「客主」DVD版(全60回)あらすじ(第1-28回)

ドラマの舞台となった時代背景や詳しい各話のあらすじと見どころ、豆知識などは【「客主」を2倍楽しむ】でまとめて紹介。

■第1回 開城 千家客主
干しナマコの商いで開城(ケソン)を代表する客主となった千家(チョンガ)客主の主チョン・オス。義兄弟のキル・サンムンが番頭を務めるが、オスの息子ボンサムは歩くのも商いも嫌いだという始末。清との国境にある柵門(さくもん)市場が3年ぶりに再開されることになり、千家客主一行は柵門へと向かうことに。しかし途中でオスが崖から転落してしまう。そこを通りかかった牛皮密売人のチョ・ソンジュンが意識を失ったオスを見つけるが…。

■第2回 取り引きの代償
ソンジュンに命を助けられたオスは、柵門市場に連れていくよう頼まれる。しかしソンジュンが密売人であることを理由に断り、オスは柵門へと急ぐ。そんな時、換銭(ファンジョン)客主のキム・ハクチュンに取り引きを持ちかけられたソンジュンは、柵門に入ることに成功する。一方、ハクチュンに多額の借金返済を迫られたサンムンは、返済期限を猶予してもらうためアヘンの密売に加担してしまう。

■第3回 行商人の裁き
サンムンがアヘン密売の疑いをかけられ拷問を受けていることを知ったオスは、行商人の裁きを開き真実を明かすと役人に申し入れる。首謀者を問いただすオスに何も答えないサンムン。実は千家客主を手中に収めようと企むハクチュンに、オスの首を差し出すよう言われていたのだった。自分の一存だったと言うサンムンにオスは死罪を言い渡す。サンムンは死に際、息子のソゲに六矣廛(ユギジョン)の大行首(テヘンス)になるよう遺言を残す。

■第4回 生き別れの姉弟
荷にアヘンを入れられ濡れ衣を着せられたオスは、仲間と共に獄につながれてしまう。役人から真犯人を捜し出し処断することを求められたオスは、父の死のせいで恨みを抱いたソゲの仕業だと気づく。しかしアヘン密売の責任を問われても、全ては自分の責任だとオスは答える。そしてボンサムやソゲに千家客主の再興を託すが、行き場を失ったボンサムは病に倒れ、ソゲは行方をくらましてしまう。

■第5回 決意の再出発
辛家(シンガ)大客主の使用人となったソゲは大行首シン・ソクチュの目に止まる機会を虎視眈々と狙っていた。一方、ボンサムの姉ソレは、父に千家客主再興を誓い、病のボンサムを山のお堂に残しハクチュンに近づくため妓女になる決意をする。ソンジュンに助けられたボンサムは、医者の家に連れていかれ治療を受けることに。そんな中、ハクチュンによって千家客主の競売が行われようとしていた。

■第6回 守るべきもの
病から回復したボンサムは、行商人を育成する童蒙庁(トンモンチョン)に入門し、そこでチェ・ドリと出会う。10年の月日が経ち、成長したボンサムの前に松坡馬房(ソンパマバン)の主としてソンジュンが現れる。課題を与えられたボンサムとドリは、鶏を鳳凰と偽り30両を稼ぎ出す。詐欺まがいの手口を使ったことでソンジュンはボンサムたちを童蒙庁の面々の前で厳しく糾弾するのだが、ボンサムに牛皮密売の過去を問われ…。

■第7回 立ち直るための一歩
千家客主の再興を胸に秘めハクチュンの側室となったソレ。一方、ソンジュンから父オスの客主としての生き様を聞かされたボンサムは涙に暮れていた。童蒙庁を追い出されたボンサムとドリは、ソンジュンに雇ってほしいと懇願する。生まれ変わると誓ったボンサムに、ソンジュンは10日間で牛を3頭売ることを条件として提案する。ソクチュに働きぶりを認められたソゲは、ソクチュの窮地を救うのだが…。

■第8回 新たな取り引き
ソクチュの裏帳簿を盗み見たことがばれ、拷問を受けた挙げ句に辛家大客主を追い出されてしまうソゲ。山中に捨てられたソゲはならず者に命を奪われそうになったところを、行商人ケトンに助けられる。一方、ボンサムは牛を売ることに成功して馬房に戻るが、現金取引ではなく信用取引だったことで、ソンジュンに認めてもらえない。そこで信用取引の重要性を説くボンサムはある策を講じることにする。

■第9回 松坡馬房の後継者
松坡馬房の牛1万頭売買を記念した祝宴の日。ハクチュンに馬房の後継者としてボンサムの名を上げられたことに憤慨した番頭のマンチは大暴れする。さらにソンジュンから後継者はボンサムだと告げられたマンチの怒りの矛先はボンサムに向けられる。客主の主になりたくないと吐き捨てたボンサムは、その夜、馬房を去る決意をする。一方、マンチは馬房の権利書を奪ってソンジュンの妻パングムと逃亡してしまう。

■第10回 忘れ得ぬ出会い
ソレはボンサムを捜すため、弟を残したお堂のある義州(ウィジュ)を訪れる。ボンサムもまたソレと別れたお堂を訪ね、姉に思いをはせていた。一方、ケトンと共に塩辛商人として過ごしていたソゲは、偶然オスの墓を発見する。そんな中、義州の医者の家で、ボンサムはソレと行き違いになったことを知る。ソレが乗った駕籠を追いかける途中、駕籠が川に転落するのを目撃したボンサムは、勢いよく川に飛びこむ。

■第11回 切実な願い
川から助け出したチョ・ソリンに「さらってほしい」と突飛な申し出を受け戸惑うボンサム。そこへ父のソンドゥクが現れ、ソリンを連れて帰ってしまう。行商人のソンドルと意気投合したボンサムだが、ソリンのことが頭から離れず眠れない夜を過ごすことに。一方、松坡馬房の権利書を換金するためハクチュンを訪ねたマンチ。ボンサムはソリンに会いに行く途中で、マンチが馬房の権利を盗んだことを知る。

■第12回 義兄弟の葛藤
マンチを追跡していたソンジュンと合流したボンサム。そこへ現れたマンチはボンサムと格闘の末にソンジュンの前に降参する。ソンジュンはマンチとパングムに対し、行商人の掟を破ったことで慣例に従い情け容赦なく罰する。ハクチュンから権利書を取り戻すため江景(カンギョン)へ向かうことにしたボンサムたち。その途中、何者かに襲われ手形を奪われたボンサムは、もみ合ううちに崖の下に転落してしまうのだが…。

■第13回 運命の人
ケトンは山中で倒れていた男を助け出す。その男が身につけていた身分証からボンサムだと気づいたソゲは動揺を隠せない。一方、ケトンはボンサムが自分を巫女になる運命から救い出してくれる運命の男だと信じ、ボンサムと報恩(ポウン)で再会することを約束する。ソンジュンの身を案じたボンサムは傷が癒えぬうちに江景へ向かうことにするが、その頃ソンジュンは斧を手にハクチュンの屋敷に乗り込んでいた。

■第14回 一夜限りの縁
行商人のケトンはボンサムに結婚を申し出ようと行商人の姿から可憐な女性へと身なりを整える。しかし、約束の場所にボンサムは来ないと伝えられ絶望感にうちひしがれる。ボンサムはソンドルが麻布売買禁止に背いたことで趙家(チョガ)客主に捕らえられていると聞き、ソンドルを救出するために趙家の娘をさらうことを計画する。その夜、ボンサムは趙家の娘を連れ去ることに成功するが、その娘はソリンだった。

■第15回 2人の女
ソリンの父ソンドゥクと取り引きし、趙家(チョガ)客主からソンドルを救い出すことに成功したボンサム。ソリンが戻った趙家客主では、ソクチュに嫁ぐための準備が進む。辛家(シンガ)大客主に向かう途中、ソリンは足をケガしたケトンと出会う。ケトンの巫女としての能力を認めたソクチュは、自分に後継ぎが生まれるかとケトンに問う。一方、ハクチュンの還暦祝いの日、宴の場にソンジュンが乗り込んでいく。(184)

■第16回 復讐の時
還暦の宴の際に襲われケガをしたハクチュンを冷ややかに見つめるソレは、自分の正体を明かす。そんな中、松坡馬房(ソンパマバン)の手形を盗むため、ハクチュンの屋敷に忍び込んだソゲは、千家(チョンガ)客主の扁額を見つけ、ハクチュンの側室がソレであることを知り驚愕する。翌朝、ハクチュンの遺体が見つかり大騒ぎとなる。殺人罪でソンジュンの人相書きが出回っている事実を知ったボンサムは、状況を探りに行った先でソゲと再会する。

■第17回 言葉なき再会
ソンジュンの一味として投獄されたボンサムは、無実であることをハクチュンの側室に証言してもらうため対面を求める。ハクチュンの異母弟で宣恵庁(ソネチョン)高官のキム・ボヒョンの前に罪人として連れ出された男が、弟のボンサムであることを知ったソレは動揺を隠せない。一方、放免されたボンサムは、ソンジュンを死に追いやったのがハクチュンの側室だとソゲに聞かされ、行商人の掟によって裁くことを決意する。

■第18回 2人の約束
ソンジュンが死んだとの噂が流れ、松坡馬房は混乱に陥る。そんな中、女性の姿で現れたケトンとの再会に喜ぶボンサム。ケトンの望みが結婚だと知り驚いたボンサムは心に決めた女がいると断るが、ケトンは望みを聞き入れないなら殺すと迫る。松坡馬房の権利書を手に入れたボヒョンはソクチュに買い取りを求め、辛家大客主の番頭メン・グボムは馬房の財産を差し押さえて5日以内に明け渡すようボンサムに命じる。

■第19回 人生の転機
馬房が破産の危機に直面する中、金策を諦めかけたボンサムだが、父の言葉を胸に奮起し、金の工面のためにソクチュを訪ねることにする。ソクチュと直談判したボンサムは、ある条件を課される。一方、野心を抱きボヒョンの屋敷に出向いたソゲは、昔ボヒョンを救った恩を盾に自分を雇うように申し出る。国師堂(ククサダン)で目を覚ましたケトンは、ボンサムを手に入れることを誓い、“メウォル”として巫女となる決意をする。

■第20回 年貢米運搬への懸け
ソクチュに裏切られ、怒り心頭のボヒョンは屋敷にメウォルを招き入れる。そこでソゲは巫女となり様変わりしたケトンに再会するのだった。一方、年貢米の運搬を任されたソクチュは、船員として松坡のならず者を雇おうとするが失敗してしまう。それを知ったボンサムは、ソクチュにならず者を必ず運搬船に乗せると約束し、代わりに20万両を貸すよう求める。そして、ならず者の頭目に会いに行ったボンサムだが…。

■第21回 出立祭
船団長として運搬船に乗り込むことになったボンサム。そんなボンサムの前に監査官としてソゲが現れる。ボンサムが目障りなソゲは因縁を感じていた。年貢米運搬の無事を祈願する出立祭が行われ、巫女として壇上に上がったケトンは、ボンサムが心に決めた女はソリンだと直感する。一方、出立祭を抜け出したソリンが、ボンサムと人影のない場所で抱き合っている姿をグボムと目撃したソクチュは…。

■第22回 口が招いた災い
年貢米の横流しを企むボヒョンは、全ての責任をボンサムに負わせ、船上で殺すようソゲに指示をする。ソクチュが後継ぎを作れないこと知ったグボムがあざ笑わっていることを知り、ソクチュは怒りに満ちていた。さらにボンサムとソリンの関係に気づいたソクチュは、ボンサムに書信を届ける。ソリンを助けたいボンサムはソクチュの元を訪ね、全ての責任は自分にあると告げるが、ソクチュは毒酒を飲むように言う。

■第23回 策略の運搬船
死を覚悟して杯をあおったボンサムは、目覚めるとソリンと2人きりで部屋に監禁されていた。そこへソクチュから年貢米運搬船に乗り込めとの伝言が届く。2か月後、運搬船は各地で年貢米を積み込み、群山(クンサン)の港に到着。出迎えたボヒョンはボンサムと部下たちに酒を振る舞い、ソゲにボンサムを始末するよう命令する。ボンサムは酒に酔う船員たちに警備を怠らないよう叱責するが、その時、海賊が現れ…。

■第24回 海賊の正体
奪われた年貢米を取り返すべく海賊のアジトに1人で乗り込んだボンサムは、死んだと思っていたソンジュンと再会する。ソンジュンは海賊の頭目となっていたのだった。さらに、そこで行商人の裁きを下したはずのハクチュンの側室をソンジュンがかくまっていることを知り、ボンサムは怒りを爆発させる。その頃、子を宿したことを知ったソリンは辛家から逃げる支度をするが、ソクチュに見つかってしまう。

■第25回 消えた年貢米2千俵
海賊と内通した罪で捕らえられたボンサム。ソレはボンサムを助けるべく、ボヒョンに裏帳簿を届けるようソンドルに伝え、ソンドルは早馬を走らせる。ソクチュの耳にもボンサムが海賊と内通し、年貢米2千俵を奪ったことが伝えられる。その頃、ボンサムたちは無実の罪で拷問に遭っていた。それを知ったケトンもまたボンサムの命を救うため、ボヒョンに会ってボンサムを放免するように仕向けるのだった。

■第26回 つかの間の喜び
無罪放免となったボンサムは、晴れて姉のソレと再会する。しかし喜び合うのもつかの間、ボンサムの命を狙うソゲが火縄銃を放つ。自分の身代わりに姉が命を落としたとソゲから聞かされたボンサムは、運搬船が港に到着しても悲嘆のあまり酒を飲み泥酔しきっていた。一方、大行首(テヘンス)としての立場が危うくなったソクチュ。そんなソクチュの弱みにつけ込んだボヒョンはソゲを辛家の番頭に迎えるよう迫る。

■第27回 扁額に誓った再出発
悲しみが癒えないボンサムは、ソレが守ってきた千家客主の扁額を見ながら父の遺言を思い出していた。莫大な借金を抱えたボンサムは、ソゲに1年以内に返済することを約束するが、大金を稼ぐために頭を悩ませる。そんな時、平康(ピョンガン)のファン客主が元山(ウォンサン)までの雪花紙(ソルファジ)の運び手を求めているとの知らせを聞いたボンサム。ソクチュから大金を稼ぐための教訓を得たボンサムは、命懸けで険しい道を進む覚悟を決める。

■第28回 勝ち得た信頼
ボンサムが海賊に年貢米を奪われたとソゲから聞かされたファン客主だったが、ボンサムの熱心な説得に心を動かされる。そんな中、ボンサムがオスの息子だと知ったファン客主は驚きを隠せない。ファン客主はオスが処刑された時の義州(ウィジュ)の役人だったのだ。オスの人柄に惹かれていたファン客主はボンサムに雪花紙の運搬を任せることに決める。そして、ボンサムはオスの死の真相をファン客主に問い詰めるのだが…。

kandoratop【作品詳細】【「客主」を2倍楽しむ】