福岡で「博多祇園山笠」始まる。昨年の飾り山一番から八番を映像で紹介

2009年07月02日18時11分暮らしと文化

「博多祇園山笠」が7月1日、福岡で始まり、市内14か所で飾り山が一斉に公開された。飾り山は、最終日となる7月15日午前0時まで公開される。
博多祇園山笠は、聖一国師が仁治2(1241)年、疫病除去のため施餓鬼棚に乗って祈祷水(甘露水)をまいたのが始まりとされており、これが災厄除去の祇園信仰と結びついて山笠神事として発展したという。
博多祇園山笠は、7月1日の祭り初日に舁き山笠の流区域を清める「注連(しめ)下ろし」で始まり、山笠に神を招き入れる「ご神入れ」が済むと、山笠が一般に公開される。
飾り山笠は、櫛田神社に向いた面を「表」とし、その裏側を「見送り」と呼ぶ。いずれも、博多人形師による絢爛豪華な人形が飾られ、「表」には武者物、「見送り」には童話やテレビアニメを題材とされることが多い。
以前は、高さが15~16メートルにも及ぶ山笠を舁いていたが、明治時代に電気の普及による電線の敷設のために実際に動く舁き山笠と展示用の飾り山笠とに分化し、飾り山笠は10メートル前後の高さとなっている。 現在は、上川端通の飾り山笠だけが“走る飾り山笠”として追い山ならしや追い山で「櫛田入り」を奉納している。
博多祇園山笠公式ホームページでは、昨年の飾り山、一番から八番を映像で公開している。大黒流、東流、中洲流、西流、千代流、恵比須流、土居流、上川端流だ。映像では、それぞれの飾り山の人形の絢爛豪華さと、櫛田入りの緊迫感と熱気が存分に伝わってくる。

博多祇園山笠公式ホームページ
博多祇園山笠 飾り山紹介