名画「いかさま師」を効果的に映し、「悪は伝染する」「入り口は騙されていたが出口は騙す側に回っていた」など気になる言葉が飛び出すTBS月曜ミステリー！いよいよサラリーマン探偵が動き出した第3話に続いて第4話では、今多会長（平幹二郎）が登場！杉村（小泉孝太郎）はバスジャックで最もダメージを受けた、園田編集長（室井滋）に関して壮絶な過去を知ることに…宮部みゆきの原作「ペテロの葬列」第4話は28日（月）夜8時からTBSで放送、番組公式サイトに予告動画が公開されている。

■前回あらすじ
杉村（小泉孝太郎）を乗せたバスをジャックしたのは、アパート暮らしの暮木（長塚京三）という老人だった。事件から数日後、人質となっていた乗客たちにバスジャック犯から、数百万円の慰謝料が届いた。喫茶・睡蓮に、杉村（小泉孝太郎）と田中（峰竜太）、坂本（細田善彦）、前野（清水富美加）、運転士の柴野（青山倫子）、そして手島（ムロツヨシ）が集まった。経営が厳しい工場を抱え、喉から手が出るほど現金がほしい田中だが、他のメンバーは決して裕福ではなかった暮木がどのようにしてこの金を工面したのか？このまま受け取るべきか悩んでいた。結果、半月間は警察には知らせず、田中以外の金は柴野に預け、みんなのできる範囲で暮木、実際の送り主やお金の出所、そして杉村と手島は「三人の悪人」を調査することに。三人の悪人は以下の通り。
・高東憲子（東京都杉並区）
・中藤ふみ江（東京都足立区）
・葛原昭（埼玉県さいたま市）

杉村は、金を手元に置くことに同意したため、今多コンツェルンを辞職することを決意し、高東の調査に乗り出した。高東はハス事件の後、警察やマスコミから追いかけられ逃げるように引っ越ししていた。中藤もまた半年前に失踪していることも分かり、手島からの情報で、もう一人の悪人・葛原は11月に自殺していたと分かった。用意周到だった暮木がこうした事実を知らないはずはなく、杉村たちは、暮木の狙いは悪人をさらし者にするのが目的だったのではと睨んだ。
さらに杉村は、高東が「日商フロンティア協会」の会員権詐欺で大勢の人を騙していて、逮捕された過去があったことも知った。だが、ネットで検索してもこの協会と暮木や三悪人との接点は見つけられなかった。
帰宅した杉村は、念入りにおしゃれして香水までつけて帰って来た妻・菜穂子（国仲涼子）の様子に驚いた。そんな菜穂子はレストラン立ち上げを手伝う友人から、元エスティシャンの美人・京子を夫の傍で働かせて、浮気などの心配ないのかと、気になる話を聞かされた。
翌日、会社帰りに京子と一緒に帰宅することになった杉村は、誰かにつけられている気配を感じ、なぜか、妻にも内緒にしている慰謝料の秘密を京子と共有した自分自身に驚いた。


■第4話
園田編集長（室井滋）は相変わらず休職中で、自宅のマンションに閉じこもったきり。8人の被害者の中でも、もっとも事件のダメージを強く受けたのは彼女だった。杉村（小泉孝太郎）は、ジャックされたバス車内での、園田と犯人との謎のようなやり取りを不思議に思いだした。
一方、慰謝料にについてすぐに警察に通報しなかったことで会社に迷惑をかけるかもしれないと危惧する杉村は、義父である今多嘉親（平幹二朗）会長に辞表を提出。ひとまず辞表を受け取った今多だが、園田の件については自分にも責任があるという。そんな会長に、なぞの現金が送られてきたことや園田と犯人のやり取りなど、ことの経緯を伝える杉村は、会長から園田が体験した壮絶な過去についての話を聞く。一体、その壮絶な過去とは！？
広報室では井手（千葉哲也）が間野京子（長谷川京子）に対して、セクハラまがいの発言をし彼女を困らせていた…。

三人の悪人を象徴する絵として喫茶・睡蓮に飾られている「いかさま師」は、フランスの画家ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの有名な絵画。ルーブル美術館に展示されている。時折映るマスター水田（本田博太郎）鋭いまなざしと相まって恐怖感をあおる。絵画について詳しくは公式サイトの「絵画コレクション」で紹介。


主題歌は、8月20日リリースされる近藤晃央の歌う『心情呼吸』（アリオラジャパン）、⇒心情呼吸(初回生産限定盤)

◇TBS「ペテロの葬列」