安田成美、11年ぶりの舞台出演『リチャード3世』で冷酷無比な暴君に陶酔
18日(日)に赤坂ACTシアターで公開稽古を行ったW・シェイクスピア原作、いのうえひでのり演出の舞台『リチャード3世』の公式サイトは、古田新太、安田成美、榎木孝明ら豪華キャストのスペシャル・コメント映像を一挙配信中だ。
『リチャード三世』は、イギリスを代表する劇作家ウィリアム・シェイクスピア作の傑作史劇。15世紀、100年戦争終結後に勃発したイングランドの内乱、薔薇戦争の最中、病床に伏したエドワード四世に取って代わり、何としてもその王位を継承しようとして、野心のために手段を選ばない狡猾、残忍、冷酷無比な暴君・リチャード三世の波乱の人生を描く。このシェイクスピア作品に、劇団☆新感線主宰のいのうえひでのりが満を持して演出に挑む。リチャード三世役は劇団☆新感線の看板役者にして泣く子も黙る怪優・古田新太が演じる。人間の持つエゴイズム剥き出しの豪胆な詭弁家リチャード3世は難しい役どころではあるが、シェイクスピア作品の中ではハムレットなどの役とならび、最も挑戦し甲斐のある役として有名だ。
豪華出演陣がそれぞれの役どころについてのエピソードを語る舞台『リチャード3世』の公式サイトの配信映像の中で、古田新太は「役として良い人間より、ピカレスクの最たる存在、リチャード3世に惹かれる。こうした大きな舞台で演じることが出来て光栄」と意気込みを披瀝。またリチャード3世の巧みな話術に騙されることになるアン王女役には、実に11年ぶりの舞台出演となる安田成美が熱演する。安田はこの配信映像の中で、出演オファーを快諾したものの後からあまりの大役に不安を覚えたという心境を明かし、そしてシェイクスピア作品についても「セリフ回しが独特。演出家・役者が変わるたびに新しい面白さがうまれる」と大役を担う喜びなどを披瀝した。なお、この配信映像では演出家いのうえひでのりのコメントも掲載されているので、そのほかコメントどもども是非サイトに訪れてご覧になってみて頂きたい。
本作は、“いのうえ歌舞伎”などで他の誰にも真似できないオリジナルな演劇スタイルを確立したいのうえひでのりによる初・シェイクスピア作品ということで注目を集めているが、古田新太、安田成美、榎木孝明ら素晴らしいキャストを擁することで、逆にいのうえがどこまでシェイクスピアを“喰う”かが楽しみである。舞台上に展開するリチャード3世の悪行はむしろ人間的な連帯を感じずにはいられなく、そのときすべての観客は共犯者として巻き込まれることになる。現在舞台は上演中で、東京公演は2月1日まで上演の予定だ。
パルコ劇場 リチャード三世 公式サイト