9/13、凄いコン・ユが観られる!脅威の肉体改造&ノースタントの韓国映画『サスペクト』試写レポ!日本版予告動画公開開始!

2014年06月22日15時19分映画
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韓国で大ヒットしたコン・ユ主演の韓国映画『容疑者』が、9月13日『サスペクト 哀しき容疑者』という邦題で日本で劇場公開されることが決まったが、それに先駆けて映画を試写!ドラマ「コヒプリ」で魅せるロマンチックな癒し系のコン・ユでなく、『トガニ』で魅せた悩める教師のコン・ユでもない、まさに野獣と化したコン・ユの復讐劇の見どころと感想をレポート!映画公式サイトで予告動画が公開されている。

この映画は、北朝鮮の元エリートスパイ・ドンチョルと、ドンチョルを追うセフン大佐の追走劇をダイナミックに描いた本格アクション。コン・ユは脱北したドンチョルを演じ、彼を追うセフン大佐をパク・ヒスンが演じている。メガホンを取ったのは『セブンデイズ』のウォン・シニョン監督。

ドンチョルは、脱北者として都会の片隅で運転代行業などをしながら、妻子を殺した犯人を捜している。韓国社会で、脱北者として一人生きるのは大変厳しい。そんな中、唯一親身に接してくれたのはパク会長。会長もまた脱北者で、北に残してきた息子とドンチョルを重ねあわせていた。会長にはある夢があった。そんなある日、ドンチョルは会長が殺害される現場を目撃し、ある遺品を手にする。その瞬間彼は、妻子を殺した犯人を追う「追跡者」と同時に、会長殺しの「容疑者」として“国家の狩猟犬”セフン大佐に追われることになる。

映画の見どころは激しいアクションと、やはり主演のコン・ユの魅力だ。韓国では、鍛え抜かれた美しい肉体を意味する“モムチャン”ぶりは俳優の大きな魅力の一つだ。(「モム」とは「体」という意味、「チャン」とは「一番」という意味) しかし、これまで大ヒットドラマ「乾パン先生とこんぺいとう」「コーヒープリンス1号店」、そして「ビッグ 〜愛は奇跡<ミラクル>〜」などから、コン・ユはモムチャンと言うより、スリムでロマンチックな癒し系俳優として人気を博してきた。そんなコン・ユが本作でどんな肉体改造をしたのか、彼のファン以外にもぜひとも観てほしい。
彼は、本作以前に『トガニ 幼き瞳の告発』で、ロマンチック&癒しのイケメン俳優から転身を図っている。『トガニ』は彼が、実話がベースとなった原作を読んで感動し、自ら映画化のために動いた作品で、コン・ユを社会派演技派俳優として大きくイメージチェンジさせた。
そんな彼が更なるイメージチェンジを見せてくれたのが、この『サスペクト』だ。この映画で、彼はアクション俳優としても確実にその地位を確保した。

映画はいきなりのアクションで始まり、まったく息つかせないアクションが続く。絞首台からの脱出や漢江(ハンガン)の橋からの飛び降り。他にも、スカイダイビング、北朝鮮での訓練の様子、絶壁クライミングなどなど。アクション映画ファンにはたまらないシーンがこれもかというほど次々と登場する。
コン・ユは、担当したアクションを予告動画でも確認できる見事なモムチャンで、ほとんどスタントなしに演じた。もっとも、敵との格闘シーンでは画面が暗すぎでコン・ユの戦いぶりが少々見えにくい場面もあったが、それが却ってこちらの不安感を掻き立てた。

この映画はカーチェイスもたっぷり楽しめる。それもハイウェイではなく韓国の細い道路を使ったカーチェイス。韓国に行ったことのある方なら、あの細い道を…と興奮も倍増するはず。コン・ユにとって女性と二人での車のシーンと言えば、これまでは最高の胸キュンチャンスだったが、本作のヒロイン(ユ・ダイン)を助手席に乗せたカーチェイスでは、胸ではなく心臓がバクバクさせられた。片輪走行や逆向き爆走、全力疾走からの正面衝突など、これまでの韓国映画ではちょっとお目にかかれない激しいカーアクションが満載。ここは演じた俳優たちはもちろんだが、カメラアングルの演出にしびれさせられた。ドンチョルの運転する逆向き爆走車をカメラは空撮でとらえる。そしてカメラはそのまま車の進む道を先回りして映す。細い道の先には階段!そしてカメラは再び爆走する車に戻る。こちらは進む先がどうなっているのかを知っているだけに、カーチェイスする本人たちよりハラハラドキドキだ。そして逆走での階段落ち!これには人目をはばからず思わず頭を抱えて声をあげてしまった。

ドラマでは散々ロマンスを展開したコン・ユだが、この映画では、ロマンス抜きのユ・ダイン演じるヒロインとの関係も良かった。また、韓国映画に“男の友情”はつきものだが、敵対するセフン大佐(パク・ヒスン扮)との関係も見どころだ。セフン大佐は、空軍特殊部隊の教官をしているが、もともとエリート諜報部員だったのが、ドンチョルとの事件のために訓練教官に降任され、個人的にもドンチョルを憎んでいた。ネタバレになるので詳しくは明かせないが、そんな彼が終盤見せる男気は男女関係なくしびれるはず。パク・ヒスンは、『セブンデイズ』でもウォン・シニョン監督とタッグを組んでおり、主人公を超える存在感を見せていた。コン・ユのファンも危うく彼の魅力にハマりそうだ。…が、さすがコン・ユ。ラストの涙でやり返した。

ドンチョル役のコン・ユはほとんどセリフを発しない。すべての悲しみと怒りを少し腫れぼったい一重瞼の眼差しで表現している。ぱっちりとした二重瞼の俳優が多い韓国で、筆者はコン・ユの目が好きだ。そして、これまでにも彼をきれいな涙を流す俳優としても紹介してきた。(詳しくはコチラで紹介)『サスペクト』のラストは、そんなコン・ユの魅力を200%生かした涙で締めくくる。特に今回はセリフが少ない分、ラストのコン・ユの涙の威力は大きい!

試写して、アクションの凄さ、コン・ユの魅力に圧倒され大満足の映画だったが、「男はただ復讐のためだけにいきている」というキャッチフレーズをより実感させるために、ドンチョルと妻とのエピソードをもう少し見せてほしかった。もっとも監督は、ドンチョルの思いを共感させるために、妻役をドラマ「サメ~愛の黙示録~」でキム・ナムギルの妹役を演じた童顔のナム・ボラに抜擢したとのこと。1979年生まれのコン・ユとは10歳違いの1989年生まれだが、劇中ではもっと年の差があるように見える。
加えてもう一ついうなら、どうやって復讐相手を見つけるのか?という過程を一緒に味わいたいミステリーファンには、復讐相手がずいぶんあっさりと見つかってしまって肩すかしされる残念感もあった。
しかし、そうした残念感を拭って余りあるほどのスリルを味わわせてくれた『サスペクト』。コン・ユやパク・ヒスンを知らない韓流とは無縁の映画ファンにも十分楽しめる映画としてお勧めできる作品だ。

もちろん、この映画には韓ドラファンならではのハマるツボもたくさんある。漢江のダイブシーンでは、コ・ス主演「グリーンローズ」を思い出し、ラストの葦の原ではチャン・ヒョクの「推奴-チュノ-」のワンシーンを思い出す。また、出演シーンは少ないものの、「ネイルサロン・パリス~恋はゆび先から~」のソン・ジェリムも登場する。

コン・ユ主演『サスペクト 哀しき容疑者』は、9月13日(土)より、新宿武蔵野館他の映画館で全国順次公開される。予告動画は、映画日本公式サイトで視聴できる。

『サスペクト 哀しき容疑者』
監督:ウォン・シニョン
脚本:イム・サンユン
出演:コン・ユ、パク・ヒスン、チョ・ソンハ
原題:용의자(The Suspect)/韓国映画/2013年/スコープサイズ/137分 / カラー/ Dolby Digital SRD
配給:ツイン

韓国映画『サスペクト』日本公式サイト

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