それでもオレはプロの漫画家だ!柳楽優弥主演「アオイホノオ」最終回見逃した方のためにあらすじと関連動画

2014年09月28日22時50分ドラマ

放送開始直後からサブカル好きの間で話題になった「アオイホノオ」1980、81年を舞台に、今アニメ界、漫画家界で活躍する面々が過ごした若き青春の日々が、「コドモ警察」の福田雄一によってドラマ化された。9月26日放送の最終回で主人公モユル(柳楽)はいよいよプロの漫画家として新たなる道を切り開くこととなった。

「アオイホノオ」全11話が終わった。それがプロの漫画家になったモユル(柳楽優弥)の“夢オチ”だったとは!? 原作がまだ連載途中なので、ドラマをどう終わらせるのか気になっていたが、監督・福田雄一の粋な計らいにはホロっとさせられた。
「少年サンデー」に掲載されたモユルにサインを求めた庵野ヒデアキ(安田顕)、実際、原作者・島本和彦に一番最初にサインを求めたのは庵野秀明だったそうだ。ちなみに「サンデー」に掲載されたモユルの『必殺の転校生』は、1983年から85年にかけて「少年サンデー」に連載された島本の『炎の転校生』の原案となる。

次から次へと「アオイホノオ」に登場するキャラのオリジナル(本人)が出まくっていたが、最後、岡田斗司夫と島本和彦が出るとは、ファンには嬉しい演出だった。しかも岡田斗司夫が手塚治虫役とは…!?
島本和彦扮するバイク屋も熱い男だった。モユルの熱苦しいキャラの源に相応しい、島本の熱苦しいキャラが際立っていた。

そんな岡田斗司夫と島本和彦の対談動画が、岡田斗司夫の公式サイトで配信されている。「アオイホノオ」最終回について、いろいろ言及しているので、ドラマと合わせて見るとより理解が深まる。
テレビ東京「アオイホノオ」公式ブログ連動企画「やつらに騙されるな」
【島本和彦対談】アオイホノオでおれたちの戦いはこれからだ!(YouTube)

毎回、モユルが1人で歩いているシーン(アニメ)が流れるエンディング。最終回、1人歩くモユルの先に…みんなが待っていた。単なるエンディングなのだが、こんなにジーーンと来たエンディング…本当に福田雄一はスゴイ! こんなバカバカしい、熱血アホの集まりのようなドラマを、最後の最後で感動作に仕上げてしまったとは…このシーンを見て、思わずホロっと涙した視聴者も多かったのでは…。

■最終話あらすじ
ワンダーマスミ(小嶋陽菜)に一目惚れしたモユル(柳楽優弥)はマンガに手がつかなくなった。「トンコさん(山本美月)さようなら、津田さん(黒島結菜)さようなら…」と勝手に盛りあがっていたのだが、残念なことに(当然のこと?)ワンダーマスミには彼氏がいた。完全に打ちのめされたモユル…。
一方、ダイコン3でオープニングアニメが上映された庵野(安田顕)らは、神様と対面していた。会場に来ていた漫画家界の巨匠・手塚治虫(岡田斗司夫),その人だった!手塚は庵野らの作品をベタ褒め! しかし「なにか…足りませんよね?…」と言う手塚。その何かとは…庵野らの作品には、手塚キャラが1つも登場していなかったのだ。そのことに気づき狼狽える庵野、赤井(中村倫也)岡田トシオ(濱田岳)、武田(ギタロー)。その中で1人山賀(ムロツヨシ)が「今の、だれ?」と爆弾発言をする。

モユルの下宿先に、集英社MADホーリィ(佐藤二朗)から電話が来た。「絵も上手くなってるよ…よく31ページに書き直したね…」と持ち上げといてから「根本的な問題がある。車田正美のベタを見習え!」とダメだしをされてしまった。
「車田正美のベタ」とは…? 登場人物の髪の毛を黒く塗れってことか? 背景を宇宙にしろってことか? 本当にそんなことなのか? 遠回しで「お前は必要ない」と三行半を押されたのでは? と悶々とするモユル。行き詰まったモユルは漫画家に嫌気がさし「大学生なんだ、青春を謳歌するぞ!サークルだ!恋だ!」と盛りあがる。
ちなみにMADホーリィが言った「ベタ」とは、白いところを墨汁で塗るベタではなく「ベタベタな展開を見習え」ということだったのだが、その真意はモユルに伝わらなかった…。

ワンダーマスミには彼氏がいたので、やっぱり「オレにはトンコさんしかいない!」とトンコのバイト先(お好み焼き屋)へ行くのだが、そこでトンコから彼氏(山田孝之)を紹介されてしまった。おかっぱ頭でシャツイン! しかも口の周りにソースとマヨネーズをベッタベタにした男…こんな男がトンコさんの彼氏だなんて…「トンコさんにとって、ボクはどんな存在だったんですか?」と聞いたモユルに「弟かな」と答えるトンコ…。

いつも勝手にモユルの部屋に上がり込んでくる津田さん。その日に限って津田さんは来ない…孤独なモユル「オレは青春も謳歌できないのか…」と落ち込む。

モユルは集英社でダメだしを食らったマンガを、「少年サンデー」に投稿した。するとどういうことか、新人コミック大賞候補に残り…三ヶ月後、大賞入賞作『必殺の転校生』が「サンデー」が掲載された。つまり…プロとしてモユルのデビューが決まったのだ。
モユルの作品が掲載されている「サンデー」を持って庵野がやってきた。「思っていたほど嬉しくないだろう。プロとしての責任と不安が襲ってくるからさ」とズバリ、モユルの心理を言い当てさらに「サインくれよ」と申し出た。

念願だったバイクを買うことにしたモユル。ところがお目当てのバイクはモデルチェンジしていた。しかし買うと決めたので買うことにしたモユル。そんなモユルにバイク屋のオヤジ(島本和彦)が「お前はこのバイクに乗って、明日に向かって走るんだよ!大人になってから学生時代はよかったな、なんて振り返るような大人にはなるなよ!」と励まされる。「オレはもう後ろを振りからん!プロの漫画家になって、常に新しいものを生み出す男としてを世界を切りり開くのだ!」と誓うモユル…

「先生、先生!あと3時間で仕上げないと連載落としますよ!」とアシスタントに起こされるモユル。「学生時代を思いっきり1から振り返った夢を見ていたのか…」残された時間はあと3時間…モユルは「あえて寝る!1時間寝て残りの2時間に全てを賭けるんだ!」アシスタント全員「無理ですよ!」思いあまったアシスタントの1人が「先生、それでもアンタはプロの漫画家か!?」と詰め寄ると「オレはプロの漫画家だ!」と言ってモユルは寝た。

2014年11月19日(水)ドラマ24「アオイホノオ」DVD&Blu-Ray BOX発売決定。特典映像には原作者・島本和彦×監督・福田雄一スペシャル対談を収録。そして放送されなかった「本編」がDVD&Blu-Rayだけで復活!
さらに、ひかりTV独占、「アオイホノオ」全話オンデマンド配信中。

テレビ東京「アオイホノオ」番組公式サイト
ひかりTV「アオイホノオ」全話オンデマンド配信中