P&G、「ママの公式スポンサー」男子フィギュアスケート・髙橋大輔&羽生結弦出演TVCM120秒版を公開

2013年12月20日19時00分商品・CM

P&Gは、男子フィギュアスケートの髙橋大輔と羽生結弦を起用した「ママの公式スポンサー」キャンペーンのTVCMを制作、WEB限定ムービーとなる120秒版を公開した。
同社は、2014年2月7日に開幕する「ソチ冬季オリンピック」の公式スポンサーを務めるが、「ママの公式スポンサー」をテーマに、オリンピック選手はもちろん、その選手たちを献身的にサポートするお母さんも応援するさまざまな活動を展開している。
このオリンピックを通じて、自分のお母さんや家族の大切さ、感謝の気持ちに改めて気付いてほしいという願いが込められた同キャンペーンの一環として、男子フィギュアスケートの髙橋大輔と羽生結弦を起用したTVCM「ありがとう、お母さん(髙橋大輔)」篇、「ありがとう、お母さん(羽生結弦)」篇(各30秒、60秒)を制作、サイトでその120秒版を公開したもの。
CMとウェブムービーの舞台は、選手にもなじみ深いスケート場のリンクサイド。それぞれが、スケートを始めたときのことや、洗濯やお風呂の準備など家事にまつわるお母さんとの思い出を語る姿を、飾らない笑顔とリラックスした語り口で表現。
2人の子供のころの貴重なスナップ写真をはじめ、練習風景や試合の映像とともに、今まで見られなかった2人の息子としての「素顔」と、お母さんの支えによって大きく成長した2人それぞれの「お母さん、ありがとう」という感謝の言葉を伝えるシーンは一番の見どころになっている。
2人のいきいきとした表情が、明るく前向きな気持ちにさせるこの作品を通じて、すべてのお母さんたちを応援する同社のメッセージを印象的に表現していく。

髙橋大輔の撮影は、東伏見アイスアリーナで行われた。まずは、リンクでの練習風景から撮影開始。
彼は、貸切リンク内でゆっくり体を動かしながらウォーミングアップを行い、徐々にスピードを上げて、ステップやスピン、ジャンプなど、一連の演技をチェック。気になるところでは滑りを止め、真剣な表情で修正点を確認する姿など、選手のリアルな日常をさまざまなアングルから切り取った。
世界中の人々を興奮の渦に巻き込む繊細かつダイナミックな演技を間近にし、見守るスタッフはため息の連続だった。
メインのインタビューカットは、インタビュアー役を務める監督の質問に彼が答える形で進行。監督から「演技はせず、自然体で」と声を掛けられたものの、大舞台で何度も好成績を残し本番に強い印象とは違って、意外にも「かなり緊張しています」と自信なさげにひと言。
時間が経つにつれて少しずつ笑顔も飛び出し、「スケートを心底やめたいと思ったことは一度もない」、「スケートに出会えて本当に幸せ」、「自分がここまで来られるとは夢にも思わなかった」などと、普段なかなか語られないスケートへの真剣な思いも素直に明かす。
お母さんに関する質問では、「何も言わず静かに自分を見守ってくれた」、「“ザ・おかん”といった感じの何事にも動じない人」、「ああいう人と結婚したら幸せになるだろうなって」など、次々と愛情あふれるコメントが飛び出す。
ところが、カットが掛かった後、照れくさくなってきたのか、「こんなこと絶対本人の前で言えない!」と頬を赤く染めながら苦笑い。何とも微笑ましい光景に、競技では見ることのできない息子としての姿が垣間見えた。
インタビューカットのラストは「お母さん、ありがとう」とカメラ目線で伝えるシーン。撮影前、「今まで1度も口にしたことがない言葉。これが生まれて初めてです」と告白したが、本番でもなかなか言葉にならず、ようやく口に出すことができても、何度か撮り直しになる場面がしばらく続く。
「難しい、これは。何回言っても慣れない」と頭をかきながら、しきりに「照れますね」、「恥ずかしい~」という言葉を連発している彼に、監督から「そういうシャイなところも魅力。思い切って行きましょう」というアドバイスが出る。
これでようやく肩の力が抜けたのか、続く本番ではこの日1番の笑顔で見事OKを獲得。スケートの試合を終えた後のような、充実感に満ちあふれた表情に、スタッフの間から温かい拍手が沸き起こった。

羽生結弦の撮影は、アイスリンク仙台で行われた。「CM撮影は初めてなので、ものすごく緊張しています」と初々しいひと言とともに、練習風景の撮影場所であるリンクに向かったが、ここは子供のころから足を運んでいたなじみの場所。すぐにリラックスした表情に変わり、持ち前の華麗なスケーティングを披露していく。
ウォーミングアップを済ませて一旦リンクサイドに戻った後に、監督が「氷の上だと生き生きしていますね。氷に上る前と上った後では、瞳孔の開き具合が全然違います」と声をかけると、「たぶん僕は陸上生物じゃないんだと思います(笑)」と何とも粋な言い回しで応対。現場は大きな笑い声に包まれた。
インタビューカットでは、「11歳か12歳のころ、フィギュアをやる男子が周りに誰もいなくて、やめたいと思ったことがあります」、「先生に怒られて、しょっちゅう泣いていました」、「でも、氷の上を滑ると本当に楽しくて」、「たくさんの人に支えられて、今の自分があることに感謝しています」と、スケートに対するあふれんばかりの思いを、ストレートに語る。
とても10代とは思えない堂々とした語り口が印象的だったが、カットが掛かった途端、「あー、緊張したー」と本音が飛び出し、安堵のため息を吐く。「こんなに大人数に囲まれた豪華なインタビューは初めてです」と目を丸くした彼の姿に、50人近いスタッフと関係者の視線が注がれていた。
「お母さん、ありがとう」のシーンの撮影前、「何だか表情筋がピクピクします」という言葉とは裏腹に、飄々とした振る舞いが印象的。常日ごろから、お母さんへの感謝の気持ちは「ありがとう」と言葉にしているらしく、本番でも自然体の彼らしい爽やかな笑顔でコメントしていた。
時折、「今のシーン、めっちゃ顔つくっちゃいました(笑)」と、多少おどけることはあっても、「ありがとう」という言葉に込められた真摯な思いは一切ブレることなく、彼のあどけない表情の奥に潜む家族への愛情の深さと芯の強さが垣間見えた。
すべての撮影が終わった後、スタッフの前で彼が、「早朝からこんな僕のために寒いリンクの中に足を運んで、いろいろと準備をしていただき、本当にありがとうございました」と深々と頭を下げて挨拶するという一幕があった。
続けて、「感謝の気持ちを忘れず、これからもみなさんに応援してもらえるよう、1人のアスリートとして責任を持って頑張っていきます」と、感謝と今後の意気込みを力強い言葉でコメント。思いがけない彼の熱い言葉に、しばらく鳴り止まない拍手の中、彼ははにかみながらも満足感いっぱいといった表情で颯爽とスタジオを後にした。

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