4日、青島製作所に損害賠償200億円!?沖原を獲得せよ!「ルーズヴェルト・ゲーム」前回あらすじと第2話予告動画-TBS

2014年05月03日23時05分ドラマ

今クール期待のドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」の初回は、銀行に絡むシーンが多かったり、「半沢直樹」に出演した悪役だったキャストが反対のキャラで登場したりと遊び心も感じられる展開で、視聴率14.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)とまずまずの滑り出しとなった…第2話は青島製作所にさらなる問題が持ち上がり、野球部では沖原獲得に動き出す!番組公式サイトには予告動画や撮影の裏側を1分で紹介する動画も公開されている。

企業の逆転と社会人野球部の逆転がドラマのテーマの初回は、ドラマ好きを喜ばせる演出があちらこちらで見られた。「半沢直樹」ネタでは、俳優陣やメインバンクの“白水銀行”の名前に沸いたようだが、ネットなどでもっとも盛り上がったのは第1話ラストで153キロの剛速球を投げ込んだ沖原を演じた俳優・工藤阿須加。「八重の桜」「ショムニ2013」にも出演した彼は、子どものころからテニスを続けてきたスポーツマンで、素朴で力強い目が魅力の若手俳優。しかし盛り上がったのはその出自。彼はあの元プロ野球の工藤公康の長男なのだ。沖原役はオーディションで射止め、父から体重移動や脱力、その他にも厳しく指導をうけ、あの第1話ラストの投球が出来上がったのだ。何しろ、あの江川卓をもってして「小学生が真似るべきは工藤投手のフォーム。まさにお手本」と言わしめ、多くの解説者に賞賛される投球フォームを持つ工藤公康がついているだけに、沖原のエースぶりは安心していいようだ。
もっとも、新監督の長打率などの説明については、野球ファンからは一言も二言もあったようだが…。

さて、肝心なストーリーは、まずは融資差し止めをちらつかせるメインバンクに大逆転した展開だった。

■前回復習
細川(唐沢寿明)は、創業者の青島(山崎)の抜擢で、中途採用ながら年商500億円ほどの中堅精密機器メーカー・青島製作所の社長。彼が進めた温度センサー技術を応用したイメージセンサーが見事に大当たり!会社に大きな利益をもたらし、それが全収益の40%を占める主力製品となり、生え抜き役員たちもその人事を受け入れるしかなかったのだ。ところが、この2年で金融不況の影響を受け、青島製作所も厳しい状態となっていた。そんな中、大手取引先のジャパニクスの諸田社長(香川照之)からは8割もの減産調整と値下げの要求があり、メインバンクから来期の融資をストップする可能性を示唆されてしまった。こんな時こそ社内一丸となって挑むべきだが、製造部と営業部は対立しており、次期社長と目されていた経理畑出身の笹井専務(江口洋介)を持ち上げる経理部と開発部との力関係など、細川のかじ取りはうまくいかない現状。
リストラを行う議論が上がった役員会で、経費節減のために年間3億円の維持費の必要な野球部の廃止を細川が訴えた。しかし、同社の野球部は創業者の肝いりで作られ、かつては企業の宣伝に大いに貢献した。しかし、このところ勝ちに見放され、さらに監督が退職し、エースと4番打者を連れてライバル会社に入社したため、今後の野球部に広告塔としての役目は期待できそうもない。細川が青島会長を説得に行くが、聞く耳を持たず、社内対抗試合の青島杯までは部の活動を認めることになった。
そんな中メインバンクの白水銀行の林田融資課長(宮川一朗)がヒヤリングにやってきた。当初会社の危機的な状況を隠すつもりだったが、林田の厳しい追及に、正直に会社の窮状と対策を打ち明け、銀行の支社長が誠意をくみ取り猶予をくれた。ところがその後も林田の執拗な追及に、細川はどこか違和感を覚え独自調査をした結果、イツワ電器に乗り換えようとしていたジャパニクスの諸田社長から賄賂をもらった林田が、青島製作所への融資を打ち切る方向に進めていたことが分かった。白水銀行に笹井と共に乗り込んだ細川は、田の不正を追及した。狼狽する支店長に笹井は冷静に「リストラと野球部廃止」を条件に、今後も融資を継続してくれることを約束させた。
そんな中、新監督となった大道(手塚とおる)は、エースと四番打者の居なくなった青島野球部の選手の過去のデーターを徹底的に分析し、新たなオーダーを組んだ。ベテラン勢からは不満も上がったが、それぞれの起用理由に一応の納得がいった選手たちはとりあえず大道監督の指示に従った。
いよいよ青島杯が始まった。アスリートたちが揃う製造部は手ごわく、本家野球部を相手になんと7点を入れた。野球部も1点差まで追いついた。9回裏、製造部の投手が胸に打球を受け、代わりに契約社員で人数合わせのためにベンチにいた沖原(工藤阿須加)がピッチャーをすることに。この状況で、青島会長は細川に賭けを持ち掛けた。もし、野球部が勝てば会長の持ち株を譲る。製造部が勝てば次の都市対抗大会まで野球部を延命させることに。

軽い投げ込みの後、沖原がキャッチャーに言った言葉「ミットを構えたら動かさないでください」のセリフは、まさに、演じた工藤阿須加が父、工藤公康から特訓を受けた時の言葉そのものだった。さあ、見事に決まった153キロ!原作では、沖原が野球を辞めた辛い事情が描かれ、そのきっかけを作ったのがイツワ野球部のある人物となっている。果たして、ドラマではそのあたりをどう描くのか?


■第2話
白水銀行からの融資の取り止めを撤回させて続投を認めさせた細川。だがその一方で大口の取引先であるジャパニクスの諸田社長から提示されていた要求はライバル会社のイツワ電器への乗換えを示唆された為、細川は苦渋の中、要求を受け入れるしかなかった。これにより当然、青島製作所の業績は赤字の可能性が高まり、細川は会社を再建するため、手始めに派遣社員の約8割解雇という本格的なリストラの敢行を役員たちに宣言。
人事課を預かる総務部長兼野球部長の三上(石丸幹二)は、細川からリストラの責任者として、情を挟まず会社の事情だけを最優先させたリストラを遂行するよう命じられる。
そんな中、ある日細川のもとにイツワ電器から一通の封書が。中身はなんと青島製作所が開発してきたイメージセンサーのカラーフィルターが、イツワ電器の実用新案権を侵害したという訴状。イツワ電器は青島製作所に対し商品の販売差し止めと損害賠償として200億円を請求してくる。
イツワ電器からの予期せぬ攻撃に細川をはじめ役員たちはみな殺気立つが…。 .
一方、青島製作所野球部では社内の野球大会で誰もが息を呑むようなズバ抜けた投球を披露した製造部梱包配送課の契約社員・沖原和也に強い関心と注目が集まっていた。
沖原が甲子園の常連校の野球部に所属していたと知った野球部のマネージャー・古賀(高橋和也)とキャプテン・井坂(須田邦裕)は早速、沖原を野球部へ入部するよう勧誘するのだが…。

このドラマのモデルは鷺宮製作所と言われている。青島野球部のモデルである鷺宮製作所の野球部は、11月の日本選手権出場が決まっている。ドラマが盛り上がれば、11月の試合日にはドラマファンも応援に駆けつけるかも。

池井戸潤原作のドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」は、毎週日曜日夜9時からの「日曜劇場」で放送。第2話は4日(日)、予告動画は番組公式サイトでどうぞ。

TBS「ルーズヴェルト・ゲーム」番組公式サイト