東海テレビ、検証番組「検証 ぴーかんテレビ不適切放送 ~なぜ私たちは間違いを犯したのか~」をサイトで公開

東海テレビ放送は、8月4日に放送した「ぴーかんテレビ」で、岩手県産ひとめぼれ10kg当選者として「怪しいお米」、「汚染されたお米」、「セシウムさん」などの不適切な表現が表示された字幕テロップを放送したが、その検証番組「検証 ぴーかんテレビ不適切放送 ~なぜ私たちは間違いを犯したのか~」を8月30日午前9時55分から放送、同社のサイトでも約2週間の期間限定で公開した。
同番組は、1998年の4月改編で、月~土曜日の午前9時55分~10時55分の60分枠でスタート。午前の在宅主婦層をターゲットに、ショッピング、ファッション、グルメ、料理、行楽、身近な法律問題など、さまざまな生活情報を生放送で提供した。
2010年4月からは、月~金曜日で午前9時55分~11時30分の95分枠に拡大。木曜日は、「別冊!ぴーかん」を午前11時~11時30分で編成した。同局の看板番組で、優良番組とされる。
同番組では、8月1日から東日本大震災復興支援のため岩手県産米「ひとめぼれ」の視聴者プレゼントを行っていたが、当選者の発表は4日の放送分についてはスタジオにある大型テレビで表示して行われた。
アシスタントディレクター(AD)が、大型テレビに映し出す当選者テロップの作成を担当者である50代の男性外部スタッフに依頼。当選者は生放送中に決まるため、通常はテロップに仮の名前などを入れておくが、担当のテロップ制作者は、この際、問題の不適切な文言を記入したテロップを作成していた。
女性アシスタントプロデューサー(女性AP)が、このテロップを見つけて強く修正依頼をしたものの、テロップ制作者は修正依頼とは認識せず、修正されなかった。女性APが、テロップ制作者に、再度、修正を依頼したものの、テロップ制作者は応じず、「(修正依頼をされた)記憶がない」と証言。
当日の番組終了前にプレゼントの当選者発表があり、スタジオの大型テレビに「当選者のテロップ」を映し出すことになった。スタジオのフロアディレクターから依頼された新人タイムキーパー(TK)は、「問題のテロップ」がまだ修正されていないことを知っていながら、スタジオの大型テレビだけに出そうとしたところ、操作を誤り、問題のテロップが放送されたというのが不適切放送のいきさつ。
検証番組では、不適切放送のこうしたいきさつや、関係者や視聴者からの声などを紹介、再発防止作などを伝えていく。
なお、同番組は、管理体制が整うまで放送休止される。
東海テレビ放送「検証 ぴーかんテレビ不適切放送 ~なぜ私たちは間違いを犯したのか~」