黄砂~最後の戦い…最終回、タムドクと慕容宝の悪縁は…「広開土太王」第88~92話あらすじ、見どころと予告動画
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来週11月4日~8日にBS日テレで放送する「広開土太王」第88~92話の最終回まであらすじと見どころを紹介!タムドクは慕容雲との悪縁をどう終わらせるのか?TSUTAYA韓流通信のサイトで予告動が視聴できる。最終回は、11月8日放送の予定。BS日テレ番組サイトには、相関図が公開されているので参考にどうぞ。また、【「広開土太王」を2倍楽しむ】では、全話のあらすじと見どころ、キャストの紹介、豆知識なども用意しているので見逃した回や、この先が気になる方はご利用ください。
■第88話:黄砂
タムドクと対峙する慕容煕率いる後燕軍だが、宿軍城が攻撃を受けているという知らせに、急ぎ瀋陽城に撤退する。ところが、瀋陽城は先回りしていた高句麗軍がすでに占拠していた。後を追ってきたタムドクたちは、瀋陽城に高句麗を象徴する三足烏の旗がはためくのを驚き、これがヨンサルタの先見による手柄と知り、タムドクはヨンサルタを大いに讃える。
そんな頃、兵糧が不足する後燕では、慕容煕の命令で民から食料を収奪する。生活のできなくなった住民たちは、後燕から逃げ出そうとし、兵に見つかってしまう。すぐに打ち首を言い渡す慕容煕に、慕容雲は、住民と黄砂を利用してタムドクを捕える計略を立てる。
ヨンサルタは収奪から逃げてきた住民の先導で宿軍城内に潜入し、それに呼応した高麗軍は黄砂に紛れて宿軍城を奇襲するが、激高した慕容煕が…。
民は自分のためにあると言う慕容煕。命の重さは王も兵も同じと言うタムドク。両国のトップの器の違いは歴然。しかし今回の見どころはずばりヨンサルタ!ケヨンスと共に謀反を働いた父、そしてトヨンのことで罪の意識にさいなまれている彼が、なんとかその罪を償おうとする必死さが伝わる。しかし、宿軍城を落しても彼の罪の意識は消えなかった。結局こんな形でタムドクと高句麗に謝罪したのか…悲しすぎる男ヨンサルタの渾身の演技をお見逃しなく。
■第89話:不覚
慕容煕は敵味方関係なく矢を放って攻撃させ、その矢を何本も我が身で受け止めたヨンサルタの犠牲で城門は開かれ、高麗軍は宿軍城を手に入れた。しかし、ヨンサルタを失うと言う大きすぎた犠牲にタムドクはじめ高麗軍は悲嘆にくれ、改めて後燕の討伐と中原征服を誓う。ところが、高麗軍は龍城の堅固さに手を焼き、北魏の参戦で戦況は芳しくない。そんな中ハムジは、北魏の経路を絶ち、後燕を挟み撃ちするために自身の故郷で龍城の背後にある幽州を占領する作戦を思いつく。幽州にはハムジとヘモォル将軍が向かい難なく城を占拠。
タムドクと約束の確認をしたハムジは、自身の故郷で龍城の背後にある幽州を目指して進軍する。みごと幽州を占領したハムジは、現在の官吏を懐柔して善政を敷く。そして自分の母親の墓の場所を城主に探してもらい、墓参りに向かうが…。
ドラマも最終回に近づき、腹心の部下たちが次々と命を落としていく。そんな中、幽州の地でハムジがタムドクに向けていう言葉が胸を打つ。果たしてどんな場面で何を言うのか、お聴き逃しのないように。
■第90話:切り札
慕容雲は、幽州の城主を脅しハムジを暗殺させた。ハムジはひと足遅れで駆け付けたチョンミョンに、自分の墓を幽州に作ってくれというタムドクとの約束を取り下げて、死んでもなおタムドクの傍の高句麗にいる、と永遠の忠誠を誓って死んでいった。タムドクは右腕の軍師ハムジの死を聞き取り乱す。慕容煕は高句麗軍の攻勢が緩んだ隙を突いて出陣するが、迎撃されて苦境に陥る。タムドクは龍城を迂回して幽州に向かい、北魏からの支援軍を阻む。北魏が高句麗と手を結んだと誤解した慕容煕は、北魏の使臣を捕えるが、それを諌める馮跋や慕容雲と溝を深める。さすがの慕容雲も、後燕ももはやこれまでと弱音を吐く。そんな慕容雲に馮跋が驚くべきことを言いだす。果たして馮跋は慕容雲に何を言うのか?
なかなか勝負がつかない高句麗と後燕の戦いだったが、ここにきて、どうやら決着の兆しが見えそうだ。忠臣たちの相次ぐ死で結束をますます固める高麗軍、もはや正常な判断もできなくなり側近たちと溝が深まる慕容煕。果たしてこのまま決着がつくのか?
■第91話:新皇帝
馮跋は、このままでは後燕の明日はないと、慕容雲に皇帝の座に就くように説得する。迷う慕容雲だが、後燕のためにはこれしかない、と玉座に就くことを決心する。そこでなんとか説得して慕容煕を退位させようとするが、馮跋が矢を放って慕容煕を殺害し、慕容雲を後燕の新たな皇帝として擁立する。即位した慕容雲は、北魏と同盟を結んでタムドクのいる幽州に進軍する。しかし、これこそがタムドクの狙いだった。タムドクは幽州に大軍がいるように見せかけ、後燕と北魏の連合軍を引きつけた上で、後燕の首都・龍城を陥落させる。
こう着する決戦で、またしてもタムドクの見事な作戦が功を奏する。果たして、タムドクはにわか仕立ての大軍をどのようにして仕立て上げるのか?
ところで、ついに殺害されてしまう慕容煕だが、途中ちょっぴり聖君らしい場面も登場したが、史実に残る慕容煕に良い評判は見つからない。ドラマ同様、腹違いの慕容宝の妻子を惨殺し、自分は美人姉妹(苻氏)に現をぬかし、贅沢三昧で国庫を傾かせ、苻氏が死ぬと滅茶苦茶な法令を出して、とうとう馮跋に殺害されてしまう…ドラマの方がまだ救いがあるかも。
■第92話(最終回):最後の戦い
その善政が幽州の民たちの心を開き、タムドクは民たちの協力の下、彼らを高句麗兵に変装させたのだった。タムドクの作戦に引っかかった後燕と北魏の連合軍は幽州に誘引されるが、兵はいない。その頃タムドクは水路を使って龍城へ。龍城の奪回を目指して猛攻を加える後燕と北魏の連合軍。この戦を終えるのは、慕容雲ら指揮部隊を捕えること。タムドクは、攻城戦に気を取られる間、高句麗軍に後方を奇襲させ、慕容雲を山中に追い込む。ついにタムドクと慕容雲が対峙する。あくまでも片方が死ぬまで決着はつかないと言い張る慕容雲。1対1の戦いが始まる。若くから戦場で“北方の死神将軍”と恐れられたタムドクに、慕容雲が敵うはずはない。タムドクの絞り出すような言葉と剣の前に、ついに慕容雲が跪く。だが、タムドクは慕容雲を高句麗の血を引く者として後燕の王に就け、西暦407年、悪縁を終わらせる。
新羅、百済、マルガル、碑麗、倭国、そして後燕までもその配下に収めたタムドクは、高句麗の太王となった。
歴史上の実在の人物を描く史劇は、結末がわかっているだけに、如何に登場人物を魅力的に描くかにドラマの成否がかかっている。その意味では、「太王四神記」でペ・ヨンジュンのイメージが強かったタムドクを、イ・テゴンが見事に払拭し、史実に近いタムドク像を描き出した。他にも、ファンフェ、ヨンサルタ、ヨソッケと言った魅力的なキャストがどっさり。そして、そんな中特に注目したのは、慕容雲(コウン)を演じたキム・スンス。始まりはタムドクの親友として、そしてたった一つの誤解からタムドクを宿敵として憎み続ける悲哀を、全編通して見事に演じていた。最終回でも、タムドクの言葉に、憎しみが薄れていく表情の変化は絶品!どうぞお見逃しのないように。
【「広開土太王」を2倍楽しむ】
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