ホンダ、「VFR1200F Dual Clutch Transmission」を発売、動画で紹介

2010年06月29日14時30分商品・CM
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ホンダは、大型2輪スポーツツアラー「VFR1200F Dual Clutch Transmission」(168万円)を7月29日(木)に発売する。
同車は、「VFR1200F」の車体やエンジンをベースに、新たに世界初の有段式自動変速機(デュアル・クラッチ・トランスミッション)を搭載した。
デュアル・クラッチ・トランスミッションは、モーターサイクルに求められる繊細なアクセル操作に対応するため、電子制御技術を駆使し、違和感のないスムーズな発進と変速特性を実現した。
また、ライダーの要求に幅広く対応するため、一般走行に適した「Dモード」と、スポーツ走行に適した「Sモード」の2種類のフルオートモードと、マニュアル・トランスミッション感覚の走行を可能にする「MTモード」を搭載。クラッチレバーとシフトペダルがなく、フルオートモードでは、アクセル操作のみで自動的に変速が行える。
エンジンは、ひとつのカムシャフトで吸・排気バルブを作動させるユニカムバルブトレインを採用。コンパクトなシリンダーヘッドとすることでマスの集中と低重心化を実現。
左右対称のシリンダーレイアウトは、車体のスリム化による優れたライディングポジションを実現した。
シリンダーバンク角76度のV型エンジンは、28度位相ピンクランクシャフトとの組み合わせにより、バランサーを搭載することなく一次振動を打ち消し、低回転域では力強くフラットなトルク特性を発揮。高回転域でもスムーズな吹け上がりを実現するとともに、独自のV4ビートとエキゾーストサウンドを実現した。
また、スロットル・バイ・ワイヤによりスロットルバルブを電気的に制御することで、電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)の緻密な燃料制御とあいまって、さまざまな走行条件に応じてライダーの意思に忠実なスロットルコントロールを可能とした。
可変排気バルブを装備したマフラーは、排気効率と消音を両立させながらも、V4独特の鼓動感のあるエキゾーストサウンドを実現。エキゾーストチャンバー内に触媒装置(キャタライザー)を装備することで、国内二輪車排出ガス規制に適合させた。
フレームは、4分割アルミダイキャストフレームを採用。オフセットピボット式スイングアームと組み合わせることで、高速走行時の操縦安定性とスポーティーなハンドリングを両立させた。
スイングアームは、プロアーム式を採用。ピボットとプロペラシャフトをオフセットに配置することで、サスペンションの上下動に伴う軸長の変化をプロペラ軸上に配置した等速ジョイントで吸収。スポーツツアラーとしてあらゆるシチュエーションに対応しながら上質な走行フィーリングを実現した。
シートには、一体発泡成形シートを採用することで高品位な乗り心地を実現。スタイリッシュな形状と長時間のライディングでも疲れにくい特性を両立しながら、欧州仕様車に比べ25mm低い国内モデル専用のローシートとすることで、足着き性に優れたポジションを実現した。
デザインは、フロントカウルのサイド部分が2層になったレイヤード・フェアリングにより空力特性に優れた流麗なスタイリングで、走行風を取り込みながら整流し、エンジンの放熱にも極めて有効なデザインとしている。
ボディカラーは、VFR1200Fと同じ、キャンディープロミネンスレッド、パールサンビームホワイト、の2色を設定した。
WEBカタログでは、プロモーションムービーとインプレッションムービーにより、同車の魅力を紹介している。
プロモーションムービーは、後半で同車の特徴であるデュアル・クラッチ・トランスミッションの操作と走りを紹介。
インプレッションムービーは、デュアル・クラッチ・トランスミッションの開発意図や試乗インプレッション、V4エンジン、ドライバリビリティ、デザイン、元ホンダワークスドライバーの宮城光と元世界GPライダーの岡田忠之のインプレッションや対談などが見られる。

ホンダ「VFR1200F」WEBカタログ