史上初、芥川賞芸人誕生!ピース又吉直樹『火花』100万部突破!19日「情熱大陸」で密着!予告動画

2015年07月18日15時00分芸能

史上初の“芥川賞芸人”が7月16日に誕生!第153回芥川賞を受賞したお笑い芸人ピースの又吉直樹。19日(日)放送の「情熱大陸」では今年3月から芥川賞選考会当日まで又吉に密着!作家、芸人として憧れの太宰治を越えた又吉直樹の素顔に迫る!19日はいつもより遅い11時25分より放送。予告動画は番組公式サイトで公開。

お笑い芸人ピースの又吉直樹といえば、芸能界きっての読書家、そして大の太宰治好きで有名だ。以前、又吉が住んでいた東京・三鷹のアパートは、偶然にも太宰家の旧住所だったことが判明。又吉直樹と太宰治には、何か運命的な繋がりがあるのかもしれない。
又吉は太宰治のほか、芥川龍之介、京極夏彦、古井由吉、中村文則が好きだと公言しており、文学界との人脈も厚い。「太宰治ナイト」など文芸イベントを主催したり、雑誌等で書評記事を執筆するなど、お笑い以外での活躍も以前から積極的に行っていた。

そんな又吉直樹を口説き落としたのが文藝春秋から刊行されている純文学雑誌「文学界」の編集者・浅井茉莉子女史。2011年、プライベートで訪れていた「文学フリマで又吉と面識を持ち、以降交流が始まった。2013年、浅井女史が「文学界」編集部への異動を機に又吉に小説執筆を依頼、そして誕生したのが『火花』だった。『火花』が掲載された「文学界」2月号は創刊以来初の増刷、累計発行部数は同誌史上最高の4万部に達した。これは日本文学界にとって異例中の異例。
今年3月に刊行された単行本は重版を重ね64万部に。そして16日、又吉直樹芥川賞受賞決定後に更なる重版が決まり累計発行部数が104万部を突破することになった。新人作家の処女作が100万部突破とは、これまた異例中の異例。

又吉直樹が受賞した芥川賞の正式名称は「芥川龍之介賞」といい、ミステリーなどのエンタメ小説ではなく、純文学小説の新人に与えられる文学賞である。過去には都知事、国会議員をつとめた石原慎太郎(第34回受賞)、ノーベル文学賞を受賞した大江健三郎(第39回受賞)、最年少受賞記録(当時19歳11カ月)を持つ綿矢りさ(第130回受賞)のほか、ミュージシャンの辻仁成(第116回受賞)、同じくミュージシャンの町田康(第123回受賞)が受賞している。今回、又吉直樹はお笑い界初の受賞となる。

又吉が敬愛する太宰治はかつて、芥川賞をどうしても受賞したく当時の選考委員だった佐藤春夫、川端康成らに「芥川賞をください、お願いします」という内容の書簡を出したという逸話が残っている。残念ながら太宰は芥川賞を受賞することなく、1948年、愛人と一緒に玉川上水(現・三鷹市)に入水自殺をはかり死去、享年38。太宰治がなし得なかった芥川賞受賞を、又吉直樹は成し遂げたのである。

ちなみに『火花』(文藝春秋)は奇想の天才である一方で人間味あふれるお笑い芸人の神谷、彼を師と慕う後輩芸人徳永の物語。「笑いとは何か」「人間とは何か」を描いた又吉直樹渾身の力作である。ご興味あるかたはチェックをどうぞ⇒『火花』又吉 直樹 (著)

TBS 7月19日(日)夜11時25分より放送「情熱大陸」は、第153回芥川賞を受賞したお笑い芸人・又吉直樹に今年3月から7月16日の芥川賞選考会当日まで密着。史上初の“芥川賞芸人”誕生の瞬間をお届けする。予告動画は番組公式サイトで公開。

TBS・MBS「情熱大陸」番組公式サイト