公開まであと3日!韓国初の弓アクション「神弓」“ここが凄い!”試写レポと迫力の冒頭7分特別動画

2012年08月22日17時22分映画
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“逃げる”ために戦う…「神弓-KAMIYUMI-」は、連れ去られた妹を助けるために、兄が弓ひとつで10万人の敵と戦うアクション映画!韓国初の“弓”アクションとして、2011年度韓国で800万人を動員した大ヒット№1の映画、映画公式サイトには迫力の予告動画が、Yahoo!映画には冒頭7分間の特別映像が公開されている。

本作は8月15日にナビコンでも紹介している作品だが、改めて映画を試写し、そのハラハラドキドキのスリルに満ちたチェイスアクションに、すっかりはまってしまった。では映画がどんなに凄いかを改めて紹介しよう。作品紹介はこちらで⇒舞台は朝鮮時代、丙子の乱!韓国で800万人を動員した大ヒット映画「神弓」、25日日本初ロードショー!冒頭7分特別動画

ドラマは、1623年、仁祖を擁立して15代王の光海君を退けた政変「仁祖反正」から始まる。主人公ナミの父は、この政変で謀反の罪を着せられ殺されてしまう。兄ナミは妹のジャインを連れなんとか生き延びるが、16代王となった仁祖の政権は、「崇明排清」を掲げ、ナミたちは反逆者として陽の目を見ることはできない。父の友人キム・ムソンのもとに身を寄せ、ナミはただジャインを守るためだけに、何の希望もなく生きていたが、ジャインはそんな中でも毅然と生きてきた。13年後、キムの息子ソグンに請われてジャインは結婚することに。

当時、清は「崇明排清」を掲げる朝鮮に不信感をもっており、1627年、朝鮮に侵攻し戦争を仕掛ける(丁卯の乱)。結局講和を結ぶことになるが、その条約は朝鮮にとってあまりにも不利なもので、仁祖の政権はますます清に対して悪感情を抱く。さらに清は朝鮮に侵攻し、1636年、二度目の戦争(丙子の乱)が起きる。ちょうどこのとき、ソグンとジャインの結婚式の真っ最中で、二人は村人もろとも清に連れ去られてしまう。この時連れ去られたのは50万人にも上ると言われ、連行された人々は奴隷として売られた。(もっと詳しく歴史の背景を知りたい方はこちらで⇒「推奴」の舞台背景を知る!①朝鮮王朝「崇明排清」が生んだ悲劇

映画は、連れ去られた妹ジャインを取り戻すための兄ナミの孤独な戦いを描いていく。ナミの戦いは、“殺すための戦いではなく逃げるための戦い”なのだ。ナミは、発射位置が測定できない曲線を描いて毎時300キロで飛ぶ<神弓>の名手。この弓をもってナミは、たった一人で10万の兵士を相手に戦うために、林の中を逃げまわり、敵を確実にやっつけていく。筆者は、ナミが弓を引く間、敵に見つかるのでは?とハラハラドキドキ、息を詰めること何十回。このスリルがたまらない。
さほどモムチャン(体格がいい)とは思えないナミが、ひとたび弓を握れば精鋭の兵士たちを翻弄しながら、神出鬼没に神弓で敵を一人ずつ、ときには二人一緒に串刺しにするのが凄い!飛ぶ弓矢に合わせたカメラワークも凄い!あるときは矢と共に敵に向かって、またあるときは視聴者の方に矢が向かってくる。まるで3D映画のようだ。映画を観ながら体を動かすのが忙しい。
ナミも凄いが、敵の精鋭部隊も凄い!特に清の猛将ジュシンタのぐさりと抉るように突き刺さる矢が凄い!これまで戦いの場面では補助的に使われてきた弓をメインに持ってくるために、監督は韓国アーチェリー協会の助けを借りたというからこれも凄い!オリンピックのアーチェリー顔負けだ。

ドラマはアクションがメインで、セリフはあまりない。しかし、「殺すための戦いではない」「命が惜しければこんなに遠くまで来たりはしない」「これはお前と私の運命だ」など、キャストの心情を一言で表現するセリフが凄い!こうしたセリフはほとんどが満州語で話され、これについては、清軍の兵士たちが話す満州語を再現するために、韓国の著名な部族機関が顧問をお願いしたというから、このこだわりも凄い!

撮影は、4か月にもおよび、総製作費90億ウォンもかけた大作となった。監督は、2007年「極楽島殺人事件」で220万人を動員したキム・ハンミン。2作目は、サスペンス・スリラー「Handphone」(2009年)。本作は3作目となる。監督初めての時代劇が、800万人の動員とはこれまた凄い!

最後に、キャストが凄い!主人公のナミを演じたパク・ヘイルは、テレビドラマより映画で活躍する俳優で、彼がお気に入りだと言えば、ちょっとした韓国映画通と思われる映画界には欠かせない凄い俳優なのだ。
敵の猛将ジュシンタを演じたリュ・スンリョンの睨みを効かせた演技も凄い!ただ強いだけでなく、敵には厳しいが仲間にはトコトン愛情深い。
男たちがメインの映画のなかで紅一点で頑張ったムン・チェウォンやはじめは弱っちいイメージのあったジャインの婚約者ソグンを演じたキム・ムヨルの熱演も凄かった。
もう一人、ドラマ「推奴-チュノ-」に出演したパク・ギウンの皇太子役もいい。(キャスト陣紹介は、15日の紹介記事で詳しくしている)

いったいいくつの“凄い”を連発しただろう。この映画まだまだ“凄い”が見つかりそうだ。夏休みの最後に、「神弓-KAMIYUMI-」であなたの凄いを見つけてみては?
映画は、今週末、8月25日(土)よりシネマート新宿、シネマート六本木、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか、全国ロードショー!前売り券も発売中。

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映画「神弓-KAMIYUMI-」公式サイト
Yahoo!映画「神弓-KAMIYUMI-」冒頭7分特別映像

■作品紹介
・出演:
パク・ヘイル、ムン・チェウォン、リュ・スンリョン、キム・ムヨル、パク・ギウン、大谷亮平 他
・スタッフ:
監督:キム・ハンミン、脚本:キム・ハンミン、撮影:キム・テソン、照明:キム・ギョンソク、編集:シン・ミンギュン、美術:チャン・チュン、サウンド編集:カン・ボンソン、音楽:キム・テソン、武術監督:オ・セヨン、チェ・テファン、プロデューサー:チャン・ウォンソク、キム・ソンファン、エグゼクティブ・プロデューサー:ソン・ガンイク、パク・ヒョンテ
2011年/韓国/カラー/スコープサイズ/SRD/2時間2分/原題:최종병기 활 最終兵器 弓
日本語字幕:根本理恵/PG12
配給:ショウゲート 協力:ワーナー・ホーム・ビデオ&デジタル・ディストリビューション

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