近江屋で遙かなる夢を語る龍馬、そして…、大河ドラマ「龍馬伝」最終回「龍の魂」が、NHKオンデマンドの見逃し番組サービスに配信されている。視聴料金は315円。

大政奉還を成就させた龍馬（福山雅治）は、追っ手から逃れるために京の宿・近江屋に居を移し、船中八策を土台にした新政府綱領を執筆、各藩に書簡を送る。西郷（高橋克実）や木戸（谷原章介）らは、龍馬が書いた「◯◯○を盟主とし」の一文に執着し、龍馬の考えを測りかねていた。

龍馬は新政府の人材集めのため、越前の松平春嶽（夏八木勲）を訪ね、経済に通じている三岡八郎（中川家礼二）を新政府に加えて欲しいと頼む。春嶽に「◯◯○」の真意を尋ねられた龍馬は、「誰が入ってもいい」と答える。すると春嶽は、龍馬に上座に座るよう命じる。

一方、弥太郎（香川照之）は、銃を売りぬけて稼いだ金を手に龍馬のもとへやって来る。弥太郎は金を龍馬に渡そうとするが、龍馬は「日本一のカンパニーを作って日本人みんなを幸せにしろ」と、受け取りを拒む。

近江屋から出て京の街を歩いていた弥太郎は、幕府の崩壊で拠り所を失った今井（市川亀治郎）ら見廻組に、龍馬の居場所を詰問される。弥太郎は何かを察し、龍馬の身を危惧する。

そして龍馬の誕生日の11月15日の夜、「◯◯○」の真意を確かめるため中岡慎太郎（上川隆也）が近江屋の龍馬のもとへやって来る。龍馬は中岡に意外な真実を語る。その近江屋を、見廻組が襲撃する。弥太郎も雨の中、近江屋へと走る。


冒頭、龍馬は武市半平太（大森南朋）や岡田以蔵（佐藤健）らと桂浜で再開する夢をみる。もちろん、このシーンは新たに撮った新カット。このほか、弥太郎役・香川照之と市川亀治郎との初の従兄弟共演や、中岡役・上川隆也と近藤勇役・原田泰造の斬り合いなど、最終回にふさわしい見どころが最初から最後まで満載。竜馬暗殺の一瞬に向け、期待と緊張感が交錯する。

地上波での放映では肝心の場面で“水を刺され”たことが物議を醸し出しているが、NHKオンデマンドならそんな心配は無用。本放送を見た人もそうでない人も、“その一瞬”を心ゆくまで満喫したい。（足立謙二）

NHK大河ドラマ「龍馬伝」＞「龍馬伝」各放送回の見どころ

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