捨てられる木で2億円?!地域密着系デザイナーの先導者・梅原真に密着!「カンブリア宮殿」予告動画

2015年10月29日09時37分政治・経済
(C)テレビ東京

都会なんか見るな!足元のいいものを見つけろ!そう叫ぶ異色デザイナーがいる…今夜10月29日10時からのテレビ東京「カンブリア宮殿」では、田舎に根差し、田舎にこだわり、田舎の埋もれた宝に光を当て続ける高知発のデザイナー、梅原デザイン事務所の梅原真の生きざまに迫る!番組公式サイトには、MC村上龍のコメントと予告動画が公開されている。

番組MCの村上龍が「普遍的な人、素晴らしいデザイナー」と評した梅原真は大学卒業後、地元高知のテレビ制作会社の美術を経て、29歳でフリーのデザイナーになった。当初は大手スーパーの広告や食品のパッケージをデザインしていたが、自分の好まない商品のパッケージをつくることに疑問を抱く。そんな時、四万十の風景に馴染んだ四万十川にかかるシンプルな「沈下橋」の姿から、梅原は進むべき方向を掴んだ。地域=足元の力強さを大切にしたい、という思いがデザイナー梅原の原点になった。
そして梅原は今、日本の地域にある物産や観光をテーマにしたデザインワークを手がけ、数多くの実績はもちろん、テレビや講演、インタビューなどにも登場し、一次産業を元気にする“地域密着系デザイナー”の先導者として支持を得ている。

高知県の旧・十和村(現・四万十市)。人口3000人足らずの地域に年間15万人が訪れ3億3000万円売り上げる道の駅がある。道の駅「四万十とおわ」で、オリジナル商品のパッケージが評判だ。⇒道の駅「四万十とおわ」HP
同じく高知の港町のお母さんたち手作りのキビナゴの塩漬けもパッケージが目立つと人気になり、東京の伊勢丹でも売っているほど。これらのパッケージデザインやコピーを手がけたのは、デザイナーの梅原真。田舎がかかえる劣等感は、考え方ひとつで魅力に変わると梅原は言う。
番組では、一見「なんにもない」地方の埋もれた商品の魅力を引き出しヒットさせてしまう、その手腕を取材する。
梅原は、パッケージデザインだけではなく商品のプロデュースも手掛けている。道の駅「四万十とおわ」で力を入れているのは「しまんと地栗シリーズ」。四万十の栗は知名度こそなかったが、大粒で糖度が高い。そこで、栗の味そのものの良さを活かすスイーツを商品化し、年間2500万円も売り上げるようになった。ところが近年、栗山は荒れ収穫量はかつての40分の1に激減。そこで、栗山そのものを再生させるプロジェクトが立ち上がった。10年かけてかつての生産量を取り戻す計画だ。春、荒れた栗山で、剪定作業が行われていた。9月、大粒の栗が実った。梅原は地面の力を感じながら、栗商品に「地」の文字を入れたシンプルなパッケージをデザインした。栗をきっかけに、山も地域の暮らしも再生させる壮大な挑戦が始まっている。

こうした梅原の生きざまに感化され、高知・仁淀川町のひときわ奥深い山あいにUターンした男がいる。竹内太郎(40)。山に自生する雑草の中からハーブや薬効のある草木を摘んで乾燥させ、ブレンドティーを作ってビジネスにするという。地元のおばちゃん達にも〝ヨモギ〟を収穫してもらい1キロ2500円で買い取る。梅原が主張し続けてきた、まさに田舎の足元から生みだすビジネスだ。後継者ともいえる人物の出現に梅原も出世払いでデザインを引き受けた。梅原イズムがまた一歩、田舎の可能性を広げた。

地域を元気にする梅原に密着する「カンブリア宮殿」は、今夜10月29日放送。

【ゲスト】】「梅原デザイン事務所」 梅原真
【メインインタビュアー】村上龍
【サブインタビュアー】小池栄子
【放送日時】 毎週木曜日22:00~22:54
【同時放送】TX・TVO・TVA・TSC・TVh・TVQ

テレビ東京「カンブリア宮殿」番組公式サイト
公式Facebook
公式Twitter