松山ケンイチ×瑛太!森田芳光監督遺作『僕達急行 A列車で行こう』はNHKBS19日放送、あらすじと予告動画

2016年04月18日15時00分映画

2011年12月に亡くなった映画監督・森田芳光の遺作となった『僕達急行 A列車で行こう』がNHK BSプレミアムシネマに登場!九州を舞台に圭(松山ケンイチ)と健太(瑛太)が趣味の鉄道を通じて意気投合!鉄オタ2人の友情、恋愛を描いたコメディ映画、19日(火)夜9時より放送!予告動画はYouTubeで公開。

『の・ようなもの』(1981)、『家族ゲーム』(1983)、『そろばんずく』(1986)、『失楽園』(1997)、『黒い家』(1999)、『模倣犯』(2002)、『間宮兄弟』(2006)、『節の家計簿』(2010)など、コメディ、シリアス、ホラー、恋愛、時代劇と多岐にわたるジャンルで作品を作りつづけ、常に邦画界のトップを走っていた森田芳光監督。その訃報が流れたのは2011年12月。まだ61歳という若さだったのと、それまで監督の体調不良等の情報が面に出ていなかったこと、そして最新作(当時)の公開間近だったこともあって、多くのファンがショックを受けた。

幼少より鉄道が好きで、遺作となった『僕達急行 A列車で行こう』は監督自ら脚本を手がけたオリジナル作。劇中に登場した列車は車両20路線80車両は「邦画史上最多」。鉄道オタクによる鉄道オタクのための、鉄道オタクを描いた物語である。鉄道オタあるある満載の本作だが、主人公の圭(松山ケンイチ)と健太(瑛太)の純粋なまでのオタクっぷりは、鉄道オタではない人が見ても微笑ましい。むしろ、鉄道オタではない人が見たほうが、新鮮みがあって面白いかもしれない。

劇中に登場する人物や会社の名前は特急列車、急行列車、快速列車の愛称が使われている。たとえば松山ケンイチ演じる小町圭は「こまち」から、瑛太演じる小玉健太は「こだま」から、貫地谷しほり演じるあずさは「あずさ」から。さらに会社名ものぞみ地所は「のぞみ」から、コダマ鉄工所は「こだま」から、大手食品企業・ソニックフーズは「ソニック」からと、徹底しているところが鉄道オタの心をくすぐる。

いまだ、森田芳光監督の死を惜しむ声が聞こえるが、最後に大好きな鉄道映画を作れたことは、監督にとってよかったのではないだろうか。しかし、今の邦画界に森田監督がいたら、どんな映画を撮り続けていたのだろう…そんなことを考えてしまうファンも多いことだろう。監督を偲んで『僕達急行 A列車で行こう』をご覧頂きたい。

■あらすじ
のぞみ地所の社員・小町圭(松山ケンイチ)とコダマ鉄工所の二代目・小玉健太(瑛太)は、あるきっかけで知り合ったのだが、お互い鉄道好きとわかって意気投合。そんな中、転勤で九州へ行くことになった小町は、九州の列車に乗れると大喜び。失恋して傷心の小玉が九州にやってきて、小町は小玉を列車旅行に連れ出す。一方、九州にはのぞみ地所がなかなか口説けない大手企業・ソニックフーズがあった。しかし、社長が鉄道ファンだったことから小町と意気投合するのだが…。

【僕達急行 A列車で行こう】(2012)
監督・脚本:森田芳光
主題歌:RIP SLYME『RIDE ON』
出演:松山ケンイチ、瑛太、貫地谷しほり、村川絵梨、ピエール瀧、伊武雅刀、伊東ゆかり、星野知子、笹野高史、西岡徳馬、松坂慶子ほか。
『僕達急行 A列車で行こう』DVD&Blu-rayはバンダイビジュアルより好評発売中。

NHK BSプレミアムシネマ4月19日(火)夜9時より映画『僕達急行 A列車で行こう』を放送。鉄道好きとして知られていた森田芳光監督の遺作。鉄オタ2人の青年の友情と恋愛を描いたコメディ映画。出演は松山ケンイチ、瑛太、貫地谷しほり、ピエール瀧、松坂慶子ほか。予告動画はYouTubeで視聴できる。

NHK BSプレミアムシネマ番組公式サイト
映画『僕達急行 A列車で行こう』予告動画(YouTube)