韓国軍隊補充訓練所に数百名が詰めかけ統制不可能に？　これは、ドラマ「魔王」「宮」などのドラマで人気がブレイクした俳優チュ・ジフンの入隊を見送るために集まったファンと取材陣が詰めかけた現場でのこと。チュ・ジフンもあまりの人の多さに驚きながら、しきりに同じく入隊する人々への配慮を見せ、静かにしなくては…の言葉を繰り返していた。この大混乱の現場を、韓国SSTVが動画ニュースで紹介している。

2日午後1時30分、韓国京畿道議政府 306 補充隊訓練所の前は、零下の寒い気候にもかかわらず300名を超える国内外ファンと取材陣に取り囲まれ一時騒然とした。これは、俳優チュ・ジフンの軍入隊を見送るために集まった人々で、あまりにも多くの人波が押し寄せたため、入所まで歩いて行くのさえ困難な状態に陥った。

動画ニュースでは、丸坊主のチュ・ジフンのいつもの柔らかい微笑みの中に、強い決意を感じさせるコメントも収録されている。
チュ・ジフンの「こんにちは」の声に、現場の人たちもここは行儀よく挨拶を返している。
続いて「遠くから、また近いところからこうして大勢来てくださってありがとうございます。他にも(入所する）人がいらっしゃるので、静かにしなくちゃいけません。しずかにしてください」彼の一声で静かになったファンたち。さすが人気俳優！坊主頭にもオーラが光る。
「(入所したら）一生懸命頑張って、2年後、もっと素敵になって皆さんにお目にかかります」と挨拶をし、坊主頭に敬礼をすると、せっかく静かになったファンたちからはまたもや絶叫が湧きあがり、騒然となった。

チュ・ジフンは、2006年のMBCドラマ「宮」でデビューし、以後、KBS2TVドラマ「魔王」、映画「西洋骨董お菓子店アンティーク」「キッチン」などで韓国はもとより、日本やアジア中で人気をあつめたが、去年（2009年）4月に麻薬投薬疑いで非拘束起訴され、懲役6か月に執行猶予1年、社会奉仕命令120時間の宣告を受けた。無事、ボランティアを終えた後自粛時間を過ごしていたが、2日、京畿道議政府 306 補充隊に入所し、5週間の基礎軍事訓練を受けた後、常勤予備役として2年間服務する。

今後も、彼が行動を起こすたびにこの事件は取りざたされるだろう。気の毒な気もするが、自分でしでかしたこと。今回の入隊で、二度と過ちを繰り返さない強い意志を持った俳優に生まれ変わることを、詰めかけた数百名が願っているだろう。久々にファンの前に登場したチュ・ジフンは、坊主頭で少し幼くなったようにも見えた。

SSTV「俳優チュ・ジフン軍入隊現場、数百名のファンで“阿修羅場”」