NHKBSウォン・カーウァイ×トニー・レオン、大人の切ない愛を描く『花様年華』あらすじと関連動画

2016年03月24日14時30分映画
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1960年代の香港を舞台に既婚者同士の切ない大人の愛を描いたラブストーリー!ウォン・カーウァイ作品の常連トニー・レオンとアジアンビューティー、マギー・チャンが共演!本作にてトニー・レオンはカンヌ国際映画祭で男優賞受賞!NHK BSプレミアム25日(金)13時より『花様年華』を放送、Huluでも配信中。

ウォン・カーウァイ作品の常連、トニー・レオン。もともと香港ではアイドル的人気を誇る俳優だったが、国際派として認められるようになったのは、1989年ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞した『非情城市』。台湾映画に出演したトニー(香港人のトニーの母国語は広東語)は台湾語の問題をカバーするため、耳が聞こえず話せないという役で出演し、注目をあびた。その後、ウォン・カーウァイの『欲望の翼』(1990)、日本でも大ヒットした『恋する惑星』(1994)、レスリー・チャンとのラブシーンが話題となった『ブエノスアイレス』(1997)で、数々の国際的な映画賞を受賞。2004年には、5年越しでやっと完成した『2046』でSMAP木村拓哉と共演を果たしている。さらにチャン・イーモウ監督『HERO』(2002)も世界的に大ヒット、アンディ・ラウと共演した『インファナル・アフェア』(2002)はハリウッドでリメイク(『ディパーテッド』)され、2008年に公開されたジョン・ウー監督『レッドクリフ』では、金城武、中村獅童とも共演、世界的大ヒットを治めた。

相手役のマギー・チャンも、ウォン・カーウァイ作品の出演が多い。デビュー当初はアイドルとして活躍していたが、徐々に映画出演を増やし女優として頭角を現すようになる。1990年代以降、パリでの活躍が目立つようになり1998年フランスのオリヴィエ・アサヤス監督と結婚(2000年離婚)、アサヤス監督がメガホンを取った『クリーン』(2004)で主演を務め、第57回カンヌ国際映画祭で女優賞を獲得した。残念ながら『クリーン』以降、女優業は休業状態が続いているが、再びスクリーンで活躍してくれることを願わずにはいられない。

25日放送『花様年華』のみどころは、狂わしいほどストイックな、究極の大人のプラトニック・ラブを描いているところ。目と目を見つめ合うだけで、主人公チャウ(トニー・レオン)とチャン(マギー・チャン)の思いが観客に伝わってくる。トニー・レオンとマギー・チャンの仕草、一つひとつが美しく、そこに秘めたる「愛」を感じずにはいられない。
見逃せないのが、衣装の美しさだ。マギー・チャンのバツグンなプロポーションだからこそ着こなせるチャイナドレスの数々。タイトでセクシーなのだが、そこに上品さが備わっている。1960年代のレトロさが、その美しさを際立たせている。

男のエロスと女のエロスが交わると、こんな官能的な映画になるのかと、改めて痛感させられた『花様年華』。それが平日午後1時にNHK BSで放送されてしまうのが驚きである。

■あらすじ
新聞記者のチャウ(トニー・レオン)は妻とともにアパートに引っ越してきた。同じ日、隣の部屋にチャン夫人(マギー・チャン)も引っ越してきた。ところがその後、チャウの妻とチャン夫人の夫が不倫していることが発覚。チャウとチャン夫人はそれを機に、親しくなり互いが特別な存在になっていくのだが…。

【花様年華】(2000)
製作・監督・脚本:ウォン・カーウァイ
撮影:クリストファー・ドイル、リー・ピンピン
音楽:マイケル・カラッソ、梅林茂
出演:トニー・レオン、マギー・チャン、レベッカ・パン、ライ・チンほか
英題:In The Mood for Love
備考:中国語(広東語)/字幕スーパー/カラー/レター・ボックスサイズ
『花様年華』DVD&Blu-rayは角川書店より絶賛発売中。Huluでも配信中。

NHK BSプレミアムシネマ3月25日(金)13時より『花様年華』を放送。監督:ウォン・カーウァイ、出演:トニー・レオン、マギー・チャンほか。本作はHuluでも配信中。

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