草彅剛“2年10か月の絆”で視聴率全話2桁の快挙!「スペシャリスト」最終回見逃した方のためにあらすじと配信情報

2016年03月18日16時36分ドラマ

SMAPの草彅剛(草なぎ剛)が主演を務めた「スペシャリスト」(テレビ朝日)の最終回が17日に放送され、平均視聴率は12.0%、1月期民放ドラマの中で唯一全話2桁台をキープした!最終回を見逃した方のために詳しいあらすじを紹介、これまで見逃した方はテレ朝動画で全話配信している。(ビデオリサーチ調べ、関東地区)
※初回平均視聴率17.1%、12.5%、14.1%、11.8%、12.1%、12.2%、11.5%、10.9%、11.3%、12.0%。(ビデオリサーチ調べ、関東地区)

1時間の中でよくもここまで見せてくれた、というほど内容のぎっしり詰まった最終回だった。
SNSでは「最後まで展開が読めなかった」「野方っちが犯人だったとは!」といった衝撃のコメントや、「8話で捜査一課の情報を野方が口滑らせたのもこの伏線だったのか?」や「小池を名乗った須賀が逃げたのも、わざと逃がしたのか!」など制作側の伏線に合点がいったというコメントなどでにぎわった。

■最終回あらすじ
最終回は、宅間に追い詰められた小池(山本裕典)がビルの屋上から転落して死亡した件に対し、監察官による聴取が行われようとする中、宅間が隙を突いて逃走。宅間に小池殺害の容疑が掛かったことで、千波(南果歩)たちは捜査から外され、謹慎を命じられた。警察庁警備局警備対策官・滝道(吹越満)は千波たちに、捜査1課より先に宅間を見つけ出すよう指示。そんな中、野方(和田正人)が、インターネット上で宅間が“容疑者・宅間を探せ”というゲームを始めたことを突き止めた。時間内に見つけた者には賞金1億。宅間が逃げ切れば“我々”の存在を開示する、というルールだ。

滝道が真里亜(夏菜)たちに、“我々”について説明した。“我々”は、真里亜の伯父・白河長官(松平健)の肝いりで作られた、犯罪者の有効活用を目指した勉強会だった。会が解体後、元メンバーは2派に分裂。失敗を公表し謝罪するべきだと考える一派と、我々に関するすべてを隠ぺいしようとする一派だ。高倉本部長と白河長官は“公表する派”、真里亜の父・我妻公昭(羽場裕一)は“隠ぺいする派”で、公昭は今も宅間を狙っている。そして、総事係は“我々”から宅間を守るために作られたと。
捜査一課の野方が宅間を見つけた。宅間に近づいた野方は宅間の銃に倒れた。警察が宅間を包囲したが、この瞬間を宅間が設置したカメラがとらえていた。野方は自ら銃を宅間に握らせ引き金を引いたのだ。倒れた野方は防弾チョッキを着用していて生きていた。

実は、一連の殺人事件の実行犯は野方だったのだ。「ドレミファ事件」で(第6話、第7話あらすじ記事「■前話のあらすじ」で詳しく紹介)ではピアノや音楽の知識で、まるで総事係の一員のように事件解決に活躍したが、野中が宅間たちと親しくしていたのは見張るためだった。そして“我々”が解体した後全ての犯罪データーを持って逃げた黒幕は、総合事犯対応係(仮称)の生みの親である滝道だった。宅間は、これを「殺人トーナメント」で最後のキング=宅間が、クイーン=美也子に代わったことで気づいた。宅間がが書き“我々の理念”となったコラムが、美也子の書いた小説の一部を引用したものだとは、美也子の持ってきた同人誌を見ないと分からないはず。人知れず保管していたその同人誌を見ることができるのは、総事係の生みの親の滝道だけだった。
そして、滝道が黒幕だと匂わせた公昭は、真の黒幕を探るために身分も戸籍もすてて密かに活動していた。
最後の瞬間まで宅間を“犯罪者側”に引き込もうとした滝道は、これを受け入れない宅間たちの前で毒を飲んで倒れた…という展開だった。

■見どころ
スピーディーな謎解きも面白かったが、総合事犯対応係(仮称)の仲間同士の絆や家族の愛情をさらりと見せる心憎い演出もよかった。
いつもは宅間&千波、もしくは宅間&真里亜コンビのまえに少々影が薄かった耕平(平岡祐太)と唯子(芦名星)コンビが、最終回の終盤で胸キュンさせてくれた。事件が解決し総事係が解散。今後の配属先を気にする唯子に耕平が、「いずれにしたって刑事はできるさ。俺とお前なら…」という腐れ縁以上恋愛未満のセリフに、今後の二人のロマンスを匂わせた。

そして何よりも素敵だったのは宅間と千波の関係。なんとしても宅間を“我々”側に引きずりこもうとした滝道に向き合う宅間。これまで散々獄中の友人の話をしてきた宅間が、ここで娑婆に出てから付き合ってきた尾行下手で口やかましい刑事の話を始めた。そしてその刑事の「宅間は絶対に犯罪者なんかにはならない。宅間には刑事しかないんだからね」という言葉が記憶にある限り、決して“そちら側=犯罪者の世界”に行かないと、宅間は毅然と言い切った。
宅間が滝道の銃に倒れ、駆け寄ったのは口やかましい刑事、姉小路千波。ここでシリアスにならないのがこのドラマの魅力。防弾チョッキ着用ですっくと立ち上がった。すると、千波が宅間の合図を「気味悪いウインク」とバッサリ切り捨てた。そういえば、宅間も逃走中誰にも見つからないことで自分の顔が「地味」と自虐ネタを入れていた。

そして、「もしも私たちが気づかなかったらどうするの?」という千波には、「分かるんですよ。だって、2年10か月一緒にいたんですから」と、最終限りの決め台詞。
ラストの砂浜のシーン。美也子との会話を思い出しながら宅間は泣いた。泣かない宅間を心配した千波と交わした「犯人を逮捕したら、涙が枯れるまで泣いてやる」の約束を果たした。だが、多くの人が死に、美也子も生死をさまよっている今、その涙はやりきれないもの。そこに、千波が何かを告げるために駆けてきた。宅間を呼ぶ声が晴れやかだ!

多くの視聴者が望むような次につながるようなラストだった。おそらく、千波が報告するのは美也子の意識が戻ったという吉報だろう。だが、流出した犯罪データーはすでに一人歩きしている。そして、佐神(上川隆也)との対決も残っている。
連ドラになるのか、スペシャルドラマか、それとも映画化か、宅間善人が視聴者との再会を約束したような素敵な結末だった。

■DVD&Blu-ray発売
そして、ファンにはうれしいお知らせが。2015年12月12日に放送された「スペシャリスト4」と2016年1月クールの連続ドラマシリーズ「スペシャリスト」のDVD&Blu-rayが8月26日(金)に同時発売されることが決定した。


木曜ドラマ「スペシャリスト」はテレビ朝日系にて毎週木曜日夜9時から放送。出演は草彅(草なぎ)剛、南果歩、芦名星、和田正人、夏菜、平岡祐太、吹越満ほか。番組公式Twitterアカウントは「@specialist244」。予告動画は番組公式サイトで公開。

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テレビ朝日1月14日(木)夜9時スタート「スペシャリスト」番組公式サイト