【訃報】女優・川島なお美は永遠に…「アットホーム・ダッド」Netflixにて全13話を配信中

2015年09月25日12時06分ドラマ

2015年9月24日、悲しいニュースが配信された…胆管ガンで闘病中だった女優・川島なお美さんが54歳の若さでなくなった。Netflixでは2004年にフジテレビで放送された阿部寛主演「アットホーム・ダッド」全13話を配信中。川島なお美は阿部寛のママ友(?)岩崎真理江役を熱演。関連動画はNetflixで視聴できる。

「私の体はワインでできている」名言を残した女優・川島なお美。1980年代の女子大生ブーム真っ只中、青山学院大学在学中に芸能界で活躍。当時の川島なお美で思い出されるのは1982年から「お笑いマンガ道場」の三代目女性レギュラーとして注目を浴び、プロ顔負けの画力を披露していた。
女優として川島なお美が本領発揮したのは、ワインブームを牽引した渡辺淳一著『失楽園』のTVドラマ主演を務めてから。そのころから川島自身もワインに夢中になり、芸能界一のワイン通としてマスコミからも注目を浴びるようになる。1991年には日本ソムリエ協会ワインエキスパートの資格を取得。2001年には日本ソムリエ協会名誉ソムリエワインの岸称号も取得するほど、ワインをこよなく愛した女性である。

2007年、世界的に有名なオーナー・パティシエ・鎧塚俊彦氏と婚約、2009年入籍し、おしどり夫婦としてマスコミを賑わせていた。2012年、鎧塚氏が網膜中心静脈閉塞症で左眼の視力がほぼ失われていることが公表され、川島なおみは「彼の左眼になります」と、夫婦力を合わせて病気に立ち向かっていく姿を見せていた。

そんな川島なお美に病魔が襲ったのが2014年。人間ドックで胆管ガンを患っていることが判明し腹腔鏡手術にて治療を行った。退院後、ワインが飲めなくなった川島はミネラルウォーターに凝るようになり、ついにはアクアミネラート協会認定アクアアドバイザーの資格を取得。その後も女優としてテレビドラマ、舞台と活躍していた。2013年には舞台「クリスマス・キャロル」に出演。今年の12月も同舞台の再演に出演予定だったが体調不良で急遽降板。しかし11月開催予定のバースデーライブに向け治療に励むと報じられたわずか1日後、願い届かずこの世を去った。享年54。

女優として、これからやりたいことがたくさんあっただろう。夫・鎧塚氏はFacebookで舞台降板が決まった妻が悔しがっていると綴っていた。過酷な闘病生活を続けながら女優業もこなす、まさに川島なお美の「女優魂」がそうさせていたのだろう。ご冥福をお祈りいたします。

Netflixでは現在、川島なお美が出演していたフジテレビの連続ドラマ「アットホーム・ダッド」(2004)が配信中。憧れもマイホームを手に入れた主人公・山村和之(阿部寛)、CMディレクターとして活躍していたがリストラされて失業。一方、専業主婦だった妻・美紀(篠原涼子)はかつて務めていた出版社に復帰。夫婦逆転の生活になる。慣れない主夫業をこなす和之。同じく主夫業をしている杉尾優介(宮迫博之)にいろいろ教わりながら、徐々にまわりのママ友たちとも交流を広げていくのだが…。

川島なおみは和之・美紀夫妻の一人娘・理絵が通うひかり幼稚園の保護者の一人。ボス的存在で常に自分が上位にいないと気が済まない岩崎真理江を熱演している。
当時、このドラマは夫が主婦業をこなすという当時としては斬新な設定で人気を博して高視聴率をたたきだし、連ドラ終了後、スペシャルドラマが放送された。

Netflixにて「アットホーム・ダッド」(全13話)配信中。出演は阿部寛、篠原涼子、宮迫博之、中島知子、永井大、そして川島なお美ほか。

最期のときまで女優でいた川島なお美。あまりにも早すぎた彼女の死を、憧れのセレブママをチャーミングに演じた本作で偲びたい。

Netflix

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