参加者にパン配布…その言葉に釣られて学生運動に参加した雅志（菅田将暉）は大学生・大田（落合モトキ）と知り合う。自称“高等遊民”と称し破滅的な生き方をする大田を見て、雅志は自分の将来を真剣に考えるようになるのだが…NHK総合27日（土）午後10時「ちゃんぽん食べたか」第5話予告動画は番組公式サイトで公開。

劇中、腹を空かせた雅志（菅田将暉）は実家が米屋の親友・菊田（泉澤祐希）の家でよくご馳走になる。お礼に落語を一席披露するのだが、これがなかなか！　菅田将暉、けっこう落語家の素質あるかも。さすが役者をやっているだけあって語り口が素人臭くない。
雅志のモデルは歌手で作家のさだまさし。さだ本人が落研出身でかなりの腕前なのは有名だ。さだのコンサートでは歌はもちろんだが、その軽妙なトークも大人気。その礎となったのが落語だという。わざわざ楽曲ではなくトークだけのアルバムもリリースされるほど（「さだまさし トークベスト」2006）。こんな歌手、他にいないだろう。落語家との親交も深く、立川談春真打披露パーティー（1997）に出席したほど談春をかわいがっている。ちなみに、立川談春のカラオケ・レパートリーはオールさだまさし。

■前回のあらすじ
長崎から上京してきた母・喜代子（西田尚美）、バイオリンの三村先生（岡田義徳）、学校の担任・安川（豊原功補）にあいさつをしてやっと帰郷した。そんなある日、コンテストで優勝をかっさらっていった古田（本郷奏多）、なぜか樫山（間宮祥太朗）と意気投合。音楽をやっていることを父親から反対され、ケンカして家出した古田を預かって欲しいと、雅志（菅田将暉）の下宿にやってきた。数日間、古田と寝食をともにする間、古田の音楽に向き合う真摯な態度に雅志は感銘を受けたる。数日経ち、雅志は古田に「そろそろ実家に帰ったほうがいいんじゃない？」と促す。古田はこのまま学校も辞め、家を出ようと思ってるというのだが、雅志は「今はガマンしたほうがいい」と説得。古田は惰性でサラリーマンになってしまうんじゃないかと、自分の将来に不安を抱えていた。雅志は「お前の音楽を聴いていれば分かる。焦らずに行けよ」と励ました。誰もが自分の将来に不安を抱えている…雅志は自分が親にどれだけ心配かけているか、どれだけ期待されているか、どれだけ恵まれた環境に置かれているか改めて痛感した。

■第5話「生きることの意味」あらすじ
高校三年生になった雅志（菅田将暉）、そろそろ真剣に将来の進路を考えなければならなくなった。そんな中、雅志は友人たちと学生運動に参加。雅志はノンポリだが、来ればパンをくれるから…という理由だけで参加した。機動隊とのデモに巻き込まれてしまったところ、大学生の大田（落合モトキ）に助けてもらう。大田は俗に言う“高等遊民”。将来に何の希望もなく、学生運動にも背を向け破滅的な生き方をしていた。そんな大田を見て、雅志は真剣に自分の将来を考えなければ…と深く思うのだが。

NHK総合6月27日（土）夜10時より土曜ドラマ「ちゃんぽん食べたか」（全9話）第5話を放送。再放送は7月3日（金）24時10分より。出演は菅田将暉、本郷奏多、間宮祥太朗、泉澤祐希、森川葵、豊原功補、山西惇、岡田義徳、中村優子、阿南健治、熊谷真実、西田尚美、遠藤憲一ほか。NHKオンデマンドにて見逃し配信中。

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