17日テレ朝、大ベストセラー小説の映画化!水谷豊×伊藤蘭×降旗康男『少年H』あらすじと予告動画

2014年08月16日21時00分映画

昭和初期、神戸を舞台に「戦争」という激流の渦に巻き込まれながら、愛と希望を持ちたくましく生き抜いた家族の物語…妹尾河童の自伝的大ベストセラー小説の映画化!17日(日)テレ朝、地上波初登場『少年H』主演は水谷豊×伊藤蘭、監督は巨匠・隆旗康男、脚本は『Always三丁目の夕日』の古沢良太。予告動画は番組公式サイトで公開。

原作はグラフィックデザイナー、舞台美術家、エッセイスト、小説家と多彩な顔を持つ妹尾河童の1997年に刊行された自伝的小説『少年H』(講談社文庫刊)。ユーモアある文体と魅力的なエピソードでベストセラーとなり、平成9年度毎日出版文化賞特別賞を受賞。刊行から15年以上たったいまでも、多くの人に読み継がれ、上下巻売上340万部を超える大ヒットとなった。さらに英語版、台湾版、韓国版、中国版も刊行され、中学2年生の国語の教科書にも収録されるほど、まさに『少年H』は国民的、世界的ベストセラー小説となった。

2000年にフジテレビで中井貴一×桃井かおりでテレビドラマ化され、2013年水谷豊×伊藤蘭(実生活でも2人は夫婦)主演、『鉄道員(ぽっぽや)』(1999)『あなたへ』(2012)など数々の高倉健主演映画のメガホンをとった降旗康男監督、『Always三丁目の夕日』シリーズの古沢良太脚本で映画化された。本作は、第35回モスクワ国際映画祭特別作品賞を受賞している。

『少年H』は水谷豊×伊藤蘭、リアル夫婦が夫婦役を演じたことでも話題になった。相棒の杉下右近のイメージが定着した水谷だが、関西弁をしゃべる父親役で、水谷ファンにとっては新鮮な役ではないだろうか。
さらに共演者たちの顔ぶれも豪華だ。Hが通う中学の軍事担当教官、久門教官に佐々木蔵之介、森田教官に原田泰造、近所に住むうどん屋の兄ちゃんに小栗旬、元女形の旅芸人オトコ姉ちゃんに早乙女太一、近所に住む銀行員に岸部一徳、近所の酒屋さんに國村隼。物語は妹尾家と彼らをとりまく人々の生活が、戦争によって徐々に変わらざるを得なくなっていく模様を描いている。終戦を迎え、すっかり焼け野原になった神戸…そこから立ち上がる人々の再生の物語でもある。

■あらすじ
昭和初期、洋服の仕立屋を営み外国人の顧客とも交流を持つ父・盛夫(水谷豊)。敬虔なクリスチャン、大きな愛で家族を包む母・敏子(伊藤蘭)。好奇心旺盛、元亀に育つ肇(吉岡竜輝)と妹・好子、一家4人幸せに暮らしていた。肇は母が編んだ「H」の文字が入ったセーターを着ており、みんなから「H」と呼ばれるようになった。
時代は徐々に不穏な空気が漂うようになる…。戦争がはじまったのだ。言いたいことが言えない、間違っていることを間違っていると言えない…軍事統制も厳しくなり、中学に入学したHは森田教官(原田泰造)による厳しい指導のもと、軍事教練ばかりやらされるようになる。セーターの「H」もクラスメイトから敵性語だと言われたが「ハイルヒットラーのハイルの“H”だ」と言って周囲を納得させた。
しかし、外国人相手に商いをする父、クリスチャンの母は周囲からいやでも目に付くようになり、Hは学校でもクリスチャンであることをバカにされ、スパイ呼ばわりされるようになってしまう。
そんなある日、父・盛夫が警察に連行されてしまった。深夜になっても帰らない父を待つ家族だったが…。

『少年H』のDVD&Blu-rayはメイキングやキャスト、スタッフのインタビューなどの特典映像付きで絶賛発売中。妹尾河童著、原作本『少年H』(上・下巻)は講談社文庫より刊行。

8月17日夜9時、テレビ朝日「日曜洋画劇場」地上派初登場『少年H』主演:水谷豊×伊藤蘭、監督:隆旗康男、脚本:古沢良太。予告動画は番組公式サイトで視聴できる。なお、放送では主演の水谷豊による特別メッセージも放送される。

テレビ朝日「日曜洋画劇場」番組公式サイト



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