あったという。韓ドラここが知りたいの[三大悪女]張禧嬪』チャン・ヒビン編④で詳しく紹介しているので、興味のある方はそちらで確認しよう。ただし、「トンイ」で描かれている“オクチョン像”とはまったく違うので、その点はご注意を!

さて、トンイは無事オクチョンの無実を晴らすことが出来るのか?今回のラストで、トンイと粛宗の三度目の再会シーンがあるのでこちらもお楽しみに。

NHKBSプレミアム「トンイ」番組サイト

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