「おやじの背中」第4話は渡瀬恒彦と中村勘九郎主演の骨太な父と息子の物語!あらすじと予告動画

2014年08月03日11時42分ドラマ

10人の脚本家と10組の俳優を掛けあわせによる父と子をテーマに1話完結、全10話をつなぐTBS系ドラマ「日曜劇場 おやじの背中」、今日3日(日)は、わだかまりを抱え生きてきた父と息子を渡瀬恒彦と中村勘九郎が演じる!脚本は鎌田敏夫、予告動画は番組公式サイトで視聴できる。

前回「なごり雪」は、ワンマン社長・小泉金次郎(西田敏行)が、会社の創立40周年記念パーティーを巡る騒動の渦中に、誰にも告げずに姿を消してしまうという物語。すぐにひょっこり帰ってくるだろうという周囲の予想に反し、4日が経っても戻らず、金次郎の友人で元警視庁の刑事だった大塚(小林稔侍)の協力で、金次郎を見つけ出すと言う展開だった。
金次郎は、東京に出て一代で会社を築き上げたが、老いを感じはじめ引退を視野に入れながら、最後の花道と創立記念日を最高のものにしようとしていた。辛苦を共にしてくれた妻(由紀さおり)への手作りの勲章もこっそり用意。ところが息子や女婿たちに金次郎の進行案が古臭いの一言でことごとく変更。これに怒って金次郎はみんなを懲らしめようと家出し、慌てふためく家族の様子を知ろうと床下に潜んでいたのだった。これを大塚が見破った。金次郎を床下から誘い出すために、大演劇大会。金次郎のカンペを元に家族総出で父に謝罪し、申し訳なく思っているのかを演技。そんな中心底祖父を心配する孫のしのぶ(広瀬すず)の本気の謝意が家族の心を打った。最後はしのぶと金次郎との心温まるシーンで物語は終わった。

元刑事役の小林稔侍、元TVディレクター役の大杉漣、現役医師役の田山涼成といった名優たちが西田の友人役として登場したり、金次郎が心のよりどころとしたのがイルカの「なごり雪」だったりと、昭和感一杯の何とも懐かしいドラマだった。

今夜3日放送の第4話「母の秘密」では、わだかまりを抱え生きてきた父子を渡瀬恒彦と中村勘九郎が演じる。自身2人の息子を持つ父親である中村が、渡瀬相手にどんな息子を演じるのか期待したい。

■第4話「母の秘密」
麻倉賢三 (渡瀬恒彦) と 慎介 (中村勘九郎) は長い間わだかまりを抱えて生きてきた父子。その賢三が突然、秩父札所参りに行こうと慎介を誘ってきた。それまで疎遠だった父が何故そんなことを言い出したのか、慎介には見当もつかなかった。
そもそも賢三は昔、学生運動に参加し、その後も家庭のことより社会の変革に情熱を注いできた。慎介はそんな父に反発するように、自分の家族の幸せを最優先に考えるようになっていた。賢三と妻・幸恵 (神野美鈴) との間にも溝が生まれ、幸恵が亡くなるまでその溝が埋まることはなかった。幸恵の死をきっかけに賢三は住んでいた家を売り払い四国で事業を始め、慎介はそれ以来父と会っていなかった。
慎介は妻・加奈子 (ともさかりえ) の勧めもあって、賢三と札所参りに出かけることにする。親子二人、どこか他人行儀な旅だが、やがて心に秘めてきた妻であり母である幸恵への思いを初めてぶつけ合い…。

これまで、「金曜日の妻たちへ」や「男女7人夏物語」などを手がけた鎌田敏夫が、30すぎの男と70近い男のぶつかり合い生き方をどう描くのか?TBS日曜劇場の第4話「母の秘密」は、今日3日夜9時から放送。予告動画は番組公式サイトで視聴できる。

■シリーズ脚本家、出演者紹介
・第1話「圭さんと瞳子さん」
 脚本:岡田惠和、出演:田村正和&松たか子、演出:山室大輔
・第2話「ウェディングマッチ」
 脚本:坂元裕二、出演:役所広司&満島ひかり、演出:鶴橋康夫
・第3話「なごり雪」
 脚本:倉本聰、出演:西田敏行、演出:石橋冠
・第4話「母の秘密」
 脚本:鎌田敏夫、出演:渡瀬恒彦&中村勘九郎、演出:山室大輔
・第5話「ドブコ」
 脚本:木皿泉。出演:遠藤憲一&堀北真希、演出:北川雅一

TBS日曜劇場「おやじの背中」番組公式サイト