フィギュア世界選手権、1年1ヶ月ぶりキム・ヨナ圧巻のSP「ジゼル」通しの公開練習とコメント動画公開!

2011年04月26日16時08分スポーツ

29日からモスクワで行われるフィギュア世界選手権で1年1カ月ぶりに復帰するバンクーバー五輪金メダリスト、キム・ヨナ(20)=韓国=が公式練習に臨み、ほぼ完璧な演技で健在ぶりをアピールした!SPの「ジゼル」の演技を韓国SBSが動画ニュースで公開している。ニュースでは、本大会にかける意気込みをコメントしている。

今シーズン最後のフィギュアスケートの世界大会「世界フィギュアスケート選手権」は、3月21日より東京で開催される予定だったが、11日に起こった地震の影響で場所をモスクワに移し、25日から開催している。

日本人選手たちの最大のライバルであるキム・ヨナのSPは「ジゼル」。動画ニュースで24日行われた公式練習では、約20分間に亘って練習をし、冒頭の2連続3回転ジャンプを鮮やかに決めると、他のジャンプもすべて成功、得意の抜群の表情力で圧巻の古典バレエを披露した。動画ニュースではほぼ完璧な演技の様子が公開されている。また動画ニュースでは、公式練習の後の記者会見の様子も収録されている。

記者からの、技術のポイントは?という質問に対しては、「以前のプログラムと比べ、スパイラルがないのを除いては特に差はない」と答え、公式練習については、「思ったより氷が柔らかかったため最初は緊張したが、滑っているうちに慣れてきて、楽な気持ちで練習を終えることができた。きょうの練習に満足している」と地から余裕の回答。

「ジゼル」は19世紀半ばのフランス人作曲家アドルフ・アダンが作ったロマンチックバレエ(ロマン主義のバレエ)として有名な作品。キム・ヨナは同曲をSPの音楽と振り付けのテーマのモチーフに据えた。純朴な村娘だったジゼルは、平民だと身分を偽った貴族アルブレヒトの誘惑に負け恋に落ちる。しかしアルブレヒトは既に婚約者がいる身。ジゼルは裏切りと屈辱感にさいなまれ自ら命を絶ち、処女の精霊「ウィリー」となる。ウィリーたちの女王であるミルタは、アルブレヒトが死に至るまでダンスをさせるが、ジゼルは夜が明けるまでアルブレヒトを守り、消えていくという悲恋。

現在でもバレエ公演等で頻繁に上演される「ジゼル」をキム・ヨナが新解釈でどう演じるのか、衣装を着けての本番の演技が楽しみだ。

キム・ヨナのSP「ジゼル」の公式練習の様子は、韓国SBSの動画ニュースで視聴できる。

SBS「キム・ヨナ公開練習動画…ショートプログラム「ジゼル」