真賀田四季(早見あかり)再び…武井咲×綾野剛主演 フジテレビ「すべてがFになる」第5話あらすじと予告動画

2014年11月17日20時00分ドラマ

孤島のハイテク研究所で少女時代から完全隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季(早見あかり)の研究所からウェディングドレスを着て手足のない死体が発見された!武井咲×綾野剛主演「すべてがFになる」第5話はフジテレビ18日(火)、放送時間はいつもより遅い9時30分から。予告動画は番組公式サイトで公開。

このドラマの原作者・森博嗣のミステリーは、物語の中で起きる殺人の動機をあまり重視していない。主人公の犀川創平と西之園萌絵が探偵まがいなことをして、難事件を次々と解決していくのだが、そのプロセスは普通のミステリーとはまったく異なる。工学的、数学的アプローチからなるもので、人間の「情」に流されるようなことはない。こういうテイストのミステリーを小説で読むのはオモシロイのだが、実写化、しかも2時間(前編後編2話)で表現するのは非常に難しい。書評家の大森望氏も、氏が出演しているラジオ番組で原作小説は大絶賛しているが、実写ドラマ化されることを非常に危惧していた。人気ミステリーシリーズなのに、なぜ20年も手つかず(実写化)されていなかったかが、改めてこのドラマを見てわかったような気がする。やはり、森作品の実写化は難しいのだ。
第3、4話で放送された「封印再度」も、なぜ風采と林水が自殺をしなければならなかったか…万人(視聴者)が納得できるような答えは原作にも書かれていない。作者の森が、自殺の動機を重要視していないからだ。

次回(第5話)で再び登場する真賀田四季(早見あかり)。この人物はさらに人間の「情」を排除したキャラクターである。ドラマで描かれる真賀田四季がどうなるか…楽しみでもあり心配でもある。

■前回「封印再度」後編あらすじ
失踪したマリモ(原田夏希)が吸っていたと思われるタバコの吸い殻が、香山家の屋敷付近で発見された。萌絵(武井咲)はマリモが林水(横内正)殺害に関わっていると推理する。その後、長男・多可志(高橋洋)の息子・祐介(高橋來)が、ヒーローのおもちゃで遊んでいるところを萌絵が声をかける。萌絵が「ヒーローは強いの?」と聞くと祐介は「もういない」と応える。不思議に思った萌絵が、おもちゃの電池を調べるとS局N局が逆に入っていて治すとすぐ動きだし、祐介はそれを見て「いた」と応えた。そのやりとりを見ていた犀川(綾野剛)は、あることに気づく…。

犀川は蔵が改築されていることに気づいた。外装はウェザリングという技法で古く見えるよう塗装され、内部はシリコン素材が使われ密閉空間になることがわかった。なぜそんな手の込んだ改築をしたのか…? そんな中、多可志の妻・綾緒(赤間麻里子)の悲鳴が聞こえた。犀川、萌絵がかけつけると庭にあった古井戸に落ちた多可志が気を失っていた。幸い命に別状はなかったが「マリモが…」とつぶやいて病院に運ばれていった。そして、蔵の中で手首を切ったマリモが発見された。発見が早かったので命に別状はなかったが、マリモは「父を殺したのは私です」と告白した。

あの日夕方6時ごろ自宅についたマリモは、蔵の中で血を流して倒れている父・林水を発見した。すぐ病院に連れて行こうと車に乗せたのだが、林水は途中で車を止めさせ、橋の上から飛び降りて死んでしまった。マリモは父を止めようとしたのだが、突き飛ばされ橋の欄干に頭を激しく打ち付け、気を失ってしまった。その橋で倒れているところを発見され、病院に運ばれたのだった。病院を抜け出したマリモは自宅に戻り、こんな呪われた壺と匣は処分したほうがいいと蔵から持ち出そうとしたところを兄多可志に見つかり、もみ合っているうちに多可志は古井戸に落ちてしまったという。

犀川は蔵である実験を行った。祐介に蔵の中にいる刑事さんを呼んできてと頼む。蔵から戻った祐介は「もういないよ」と応えた。祐介が好んでみてるヒーローアニメでは、子ども向け番組なので主人公が敵をやっつけると「死んだ」とは言わずに「もういなくなった」と言う。だから祐介にとって「いない」は「死んだ」も含まれる。一番最初、綾緒に祐介がいった「おじいちゃんはいないよ」というのは「死んでいる」と伝えたかったのだ。ところが林水はその時まだ死んでおらず、マリモに発見され車に乗せられた。
犀川の実験では、蔵の中で電気ストーブを使用していた林水が、ストーブを消したため密閉された蔵の中の空気が冷えた状態になり、空気が収縮して内側からカギがかかったように空かなくなったことが証明された。

そして匣と壺のトリックも犀川は説明した。壺の中に入っているカギは融合金という特殊な金属で熱湯で暖めると形状が液体になる。壺に熱湯を入れカギを液状にする。熱湯を匣にある穴から注ぐと…お湯が外に流れ出し、融合金だけが匣の中にある枠に収まり冷えて固まると、とがったナイフ状になる。50年前に死んだ風采も自殺、今回の林水も自殺だったのだ。仏画師として芸術を極めるため、自らの命を絶った。林水の妻フミ(真野響子)は、最初から全てを知っていたのだった…。
原作は森博嗣S&Mシリーズ第4作目『封印再度』(講談社文庫)。

■第5話「すべてがFになる」前編あらすじ
ゼミ旅行として西之園萌絵(武井咲)と犀川創平(綾野剛)は、孤島にある研究所を訪れた。ここは、15年前、14歳で両親を殺害した容疑で逮捕されたが、心神喪失が認められ無罪となった天才工学博士・真賀田四季(早見あかり)の研究所だった。真賀田博士は9歳でアメリカの大学に入学、11歳で博士号を取得、12歳でIT企業の主任エンジニアとなる世界的に有名な天才プログラマーだった。しかし、事件以来この研究所に隔離されるようになり、それ以降1度も人前に出ることはなかった。
萌絵のコネをつかってこの研究所にやってきた2人は、副所長・山根(利重剛)から研究所内の説明を受ける。そこで突然、真賀田博士の部屋から緊急コールが入った。警報音が鳴り響く中、博士の部屋の扉が開かない。職員らがパニックに陥るなか、警報音が鳴り止むと扉のロックが解除され、中からウェディングドレスを纏った人が…。
原作は森博嗣著S&Mシリーズ第1作目『すべてがFになる』(講談社文庫)。


フジテレビ11月18日(火)、いつもより遅い夜9時30分より「すべてがFになる」第5話「すべてがFになる:前編」を放送。主演、武井咲&綾野剛。予告動画は番組公式サイトで視聴できる。なお、フジテレビオンデマンドにて見逃し配信中。

フジテレビ「すべてがFになる」番組公式サイト
フジテレビオンデマンド「すべてがFになる」公式サイト

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