JAXA、雨雲スキャンレーダーを搭載したGPM主衛星の打ち上げを28日2時20分からライブ中継

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、雨雲スキャンレーダー「DPR」を搭載したGPM主衛星の打ち上げを、2月28日午前2時20分からライブ中継する。
GPM主衛星は、日米で共同開発しており、日本が開発する二周波降水レーダー(DPR)、アメリカが開発するGPMマイクロ波放射計(GMI)の2つの観測装置を搭載する。
GPM主衛星の軌道傾斜角を65度とすることで、熱帯域だけでなく中高緯度域までカバーし、太陽非同期とすることで降水の日変化をとらえる。
DPRは、熱帯降雨観測衛星(TRMM)搭載の降雨レーダー(PR)の後継である13.6GHzのレーダーに、高精度観測のための35.5GHzのレーダーを追加したもの。雨雲を立体的にとらえられるのが特徴で、このことから「雨雲スキャンレーダー」と名づけられた。
GMIも、TRMM搭載マイクロ波観測装置(TMI)の後継で、TMIの9つの周波数帯に加えて、4つの高周波チャネル(166GHz及び183GHz)を持つ。DPRと同時観測を行うことにより、降水・降雪の推定精度を向上させる。
これらにより、水資源の管理、天気予報の精度の向上、洪水の警報、異常気象の解明などに役立てることができる。
打ち上げの中継は、種子島宇宙センターから、打ち上げの約50分前の午前2時20分からGPM主衛星の分離までの約70分間、行われる。
インターネットでは、YouTube JAXA Channel ライブ配信、Ustream JAXA Live、ドワンゴ(ニコニコ生放送)、知多メディアスネットワークで見ることができる。
また、ケーブルテレビ局のジャパンケーブルキャスト、ケーブルテレビ可児、知多メディアスネットワーク、ひまわりネットワーク、スターキャット・ケーブルネットワーク(再放送あり)でも見られる。
さらに、パブリックビューイングが、岡山県生涯学習センター、筑波大学ネットワーク衛星「結」プロジェクトで行われる。
◇ファン!ファン!JAXA!「GPM主衛星打ち上げライブ中継」
