SMAP中居正広主演「私は貝になりたい」終戦記念日に地上波初登場!水曜プレミアシネマ予告動画-TBS

2012年08月15日08時00分映画

8月15日、TBS系「水曜プレミアシネマ」は2008年公開の「私は貝になりたい」を地上波初放送、戦争を終えてなお復員兵に襲い掛かる悲劇をSMAP中居正広が演じた話題作。ストーリー自体はフィクションながら、実在した陸軍中尉の遺言部分を元にした物語は、戦争の苛酷さや問題について深く考えさせるものだ。

脚本の初出はTBSテレビの前身であるラジオ東京テレビが1958年に制作したテレビドラマであり、その改訂版となるのがこの作品である。監督を務めた橋本忍は元々脚本家として多くの作品を世に送り出しており、「日本沈没」(1973年)や「八つ墓村」などの人気作で知られる。1959年版の「私は貝になりたい」は橋本にとって初監督作品であったが、基本的に脚本は書き直さないポリシーを持つ橋本が唯一書き直したかったとして改定を加えたのがこの2008年版の映画だという。より完成に近づけたいという監督の強い思いが込められた作品は、SMAP中居に仲間由紀恵という最高の人気役者を起用して再度制作された。
あらすじは、それまで平凡に暮らしていた一市民が、徴兵制により加わってしまった戦争で戦後に犯罪者として裁かれてしまうという物語だ。
高知県のある港町。清水豊松(中居正広)は苦労の末に理髪店を開業し、妻の房江(仲間由紀恵)と息子の健一(加藤翼)とつつましく幸せな暮らしをしていた。その矢先、豊松に届いた召集令状。やむを得ず赴いた赴任先で豊松を待ち受けるのは上官からの苛酷な指令だった。それでも終戦を迎え再び故郷に戻り、やっと豊松に元の幸せな生活が訪れたと思った途端、今度は憲兵によって戦犯として逮捕され、裁判の日々が始まる。上官の言葉が絶対である日本軍の事情はそれを裁く占領軍には通用せず、全てが豊松の罪となっていく。房江は減刑の嘆願書を集め続ける事で夫を支え続ける。そして豊松に審判が下される…

淡々と映し出される戦争による不条理は、かつての大戦や今も世界各地で続く紛争に思いを馳せ今一度平和について考えるきっかけとなる作品である。

「私は貝になりたい」は通常より遅れて15日(水)よる9時30分から放送。予告と今後のラインナップは「水曜プレミアシネマ」公式サイトで視聴出来る。


水曜プレミアシネマ|TBSテレビ

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