「捜査班長1958」第3−4話:命がけでソ・ウンスを守りイ・ジェフンの片想いに急展開(ネタバレ)

04月30日00時27分ドラマ
『捜査班長1958』ディズニープラス スター独占配信中
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ディズニープラススターで独占配信中のMBC韓国ドラマ「捜査班長 1958」(全10話)。1970年代から18年間放送された超大作ドラマの前日譚を描いた本作の第3−4話では実際の強盗殺人事件や乳幼児誘拐事件をモチーフに捜査1班の活躍が描かれ、主人公ヨンハンとヘジュの心くすぐるラブロマンスが描かれた。気になるあらすじと見どころをチェックしてみよう。
【「Disney Plus」で独占配信の韓国ドラマ】

「捜査班長1958」は、韓国で1971年から1989年まで18年間に渡って放送され記録的大ヒットとなった、犯罪捜査をテーマにした伝説的ドラマ「捜査班長」の前日譚(プリクエル)を描いた作品だ。



■キャスト
パク・ヨンハン役:イ・ジェフン
キム・サンスン役:イ・ドンフィ
チョ・ギョンファン役:チェ・ウソン
ソ・ホジョン役:ユン・ヒョンス
イ・ヘジュ役:ソ・ウンス
 ほか

■第3話「ハイウェイマン」あらすじ
捜査班長© 2024MBC. All Rights reserved.警察官になったことで父親から勘当されたホジョン(ユン・ヒョンス)が正式に加入しメンバーが揃った捜査1班。権力に取り憑かれ暴力団の傀儡となっている署長(チェ・ダルシク)が彼らに命じたのは市場の物乞いの一掃だった。一行は集団で市場の売り物を強引に持ち去る物乞いたちを追い詰めるが、ヨンハン(イ・ジェフン)は彼らを反省させるとその場で見逃し、新入りのギョンファン(チェ・ウソン)らは不思議がるが、ヨンハンは世間に味方がいない彼らを守ることで捜査の協力をしてもらおうと考えていた。一方でヨンハンはヘジュ(ソ・ウンス)を映画に誘ったことをすっかり忘れて彼女の機嫌を損ねてしまう。

同じ頃、釜山を皮切りに起こった連続銀行強盗殺人事件は大邱、大田、水原と北上を続け、1班は次の標的がソウルだと睨み警告するが、署長は近々行われる暴力団のトップ同士の会談の警護にしか関心がなく、1班は独自での調査を余儀なくされる。

誠心誠意の謝罪でヘジュとの関係をなんとか修復させたヨンハン。彼女は幼い頃の夢が女優だったと打ち明けた。学徒兵だった頃に負った手首の傷を指摘されて言葉に詰まるヨンハンだったが、ヘジュはそばにあった露店で組紐の腕輪を選ぶと手首の傷を隠すようにヨンハンの腕に結びつけてあげる。

ヨンハンの下宿先で過去の事件の傾向から狙われる銀行や時刻まで割り出したものの、それでも聞く耳を持たない署長。サンスン(イ・ドンフィ)を偽装警備員として銀行に配備したものの、暴力団の会合の警護命令に背こうとした一同は留置場に入れられてしまい、見張り役だった巡査を情で懐柔して抜け出すも遅れを取ってしまう。

銀行強盗団は推測通りの時間に銀行に押し入るが、唯一金庫の暗証番号を知る頭取はサンスンが用意した漢方薬で寝入っており金庫破りは失敗に終わる。銀行の外では運転役の犯人を捕らえ、ヨンハンが目出し帽を被ってすり替わるが、強盗が人質として連れてきたのは偶然銀行を訪れていたヘジュだった。カーチェイスが続く中、正体がバレそうになりピンチに陥ったヨンハン。すると後部座席に座らされていたヘジュが突然気が狂ったように叫び笑い出して犯人たちを混乱させる。彼女は腕輪を見てヨンハンの存在に気がつき、演技を始めたのだ。

犯人と揉み合いになりながらも路肩に停まっていた車に突っ込んで停車した犯人グループの車。犯人たちは車外に放り出され逮捕。ヨンハンはヘジュを衝撃から守り、彼女の迫真の演技力に驚嘆しながらも彼女を行きつけの餅屋に連れて行く。署長命令に背いたことに対する懲罰を「なぜか」免れた一同は、署長が受け取った表彰と報奨金を寄付せざるを得ない環境に仕立てることも忘れなかった。

再び映画の約束をすっぽかしてしまったヨンハンは待ち合わせ場所に駆けつけるが、ヘジュはそんな彼を呆れながらも、警察という職業に理解を示し、ヨンハンはギョンファンのアドバイスに従って彼女の手をしっかり握ると映画館へ入っていった…。

■第4話「黄色い亀」あらすじ
捜査班長© 2024MBC. All Rights reserved.生後5ヶ月の乳幼児の捜索依頼を受けた1班。子供は黄色の亀の刺繍が入ったおくるみに包まれ、左手の指が6本の多指症だった。ハングルの読み書きを覚えようとする餅屋の孫ソンチル(オム・ジュンギ)を見たヨンハンは書店に通う女学生ナンシル(チョン・スビン)に家庭教師を依頼し、陰ながら彼を応援していた。ヨンハンに憧れるソンチルは市場を牛耳る東大門派の暴力団にも果敢に立ち向かうようになる。

ある日、山中から奇形児の遺体が多数発見されたという新聞記事を見た一同に不安がよぎるが、管轄の警察署は遺体の全てがはしかにかかっていて、違法性がないため埋葬した児童養護施設に遺体を返却したという。一連のやりとりに激昂したサンスンは遺体を埋めた児童養護施設を訪れ、海外養子縁組という名分で子供たちを人身売買していると主張。自由党同志会の総務でもある院長であるオードリー(キム・スジン/特別出演)の怒りを買ってしまう。

証拠を探そうにも、遺体発見時の医師は離島に転勤させられ、記者は交通事故で重体になっていた。唯一、ユ班長(チェ・ドクムン)のおかげでオードリーが日本による占領時代に別の名前で学園を経営していて、親日派として子供たちを洗脳して戦場に送り込んでいた事実を突き止めた。反省したふりをして施設に戻ったヨンハンとサンスンは焼却炉から黄色い亀の刺繍を見つけて言葉を失う。さらなる証拠や実行犯を調べていた一同は大きなカバンを持ち歩く化粧品販売業者マルスン(コ・ソヒ)に目をつけ、彼女が賭博で多額の借金を抱えていることを突き止めると、賭博場を圧迫。突然借金の返済を求められたマルスンは新たな誘拐を企てるが現場を一同に押さえられる。

実行犯のユン職員と、幼児を海外に売却できるかどうかを選別していたキム医師が逮捕され、施設の地下からは乳幼児が閉じ込められていた痕跡とガスで乳幼児を殺害した痕跡を見つけ、オードリーも逮捕されるが、先に逮捕されていた二人はオードリーがかつて運営していた学園の出身者でオードリーの関与を否定し続け捜査は暗礁に乗り上げる。更に署長の登場でオードリーは釈放され、1班も懲戒免職の危機に陥るが、状況を打破したのはサンスンが連れてきた施設の子供だった。彼は同じく施設育ちのサンスンから強くなる方法を教わ隆起を出してオードリーを告発し、彼の証言からオードリーが乳幼児を直接殺害した証拠も発見された。

事件の顛末をヘジュに話して聞かせるヨンハン。しかし時刻は0時を過ぎ、通禁時間(※1945年の独立から1982年まで続いた0時から4時まで民間人の夜間通行を禁じる制度)の取り締まりが始まっていた。慌てるヘジュの手を引いて駆け出したヨンハンはとっさに隠れた路地裏でヘジュに気持ちを打ち明けて初めて口づけを交わした…。



■見どころ
全国視聴率10.1%(ニールセンコリア調べ)という好調な滑り出しで放送を開始した名作の前日譚シリーズの第3−4話では連続銀行強盗殺人事件や、人身売買事件など実際に起きた事件をモチーフに捜査1班が大活躍する様子が描かれるのだが、凄惨な事件が扱われる一方、それに対峙するメンバーたちのコミカルで人情の溢れる展開が物語を柔らかくしてうまく中和させてくれている。物乞い一掃作戦に繰り出す一同が悪臭対策で歯磨き粉を鼻の下に塗って街を闊歩するシーンは微笑ましい。

物語の舞台となる鐘南(チョンナム)という地名は実在しないものの、作中のランドマークから鐘路(チョンノ)をモチーフにしていると思われる。鐘路は清渓川や、景福宮、東大門、仁寺洞など観光客にも人気のスポットが多く、当時を知らない韓国の若者世代だけではなく、これらを訪れたことがある人にとっては、作中で登場する1950年代後半の町並みは新鮮に感じられるはず。京城市電や日本統治時代の建物が残り、路地を入ると今にも崩れそうな古い市場が並ぶレトロな町並みに日本や中国・台湾など東アジア諸国の人々はエモさを感じるのではないだろうか。

広範囲に渡って非常によく再現された町並みで繰り広げられたカーチェイスを通じて主人公ヨンハンとヘジュの関係は急接近し、ソウルでは1945年の大韓民国成立から1982年まで続いた夜間通行禁止令の取り締まりから身を潜め、初めて口づけを交わすシーンはイチオシの名シーンだ。

第4話では再びヨンハンの少年時代の悪夢が描かれ、罪のない民間人を直接射殺していなかったことが明らかになった。虐殺された人々も同じ言語を話していることから朝鮮戦争の頃のエピソードだと考えられるが、彼の悪夢がこの先の展開にどう関連してくるのかも気になるところ。第5話ではそんなヨンハンが悲しみと憤りに襲われる事件が発生するのだが、彼がどう悲しみを乗り越えるのか、彼にとってヘジュがどんな存在になっていくのかに注目したい。

第3話では全国視聴率を伸ばし10.8%、第4話では7.1%(ニールセンコリア調べ)の視聴率を記録した。

『捜査班長1958』ディズニープラス スターで4月19日(金)より独占配信開始。第3話は26日(金)21時50分に放送、その後、Disney Plusで独占配信される。
(全10話/毎週金・土曜日1話ずつ配信)

YouTube第5話予告(日本語字幕なし)

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