8月16日、NHK・BSプレミアムのドラマ「酔いどれ小籐次」は第9回「かたき討ち」を放送、ある時赤目小籐次（竹中直人）のもとに刀を研いで欲しいと浪人の稲村右源太（鶴見辰吾）がやってくる。右源太は父の仇を討つために江戸へ出たものの現在は竿師に弟子入りして江戸で所帯を持っていた。平穏な日を過ごしていたものの、ある日仇である田村兵衛（小沢和義）と出くわし、果し合いを申し込まれてしまう。腕に自信がないという右源太に、小籐次は果し合いまでの十日間で特訓をすることになる。

[第8回「心の灯」あらすじ]
小籐次の人気が江戸で更に上回る一方、座敷楼を抜け出した能見五郎兵衛（石丸幹二）は未だ恨みを忘れず虎視眈々と小籐次を倒す機会を狙っていた。一方の小籐次は刃物研ぎの仕事に精を出し、駿太郎や長屋の仲間たちと平凡な日々を送る事に喜びを見出していた。
ある時、久慈屋で働くお花（水崎綾女）がならず者にさらわれそうになったのを小籐次が助けた。お花は自分がさらわれる事に心当たりは無く、誰かの間違いであると言い張った。そこでお花の身辺を調べたところ、金遣いの荒い弟たちがいることやお花に言い寄ってくる男が三人もいる事などが分かった。そうこうする内に、お花が失踪してしまう。
小籐次はお花をさらおうとした男たちと対峙し、お花が以前嫁いでいた薬問屋から阿片を盗み出した疑いがあり、それを理由にお花の周辺に出没していたのだと白状した。そんな最中、能見が突然現れ小籐次に果し合いを宣言し斬りかかってきた。騒ぎが大きくなり、長屋の仲間が飛び出してきたことで能見は走り去った。
一方、岡っ引きの秀次（山田純大）はお花が嫁いだ先の薬問屋が流しているのは偽阿片であるのを突き止める。そして小籐次と共にお花の姑たちとお花とその弟たちが接触する現場に踏み込む。お花が盗み出した偽阿片と引き換えに二百両を要求したお花の弟たちだったが、姑は子を産めずに離縁したお花を罵り三人を始末しろと雇った浪人に言いつける。すかさず小籐次が間に入り、お花たちは救われた。
お花の一件が片付いた帰り道、再び小籐次の前に能見が現れる。渾身の恨みで刃を抜く能見に対し、小籐次もついに戦わざるを得なかった。能見が斬られにきたと悟った小籐次は、武士の情けで能見を斬り倒す。
騒ぎが落着した後、小籐次は駿太郎を引き取りにおりょうに会いに出かけた。小籐次は夜通しで行灯を作っており、駿太郎を預かってくれた礼にとおりょうに贈った。風情ある行灯に早速おりょうは火を灯し、微笑むのだった。まだ帰りたくなかったとぐずる駿太郎との帰り道、おりょうは小籐次が好きだと言っていたともらす駿太郎の言葉に小籐次は胸を躍らせるのだった。

「酔いどれ小籐次」第8回は16日（金）よる8時から放送。ドラマ公式サイト「次回予告・あらすじ」では予告動画が配信されている。放送翌日からはNHKオンデマンドにて見逃し配信も行なわれる。

◇BS時代劇「酔いどれ小籐次」｜NHKオンライン
◇NHKオンデマンド　酔いどれ小籐次