ヤラセなし!ガチで1日3食30日マクドナルドを食べました!『スーパーサイズ・ミー』はHuluで配信中

2016年04月19日18時00分映画
BBB

公開と同時に物議をかもした問題作!監督のモーガン・スパーロックが自らの体を犠牲(?)にし、1日3食(朝・昼・晩)30日マクドナルドを食べ続け、どのように体が変化するかを克明に記録したドキュメンタリー映画!アカデミー賞ノミネート作『スーパーサイズ・ミー』はHuluにて配信。予告動画はYouTubeで視聴できる。

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この映画、無謀である。ファストフードは毒ではないが、毎日食べ続けるには決して健康的な食べ物とはいえない。とはいえ、私たちの生活に欠かせない存在となっているファストフード。監督で被験者でもあるモーガン・スパーロックは、朝、昼、夜の1日3食すべてマクドナルドで食べるという生活を30日間続け、見た目(体型)、体の中(数値)がどのように変化するかを克明に記録し、1本の映画にした。

タイトルの『スーパーサイズ・ミー』とは、日本でもお馴染み「ご一緒にポテトはいかがですか?」というセールストークでアメリカでは、必ずといっていいほど「スーパーサイズはいかがですか?」と店員からすすめられる。モーガンは、「スーパーサイズは?」と聞かれたら決して断らないというルールを自分に課せ、それを映画のタイトルにした。

アメリカのファストフードのスーパーサイズは、ポテト、ドリンク、ハンバーガーにしろ日本のものとは桁外れにデカイ。ドリンクなど、ちょっとした小さなバケツかと思うほど。ポテトは小山のようになっており、それを全食完食するのだから、どれだけ体に負担がかかることか、想像するだけでも恐ろしい。

劇中、モーガンは定期的に内科医、胃腸病専門医、心臓病専門医と3人の医者の診断を受けている。どの医者も実験(映画の撮影)をやめるよう忠告している。それもそのはず、多い時では1日に5000キロカロリーを摂取していたモーガン。撮影前(当時)33歳、身長188センチメートル、体重84キログラム、体脂肪率11%、体格指数23.7だった体は一カ月後、体重11キログラム増え、体脂肪率は18%、体格指数は27にまで跳ね上がった。

実験開始から数日は、マクドナルドを食べるモーガンにも笑顔があった。しかし徐々に笑顔はなくなり、顔色は悪くなり、ひどいときにはスーパーサイズを無理矢理完食して嘔吐したり…見ているこちらまで激しい満腹感を味わう、まさに「体感」する映画といっても過言ではない。映画を見終わったあとは、もう二度と…とまではいかなくとも、1カ月ぐらいはファストフードは遠慮いたいと思うはずである。

そもそも、モーガンがこのような企画を思いついたきっかけは、アメリカ社会に急速に蔓延する「肥満」問題に着目したからだ。訴訟社会のアメリカで、ある2人の少女が「肥満の原因はマクドナルドを食べ過ぎたから」とマクドナルド相手に訴訟を起こした(こんな訴訟を起こすのもアメリカらしい)。この訴訟自体は彼女たちの肥満とマクドナルドの因果関係は認められないと裁判所から却下されたのだが、モーガンはこの訴訟問題から映画の企画を思いついたという。

残念ながらオスカー受賞は逃したが、本作は第77回アカデミー賞ドキュメンタリー映画部門にノミネートされ注目を浴び、ドキュメンタリー映画としては異例の大ヒットとなった。

ちなみに、モーガンの彼女はベジタリアンで、実験(撮影)終了後、彼女のオーガニックでヘルシー、愛情たっぷり込められた食事療法により、1年半かけて元の体重に戻したそうだ。

肥満社会、ファストフードへの問題定義となった話題作、ドキュメンタリー映画としては異例の大ヒットとなった『スーパーサイズ・ミー』はHuluで配信。予告動画はYouTubeでも視聴できる。

映画『スーパーサイズ・ミー』予告動画(YouTube)
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