ノベライズに続いて、9月DVD・BD発売!「アリスの棘」最終回あらすじとその魅力をチェック!予告動画-TBS

2014年06月20日20時57分ドラマ

人生のすべてを賭けた痛快でスタイリッシュな復讐劇「アリスの棘」は、13日、前回より2.5ポイント視聴率を上げて12.0%で有終の美を飾った!オリジナル脚本で、上野樹里が初のダークヒロインを演じ、オダギリジョーがそれを見守るというドラマは、最終回でどんでん返しの結末となった…最終回の予告動画は番組公式サイトで、YouTubeでは、3分でわかるスペシャル動画が30日現在も視聴できる。
また、ドラマの好調を受けて、宝島社文庫よりドラマの書籍ノベライズ本が前編を6月11日に、後編を7月23日発売されるが、DVD・ブルーレイの発売が2014年9月24日(水)に決定した。

このところ人気のドラマと言えば、小説や漫画のドラマ版が多い中、オリジナルの脚本で、テレ朝「BORDER」同様、大いに健闘した本作の魅力と、最終回のあらすじを紹介しよう。

当初ドラマ制作発表があった時、『のだめカンタービレ』で一世を風靡した上野樹里がダークヒロインで復讐劇に主演すると聞き、どうなるのかと心配した視聴者も多かったのでは?しかし、上野は初回から明日美になりきり、改めて彼女の演技力の高さに驚かされた。このドラマは間違いなく彼女の代表作となるだろう。そしてドロドロとした復讐劇の中でオダギリジョー扮する西門が果たした役割も大きかった。明日美の復讐心に気づいてから、常に大人の目線で明日美を見守り、復讐しか見ない明日美に、他人を巻き込むことの罪、復讐には新たな復讐を生むことを教え続けた。まさに最終回の水野殺害計画は、明日美にそのことを教えるための総仕上げと言ってもいいだろう。そう考えると、西門の有馬を殺害しようとした行為も疑わしくなってくる。ほんとうに有馬を殺すつもりなら、明日美への電話は必要ないかも…。そんなもろもろの疑問は、ひょっとすると、7月23日に刊行される「アリスの棘」ノベライズ本の後編で明かされるのかもしれない。
本作の魅力はストーリーの面白さと、メインキャストの二人の熱演だが、復讐のターゲットとなった人物とその復讐の仕方も面白かった。岩城滉一や國村隼の迫力の演技には背筋をゾクゾクさせられたが、なんといっても藤原紀香が演じたお腹に刺青をされた伊達理沙のキャラクターは強烈だった。
ドラマは終ってしまったが、DVDやBDで見直したり、書籍で自分なりの空想を加えてもう一度明日美の復讐を検証してみてはいかがだろうか。

■最終回あらすじ
西門(オダギリジョー)が、妹を殺した有馬(國村隼)を許せず、殺害するのではと心配して空港に駆けつけた明日美が見たのは、毒物入りのコーヒーで殺害された有馬の死体だった。西門が駆けつけた時、すでに有馬は死んでいた。警察の発表では、有馬は、殺された磐台修一(岩城滉一)から検出された毒物を同じもの。おそらく、同一人物による犯行。明日美と西門は、この事件を裏で操っているもう一人の「黒幕」がいることに気づき、真の黒幕を暴くために動きだした。

翌日、有馬の犯した罪を知った有馬の妻が明日美を訪ね謝罪し、娘の鈴に関する秘密を打ち明けた。実は、有馬夫妻には娘がいたが、5歳の時に火事で死亡。助けようと燃え盛る火の中に飛び込もうとする妻を力づくと止めた夫を恨み、夫婦は苦しい生活を送っていた。そんな折、有馬の同僚の医師が腎臓病の娘を連れ、相談に乗ってほしいとやってきた。その子は死んだ有馬の娘にそっくりで、その医師が妻もおらず病気を持つ娘の鈴を持て余していたことを知り、有馬夫婦はその鈴を養女にしたのだった。
明日美は、その医師こそが一連の事件の黒幕と考え、黒幕が鈴の様子を見に来ているはずと睨み、病院の監視カメラをチェック。カメラの中に西門ともう一人帽子をかぶった不審な人物を発見。
そこで黒幕をおびき出すために、明日美と西門は鈴を遊園地に連れ出した。現れたのは明日美の養父、水野和史(中村梅雀)だった。驚愕し養父に詰め寄る明日美の前に西門が現れ、明日美の腹部を殴って気絶させた。

意識を取り戻し、帰宅した明日美を待っていたのは、養父の作った羊パイと手紙だった。手紙には15年の間行われた恐ろしい事件の顛末が書かれていた。
水野は平凡な麻酔医だった。ひとり娘の鈴が重い腎臓病を患っており、移植以外に生きる道は無かった。そこで、移植外科の権威である有馬に近づいた。しかし、有馬は病気を治す代わりに鈴を養子によこせと言ってきて、仕方なくそれに応じたのだった。だが、有馬があんな残酷な方法で鈴を助けると思わなかった水野は、ただ一人の親友だった小山内まで殺されたことで、罪の意識に耐えかねて小山内が間違っていないことを知らせるために明日美に手術看護記録を送った。ところが、有馬が更なる恐ろしい計画を実行しようとしていることを知り、この計画に終止符を打つために磐台を殺し、そして有馬を殺したのだと。

明日美が手紙を読んでいるとき、西門は明日美が育った教会に水野を拉致し、焼死させる準備をしていた。そして明日美を呼び出した。
水野はやって来た明日美に謝罪し、明日美を人殺しにしたくないからロープを解いてくれと西門に頼んだ。西門が火を放とうとしたその瞬間、明日美は亡き父に復讐の終わりを告げ、もう誰も失いたくないと、自分に笑顔を取り戻させようと愛情をいっぱい注いでくれた養父を抱きしめた。
西門は明日美と水野を車に乗せて警察の前へ。水野は自首するために車を降り、うつむく明日美に西門は「復讐には別の復讐が帰ってくる。どう転んでも、不幸しか生まれない」と告げた。その言葉に背中を押された明日美は、養父の元へ駆け寄り、「待っている」と伝えた。

全てが終わった。臓器を狙われた峰岸健太(竹場龍生)は治療の結果、元気になり、自殺を図った伊達理沙(藤原紀香)も一命を取り留めた。明日美は、西門に循環医師になることを伝えた。自分をかばって命を落とした磐台悠真(中村蒼)の夢だ。

ドロドロとした復讐劇だったが、終わってみれば心があたたかくなるそんなドラマだった。

TBS「アリスの棘」番組公式サイト
YouTube|3分でわかる「アリスの棘」




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